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【コラム】阪神の助っ人が熱い!打のマルテ、サンズ、ロハス、投のガンケル、スアレス…3日から首位攻防3連戦|プロ野球

【コラム】阪神の助っ人が熱い!打のマルテ、サンズ、ロハス、投のガンケル、スアレス…3日から首位攻防3連戦|プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】阪神タイガースは9月3日からの3連戦で読売ジャイアンツ(巨人)との首位攻防戦を迎える。報知新聞社・森脇瑠香記者に注目選手を挙げてもらった。
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阪神は外国人選手が厚くて熱い!矢野燿大監督が「いい悩み」と頭を悩ませるポイントが好調の助っ人3人だ。前半戦はマルテが「3番・一塁」、サンズが「5番・左翼」とチームの打順も安定していたが、ロハスの加入もあり、外国人枠争いが激化した。

サンズは8月26日のDeNA戦(京セラD)で20号2ランを放ち、昨季の19発を超え、来日2年目で初めて大台に乗った。新風を吹かせるルーキー・佐藤輝明がすでに23本をマークしていたため、複数選手がシーズン20本塁打以上打つのは2010年のブラゼル、城島健司以来、球団11年ぶりとなった。

後半戦では打撃不振の主将・大山悠輔に代わって4番に座り、一塁の守備もそつなくこなす。「とにかく試合の中で一つ一つのプレーをしっかりやる」。今季の巨人戦は打率1割9分2厘だが、主将と佐藤輝明がスタメンから外れる試合も増えてきている今、最も頼りになる男だ。

マルテは優れた選球眼と勝負強い打撃で何度もチームを救ってきた。前半戦終了後はオールスターにも出場し、他の選手たちより遅れて一時帰国。東京五輪による約1か月の公式戦中断期間でリフレッシュした。後半戦開幕には間に合わず、再来日してからは1軍外国人枠の関係で2軍待機が続いた。2軍戦では5試合に出場して打率4割6分2厘(13打数6安打)、2本塁打、4打点。「1試合、1試合、チームのためになるように100%全力でやっていきたい。それがいい方向に向けばと思う」。自らのバットで取り戻した1軍での居場所をもう手放すつもりはない。

来日1年目のロハスは初打席から21打席連続無安打という球団助っ人野手のワースト記録となってしまった。前半戦では打率が1割を切っていたが、後半戦が始まった8月の月間打率は2割8分1厘と調子は上向き。「勝ちにつながる一打を打てるように頑張っていきたい」。巨人戦では9打数無安打、6三振と快音が響いていない分、鼻息を荒くして待ち構える。

投手では、巨人との大事な首位攻防3連戦に向けて先発ローテーションを再編した。4日の2戦目には今季巨人戦初先発となるガンケルが先発する見込みだ。右腕は前半戦終了後に一時帰国してリフレッシュ。再来日後、天候不良の影響で2軍戦での調整登板ができないまま1軍昇格し、8月26日のDeNA戦(京セラD)で後半戦初登板を迎えた。

この試合で7回途中6安打2失点(自責1)と約1か月ぶりの登板とは思わせない好投を見せ、矢野監督は「期待以上の内容だったと思うし、ローテーションが安定してくれるっていうのはチームに安定感をもたらす」と目を細めた。今季7勝1敗、防御率2・38の助っ人右腕が巨人戦で8勝目をつかみ取る。

リーグ優勝に向け、阪神が誇る投打の外国人選手の活躍は欠かせない。8月31日の中日戦(甲子園)では3番・マルテ、4番・サンズ、5番・ロハスと球団史上初めて外国人3人をクリーンアップに並べるなど助っ人トリオが打線を支える。そこに安定感抜群のガンケル、絶対的守護神・スアレスを加え、宿敵・巨人を甲子園で迎え撃つ。(報知新聞社・森脇瑠香)

文・森脇瑠香

1997年10月15日生まれ。23歳。和歌山県出身。和歌山大学から2020年に報知新聞社入社。21年から阪神担当。

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