長嶋茂雄、原辰徳など読売ジャイアンツの中で脈々と受け継がれていく4番・三塁の系譜。この聖域を勝ち取り、セ・リーグ連覇の原動力となったのが岡本和真だ。
原辰徳監督から直々に固定を明言され、「4番・三塁」で開幕を迎えた岡本は、腰の不調で欠場した2試合を除いて全試合で4番を務めた。11月5日の時点で29本塁打、91打点と打撃の2部門でトップに立つなど出色の出来を見せている。
そんな岡本の打撃を支えているのは、入団後から以来続けているスローボール打ち。巨人の裏側に密着した長編ドキュメンタリー『GIANTS 2020─INSIDE─』に出演した岡本は「バッティングって間が大事で、速いボールだとごまかして打てるんですよ。でも緩いボールってしっかりと体を使って、しっかりとらえないといい打球がいかない。詰まったとしても、間がしっかりあればヒットゾーンに飛ぶんです」と、バッティングで欠かせない間の重要性を語る。これまで続けてきた反復練習の成果が今シーズンは如実に現れているようだ。
また、課題だった守備力も向上した。昨年の秋季キャンプで徹底的にしごかれて自信がついた。守備練習でノッカーを務める後藤孝志野手総合コーチは「今年はゴールデングラブとるよ。絶対とるよ」と、岡本の守備力を高く評価している。
岡本自身も「守備ってやればやるほど上達するって言われていて、バッティングは水物と言われるぐらいで、前の日打てたから次の日打てる保証はない。守備は守備率100%って目指せるんですけど、バッティングは10回あって3本打って一流くらいの確率の差がある。その点で守備の方がやりがいがあるというか、楽しいなと思います」と、最近では守備の魅力に取り憑かれている。
そんな岡本に対して原監督は「三塁手として君は長嶋さんにもない良さを持っている。もちろん私よりも優れているところがある」という。しかし「1つ我々が優れているところがある」と指摘。それは緩いゴロやセーフティバントなど、推進力が必要となる守備だという。自身の愛称である「若大将」を直々に継承させた岡本だからこそ、さらなる成長、飛躍への期待の現れだろう。
◼ 『GIANTS 2020 ─INSIDE─』 配信内容
<#1: 密着カメラが見たシーズンの舞台裏 >視聴期限:2020年1月31日
JERAセ・リーグ連覇を目前にした読売ジャイアンツ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3か月も遅れて開幕したシーズンを、チームはどのように戦ったのか。シーズン大半を首位を走り続けた裏で、原辰徳監督は選手たちに何を語り、選手たちはどのように応えたのか。絶妙な選手起用と、巧みな作戦の陰でコーチ陣は何を考えていたのか。さまざまな視点から2020シーズンの軌跡を総括する。
<#2:見えない敵との戦い> 視聴期限:2020年1月31日
2020年2月1日、日本一奪還へ向け始動した読売ジャイアンツだが、世界中で新型コロナウイルス感染拡大が発生。この影響で3月20日に予定されていた開幕は延期となり、先の見えない日々が始まる。ここでは、開幕延期から6月19日の開幕日までの選手、監督、コーチ、チームスタッフがコロナ禍でどんな動きをしたのかを振り返る。
<#3:指導者・阿部慎之助> 2020年11月20日配信予定
今季から指導者の道を歩みだした阿部慎之助2軍監督。夜間練習も取り入れるスパルタ指導で若手選手たちを鍛え上げていく。直江大輔投手に伝えたという「ドゥクシ投法」をはじめ、阿部2軍監督の奮闘ぶりを球団カメラの映像で追う。
<#4:菅野智之 “勝ち続けるエース”の素顔> 2020年12月11日配信予定
開幕から13連勝という、球団新記録を達成したエース・菅野智之投手。開幕前には新フォームに取り組むなど、さらなる進化を追い求めた努力が実を結んだ形となった。菅野投手が連勝記録を打ち立てる要因は何にあったのかを探る。
<#5:主将・坂本勇人、2000安打達成までの道のり> 2020年12月18日配信予定
新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期となり、史上最年少での通算2000安打達成とはならなかった坂本勇人選手。しかし調整が難しい中でも、主将としてチームを牽引し、自身の記録へ向けても着実にヒットを重ねていった。そんな坂本選手の通算2000安打達成までの軌跡を独占インタビューを通して本人と共に振り返る。
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