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【コラム】巨人・中山礼都が攻守で猛アピール。原監督期待の20歳が挑む初の交流戦|プロ野球

【コラム】巨人・中山礼都が攻守で猛アピール。原監督期待の20歳が挑む初の交流戦|プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】5月24日に2022年の交流戦が開幕する。読売ジャイアンツ(巨人)は、昨年の交流戦王者であるオリックス・バファローズと対戦。報知新聞社・灰原万由記者に注目選手を挙げてもらった。
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「ショートのレギュラーを取りたい」。巨人の中山礼都内野手(20)はプロ2年目を迎えた今季、08年から不動の遊撃手として君臨する憧れの“坂本超え”へ、遊撃のレギュラー奪取を公言している。

宣言通りのブレイクへ、攻守でレベルアップした姿をみせている近未来のレギュラー候補は、24日から自身初の交流戦に挑む。

5月初旬、巨人にアクシデントが発生した。坂本勇人内野手(33)が右膝じん帯損傷、吉川尚輝内野手(27)が左肩甲骨の骨挫傷のためチームを離脱。本来の二遊間が不在の状況の中、ファームで汗を流していた高卒2年目・中山にチャンスが巡ってきた。

「アピールすることはもちろんなんですけど、まずは自分の出来ることを100%出し切る。その気持ちはいつもど真ん中にあるので、やるべきことをやるだけです」

5日の広島戦(マツダ)で「8番・二塁」でプロ初スタメン出場を果たすと、6日のヤクルト戦では本拠地・東京ドーム初打席でプロ初安打を記録。「今日の1本でやっとスタートラインに立てた気持ちですが、満足することなく、これからも必死になって頑張っていきたいです」と決意をみなぎらせた。

プロ1年目で味わった悔しさが、中山を突き動かしている。愛知・中京大中京高からドラフト3位で入団して1年目の昨季は、2軍で44試合に出場。打率3割9厘、51安打、12打点と存在感を発揮したが、目標の“1軍公式戦デビュー”は達成できなかった。

「プロ野球選手は1軍で活躍しないと意味がない。目標が達成できず、すごく悔しい1年でした」

2年目の今季にかける思いは強い。「まずは1年間1軍に帯同して試合に出続けられるような選手になりたい。坂本さんに追いつけるように」。高卒2年目にレギュラーをつかんだ坂本のように、飛躍の1年とする覚悟を胸に、年末年始は無休でトレーニングに励んだ。

オフは不動の4番・岡本和真内野手(25)と吉川に弟子入り。まずは課題の打撃力アップへ、「しっかり体幹を使って、飛距離を出すためには少し軽い方が良いかな」と操作性を重視し、30グラム軽くした900グラムのバットに変更。「スイングスピードが上がって、ボールが長く見れるようになった」と手応えは十分で、岡本も「ミスショットがすごく少ない。ミートがいい」と称賛していた。

守備では吉川から金言を授かった。「『落ち着いて足音をたてないようにやったほうがいい』と、アドバイスをいただいた。常に意識して取り組んでいます」。確実性を上げ、守備範囲を広げるために、吉川の俊敏な動きを間近で目に焼きつけて鍛錬を積んだ。

春季キャンプは初の1軍スタートとなったが、オープン戦で思うような結果を残せず、開幕は2軍で迎えた。そんな中、巡ってきたチャンス。5月19日の広島戦(東京D)ではプロ初適時打&初打点となる決勝打を放ち、「自分のやることを100%やると思って打席に入った結果、ヒットを打てた。本当にうれしい」と喜びを爆発させた。

小学2年生の時、観戦に訪れた東京ドームで目にしてから憧れの存在であり続ける坂本は、1年目の07年に初安打、初打点が決勝打。2年目の08年にもV打をマークしたその坂本以来、巨人野手では14年ぶりとなる高卒2年目以内での決勝打となった。ここまで遊撃として12試合にスタメン出場、守備でも無失策を継続しており、原監督も「見事に(期待に)応えてくれて非常に頼もしい」と大きな期待を寄せている。

20歳の若武者も「勇人さんが帰ってきても、試合に出続けたいという思いはあります。それは今の結果や姿勢次第だと思うので、もっと良くなるように頑張りたい」。坂本の壁は言わずもがな高いが、このまま代役で終わるつもりはない。

ペナントレースを大きく左右する交流戦でも、坂本不在の穴を埋める活躍を続ければ、1軍定着も夢ではない。摑んだ手応えと自信を胸に、“ポスト坂本”最右翼の中山が、新たな旋風を巻き起こす。

文・灰原万由

1997年6月20日生まれ。24歳。千葉市生まれ、大阪府吹田市育ち。東京工業大学附属科学技術高から中央大学法学部を経て、2020年報知新聞社に入社。昨年から読売ジャイアンツ担当。主に投手を取材中。

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