選手紹介
MLB時代
2003年のMLBドラフトで全体の37位となる1巡目追補によってシアトル・マリナーズ から指名されたアダム・ジョーンズ。投手としても非凡なセンスを持ち合わせていたが、プロ入り後は遊撃手としてプレーし、2年目となる2005シーズンから外野手に転向した。
MLBではメジャーデビューしたばかりの選手や、マイナーリーグで活躍する若手選手のことを『プロスペクト』と呼ぶ。ジョーンズもトッププロスペクトとして将来の活躍が期待される選手の1人だった。
迎えた3年目のシーズン、2006年の7月12日に初めてメジャー昇格を果たすと、同月14日に行われたテキサス・レンジャーズ戦でデビュー。このシーズンは、32試合に出場して16安打1本塁打8打点、打率.216とまずまずの成績を残している。
翌シーズンもマリナーズでプレーするが、出場機会が限られていたジョーンズに転機が訪れたのは2008年のこと。
同年2月にトレードでボルチモア・オリオールズに入団すると、1年目から外野手のレギュラーを掴む。その後は、11シーズンに渡ってオリオールズの主軸として活躍するまでに至った。
オリオールズでは、自慢の長打力が一気に開花し、2009シーズンには初の2桁本塁打となる19本塁打をマーク。さらに2012シーズンは32本塁打、2013シーズンは33本塁打と2年連続で30発を超える活躍を見せるなど、オリオールズでは10シーズン連続で2桁本塁打を放ち、球団歴代5位となる263本塁打を記録した。
この間にMLBオールスターゲームには2009シーズン、2012シーズンから2015シーズンまでの通算5回出場。さらに2013シーズンには、プロ野球のベストナインにあたるシルバースラッガー賞を受賞した。守備の名手に送られるゴールドグラブ賞は、2009シーズン、2012シーズンから2014シーズンの通算4度受賞するなど攻守において高い評価を受けた。
また、2013年と2017年にアメリカ代表としてWBCに出場。特に2017年大会では野球の母国に初のWBC優勝をもたらす活躍を見せた。
様々なタイトルや栄誉を勝ち取ってきたジョーンズだが、2018シーズン終了後にFAとなり、11シーズンを過ごしたオリオールズを退団。その後、近年は停滞気味となっているMLB移籍市場の煽りを受けて、春季キャンプの時期になっても所属先は決まらなかった。
2019年3月に入ってようやくアリゾナ・ダイヤモンドバックスと1年契約を結ぶ。するとジョーンズは、オフシーズンの鬱憤を晴らすかのように右翼手のレギュラーを務め137試合に出場し、126安打、16本塁打、67打点、打率.260の成績を残した。しかしシーズン後に再びFAとなりまたも新天地を探すこととなる。
NPB時代
そんなジョーンズが選んだ移籍先は日本だった。2019年12月11日、オリックス・バファローズと契約。前年までMLBで活躍していた大物助っ人の加入に野球界が沸いた。2020シーズンは、新型コロナウイルスの影響もあり6月19日に開幕。同日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で4番・右翼としてデビューを飾った。
同月20日の試合では3回に松井裕樹から左前安打を放ち来日初ヒットが生まれると、同月23日の千葉ロッテマリーンズ戦では5回に二木康太からバックスクリーンに飛び込む初本塁打を放っている。9月10日には日米通算2000本安打を達成した。
しかしシーズン中盤からコンディションが低下し、終わってみれば87試合の出場で78安打、12本塁打、43打点の成績となった。
プレースタイル
豪快なスイングで、あっという間に打球がスタンドに吸い込まれるようなパワフルな本塁打を量産してきたジョーンズ。MLB通算282本塁打を放った長打力が自慢のスラッガーだ。
また、ボールへのコンタクト能力が高く、2008シーズンから12年連続100安打以上を放っている。14シーズン通算では現役メジャーリーガーの中で9位(2019シーズン終了時点)となる1939安打を放つなど、ヒットメーカーとしても高い評価を得ている。
守備に関しては外野の花形である中堅手として活躍。4度のゴールドグラブ賞が示すように、通算刺殺数、補殺数は現役最多の記録を誇る。また、身体能力が高く、ダイビングキャッチなど躍動的な守備で観客の印象に残るプレーが多い。
プロフィール・経歴
背番号 | 10 |
ポジション | 外野手 |
身長/体重 | 188cm/98kg |
生年月日 | 1985年8月1日 |
投打 | 右投右打 |
出身 | カリフォルニア州サンディエゴ |
血液型 | ─ |
経歴 | マリナーズ─オリオールズ─ダイヤモンドバックス─オリックス |
ドラフト | ─ |
年度別成績
※2021シーズン終了時点
年度 | 所属球団 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 刺 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
2020 | オリックス | 87 | 338 | 302 | 29 | 78 | 12 | 0 | 12 | 126 | 43 | 1 | 0 | 0 | 2 | 32 | 2 | 66 | 9 | .258 | .417 | .331 |
2021 | オリックス | 72 | 180 | 154 | 10 | 36 | 4 | 0 | 4 | 52 | 23 | 0 | 0 | 0 | 1 | 22 | 3 | 35 | 7 | .234 | .390 | .334 |
通算成績
※2021シーズン終了時点
試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
159 | 518 | 456 | 39 | 114 | 16 | 0 | 16 | 178 | 66 | 1 | 0 | 0 | 3 | 54 | 5 | 101 | 16 | .250 | .390 | .334 |
タイトル
タイトル | 受賞年 |
---|---|
シルバースラッガー賞 | 2013年 |
ゴールドグラブ賞 | 2009年、2012年、2013年、2014年 |
代表チーム
大会名 | 出場年 |
---|---|
WBC | 2013年、2017年 |
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