12月17日に『NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD』が行われ、パ・リーグの最優秀選手賞(MVP)、新人王、ベストナイン、各個人賞を受賞した選手たちの表彰が行われた。ゴールデングラブ賞は18日に発表される。
2020年パ・リーグ総評
ソフトバンクが3年ぶり19回目のリーグ優勝
2020シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、オープン戦が史上初となる無観客で行われ、3月20日に予定されていた開幕戦が延期した。3カ月遅れの6月19日にようやく新シーズンをスタートさせたが、オープン戦同様にシーズン序盤は無観客開催で行われ、セ・パ交流戦、オールスターゲームの中止など通常とは異なるシーズンとなった。
異例のシーズンとなったなか、パ・リーグは工藤公康監督率いる福岡ソフトバンクホークスが3年ぶり19回目のリーグ制覇を達成した。リーグMVPに輝いたのは、ソフトバンク優勝の原動力となった柳田悠岐。打率.342、146安打、29本塁打、86打点、OPS1.071と全てがハイレベルな成績を残し、5年ぶり2度目のMVP受賞となった。
また新人賞は埼玉西武ライオンズの平良海馬が受賞した。八重山商工からドラフト4位で加入したプロ2年目の平良は、中継ぎとして54試合に登板。豪速球を武器に1勝1セーブ33ホールド、防御率1.87と圧巻の成績を残している。
ベストナインは、優勝したソフトバンクから千賀滉大、甲斐拓也、柳田の3選手が選出された。その他は、北海道日本ハムファイターズから中田翔と近藤健介、東北楽天ゴールデンイーグルスから浅村栄斗と鈴木大地、西武から源田壮亮と栗山巧、オリックス・バファローズから吉田正尚が選ばれている。
各個人賞は投手部門で千賀が最優秀防御率投手賞、最多勝利投手賞、最多三振奪取投手賞の投手3冠を達成。同じくソフトバンクからは石川柊太が勝率第一位投手賞、最多勝利投手賞の2冠、リバン・モイネロが最優秀中継ぎ投手勝に輝いている。一方で打者部門は、役者がタイトルを分け合う結果に終わった。
連盟特別表彰では、ソフトバンクを優勝に導いた工藤公康監督が最優秀監督賞を受賞している。
最優秀選手賞
名前 | 柳田悠岐 | 所属 | ソフトバンク |
試合 | 119 | 安打 | 146 |
本塁打 | 29 | 打点 | 86 |
四球 | 84 | 打率 | .342 |
長打率 | .623 | 出塁率 | .449 |
最優秀新人賞
名前 | 平良海馬 | 所属 | 西武 |
登板 | 54 | 勝敗 | 1勝0敗 |
セーブ | 1 | ホールド | 33 |
投球回 | 53 | 四球 | 29 |
奪三振 | 62 | 防御率 | 1.87 |
ベストナイン
ポジション | 選手 | 所属 | 回数 |
---|---|---|---|
投手 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 2年連続2回目 |
捕手 | 甲斐拓也 | ソフトバンク | 3年ぶり2度目 |
一塁手 | 中田翔 | 日本ハム | 4年ぶり2度目 他に外野手で2度 |
二塁手 | 浅村栄斗 | 楽天 | 5年連続5度目 他に一塁手で1度 |
三塁手 | 鈴木大地 | 楽天 | 初受賞 他に遊撃手で2度 |
遊撃手 | 源田壮亮 | 西武 | 3年連続3度目 |
外野手 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | 2年ぶり5度目 |
外野手 | 吉田正尚 | オリックス | 3年連続3度目 |
外野手 | 近藤健介 | 日本ハム | 初受賞 他にDHで1度 |
DH | 栗山巧 | 西武 | 初受賞 他に外野手で3度 |
ゴールデングラブ賞
ポジション | 選手 | 所属 | 回数 |
---|---|---|---|
投手 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 2年連続2回目 |
捕手 | 甲斐拓也 | ソフトバンク | 4年連続4度目 |
一塁手 | 中村晃 | ソフトバンク | 初受賞 |
一塁手 | 中田翔 | 日本ハム | 2年ぶり4度目 |
二塁手 | 外崎修汰 | 西武 | 初受賞 |
三塁手 | 鈴木大地 | 楽天 | 初受賞 |
遊撃手 | 源田壮亮 | 西武 | 3年連続3度目 |
外野手 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | 2年ぶり5度目 |
外野手 | 大田泰示 | 日本ハム | 初受賞 |
外野手 | 西川遥輝 | 日本ハム | 4年連続4度目 |
投手表彰
タイトル | 選手 | 所属 | 成績 | 回数 |
---|---|---|---|---|
最優秀防御率投手賞 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 防御率2.16 | 初受賞 |
勝率第一位投手賞 | 石川柊太 | ソフトバンク | 勝率.786【※】 | 初受賞 |
最多勝利投手賞 | 石川柊太 | ソフトバンク | 11勝 | 初受賞 |
最多勝利投手賞 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 11勝 | 初受賞 |
最多勝利投手賞 | 涌井秀章 | 楽天 | 11勝 | 5年ぶり4度目 |
最多セーブ投手賞 | 増田達至 | 西武 | 33セーブ | 初受賞 |
最優秀中継ぎ投手賞 | L.モイネロ | ソフトバンク | 40HP | 初受賞 |
最多三振奪取投手賞 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 149奪三振 | 2年連続2度目 |
最多三振奪取投手賞 | 山本由伸 | オリックス | 149奪三振 | 初受賞 |
【※】石川 柊太(ソ)は「10勝以上」の規定により勝率第一位投手となる。
打者表彰
タイトル | 選手 | 所属 | 成績 | 回数 |
---|---|---|---|---|
首位打者賞 | 吉田正尚 | オリックス | 打率.350 | 初受賞 |
最多安打者賞 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | 146本 | 初受賞 |
最多本塁打者賞 | 浅村栄斗 | 楽天 | 32本 | 初受賞 |
最多打点車掌 | 中田翔 | 日本ハム | 108打点 | 4年ぶり3度目 |
最高出塁率者賞 | 近藤健介 | 日本ハム | 出塁率.465 | 2年連続2度目 |
最多盗塁者賞 | 周東佑京 | ソフトバンク | 50盗塁 | 初受賞 |
特別表彰
タイトル | 名前 | 所属 |
---|---|---|
最優秀監督賞 | 工藤公康 | ソフトバンク |
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過去の表彰
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