【福岡ソフトバンクホークス】高校ビッグ3の風間球打を一本釣り！例年とは異なり大卒&社会人指名が多めに ｜ ドラフト名鑑2021

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2021年ドラフト総評

投手は左右のエース候補を確保

2017年の清宮幸太郎に始まり、昨年の佐藤輝明までクジ引きで4連敗中だったソフトバンク。今年は高校ビッグ3の一角である風間球打（明桜高）を公言通りに1位指名すると、見事一本釣りとなった。3位指名の木村大成（北海高）と合わせて将来的な左右のエース候補の確保に成功している。

一方で野手では、2位に正木智也（慶應大）、4位に野村勇（NTT西日本）、5位に大竹風雅（東北福祉大）を指名。例年のような将来性を考えた選考から即戦力を重視した指名へと方向転換している。

さらに驚かされたのは、育成で過去最多となる14選手を指名したところ。三笠杉彦取締役GMは、来季以降に3軍をさらに拡大する構想を明かしている。この中から、侍ジャパンとしても活躍した、千賀や甲斐に続く選手が出てくるのか楽しみだ。

選択選手一覧

選択選手紹介

1位指名・風間球打（かざま・きゅうた）

今年の目玉である高校ビッグ3の1人で、最速157kmを誇る豪腕。プロ入り後の目標は「300勝ち&160km」。

ノースアジア大明桜高では1年時春から登板機会を得るも、当時の最速は138km。そこから体幹トレーニングや下半身強化をすすめ、3年時夏の県大会で157kmを計測した。甲子園では2試合に登板し、15イニングを投げて被安打13、自責点4、18奪三振、防御率2.40の成績を残した。

2位指名・正木 智也（まさき・ともや）

高校通算50本塁打、六大学リーグ通算10本塁打を放つ右のスラッガー。将来的なクリーンナップ候補の一人で、外野だけでなく一塁も守れることから1年目から起用される可能性もある。

慶應義塾高では1年時からベンチ入りを果たし、2年時春から4番を務める。3年時夏の予選で高校通算50号本塁打を放つも、県大会の準々決勝で敗れて甲子園出場が逃した。慶應大進学後は、外野手兼一塁手として1年春から出場。3年時秋に外野手でベストナインを受賞し、大学通算10本塁打を放っている。

3位指名・木村大成（きむら・たいせい）

最速150kmのストレートと切れ味鋭いスライダーを武器に三振の山を築き上げてきた「北のドクターK」。

北海高では入学直後からベンチ入りを果たした。2年時秋の北海道大会では、4試合で30イニングを投げて41奪三振、無失点の好投を見せて、選抜の切符を掴む。3年時夏にも予選を突破して春夏連続となる甲子園出場へと導いた。

4位指名・野村 勇（のむら・いさみ）

内外野を守れるユーティリティな右バッター。パンチ力のある打撃と俊足も魅力で「右打ちの牧原大成」と評される。

藤井学園寒川高では甲子園出場経験はなく、拓殖大でも東都の2部と全国的に目立った活躍はなかった。NTT西日本に入社後は、1年目に秋の選手権で全国デビューを果たすと2年目の秋に行なわれた都市対抗全3戦に7番として出場した。

5位指名・大竹風雅（おおたけ・ふうが）

185cm90kgの恵まれた体格を有し、最速150kmのストレートを投げ込む右腕。肘の手術歴があり、実戦から離れている期間が長かったが、ドラフト5位指名を受けた。

光南高では二塁手を本職とする控え投手としてプレー。東北福祉大に進学後、投手一本で勝負した。2020年秋に右肘を手術したため、仙台六大学リーグでは通算2試合の登板のみとなっている。

育成1位指名・藤野恵音（ふじの・けいお）

三拍子揃った好選手で、将来トリプルスリーを狙える逸材。戸畑高では県大会ベスト4が最高成績で甲子園出場経験はない。

育成2位指名・川村友斗（かわむら・ゆうと）

打撃センスが高く、勝負強さと長打力を兼ね備えた左打ち外野手。大学屈指のバットマン。仙台大2年時秋には打率、打点の2冠王、3年時秋には打点、本塁打の2冠王に輝いた。

育成3位指名・井崎燦志郎（いざき・さんしろう）

長身から振り下ろすストレートは、角度ありが魅力。将来大型右腕になる逸材だ。福岡高校は偏差値72の進学校で、福岡地区準優勝が最高成績。甲子園出場経験はない。

育成4位指名・三浦瑞樹（みうら・みずき）

最速145kmのストレートが武器で、ストライク率が高く、緩急と変化球のコンビネーションで抑える技巧派左腕。盛岡大付高では2年夏から3季連続甲子園を経験し、東北福祉大では1年春から公式戦に出場した。

育成5位指名・田中怜利ハモンド（たなか・れいりはもんど）

189cmの身体から最速145kmのストレートを投げ、スピード表示以上に強さとキレを感じる投球が最大の魅力。細い身体に鎧をまとい、将来先発の一角を担う活躍に期待する逸材。

育成6位指名・加藤洸稀（かとう・こうき）

最速142km左腕。まだまだ体幹等や身体に力がないものの、リリースで叩ける腕の振りが特徴。特に球速表示以上の ストレートとスライダーのキレ魅力で、さらなる成長に期待が掛かる投手。

育成7位指名・山崎琢磨（やまさき・たくま）

今年の夏の島根県大会決勝では、ノーヒットノーランを記録し、甲子園出場。さらなる肉体強化にてスタミナアップ。将来先発の一角としての活躍を期待する逸材。

育成8位指名・佐久間拓斗（さくま・たくと）

パワフルな打撃で、長打力が魅力の右の大砲候補。高校通算35発。田村高では県大会3回戦が最高成績で、甲子園出場経験はない。

育成9位指名・山本恵大（やまもと・けいた）

特に打撃の飛距離が魅力で、センターから逆方向にも飛ばす能力を持っている。走攻守揃った将来性豊かな選手。

育成10位指名・加藤晴空（かとう・そら）

走攻守、三拍子揃った好捕手。打撃も好打者タイプ。内野もこなせる器用さもある。東明館高では初の甲子園出場を果たした。

育成11位指名・瀧本将生（たきもと・まさき）

投手経験は浅いが、ポテンシャルの高い選手。武器であるキレ味鋭い縦のスライダーは、磨けば十分プロで通用する 可能性を秘めている。

育成12位指名・三代祥貴（みしろ・よしき）

身体能力とパワーを兼ね備えた大型三塁手。守備センスも良く、脚力もあり、強肩、大きく化ける可能性大。

育成13位指名・佐藤琢磨（さとう・たくま）

打者に向かっていく強気な投げっぷりで抑えるタイプの投手。身体能力も高く、まだまだ伸び代が楽しみな選手。実戦を数多く経験し大化けの可能性も。

育成14位指名・仲田慶介（なかた・けいすけ）

三拍子揃った好選手。特に肩の強さは素晴らしい。打撃もスイングスピードがあり、大きく伸びる逸材。

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