2022年ドラフト総評
公言通り1位で話題の二刀流、3位では逆輸入の28歳内野手を指名
1位では公言通り外野手と投手の二刀流である矢澤宏太(日本体育大)に入札。他球団と重複することなく一本釣りとなった。2位では即戦力の呼び声も高い金村尚真(富士大)を指名。先発ローテーション争いに加わることが見込まれる。
3位では”逆輸入”となる加藤豪将(メッツ)を指名した。ルーキーとはいえ、すでに28歳でメジャーリーグの舞台にも立った実力者。野手の即戦力指名となった。
4位で支配下では唯一となる高卒の安西叶翔(常葉大菊川高)を指名。5位では二遊間の補強として奈良間大己(立正大)、6位では右のサイドスローで中継ぎ候補の宮内春輝(日本製紙石巻)をそれぞれ指名した。高卒の安西を除いた5人は早い段階から一軍で活躍を見込まれ、どちらかというと即戦力を中心とした指名だった。
選択選手一覧
指名順 | 名前 | ポジション | 所属 |
---|---|---|---|
1位 | 矢澤宏太 | 投手 | 日本体育大 |
2位 | 金村尚真 | 投手 | 富士大 |
3位 | 加藤豪将 | 内野手 | ニューヨーク・メッツ |
4位 | 安西叶翔 | 投手 | 常葉大菊川高 |
5位 | 奈良間大己 | 内野手 | 立正大 |
6位 | 宮内春輝 | 投手 | 日本製紙石巻 |
育1位 | 藤田大清 | 外野手 | 花咲徳栄高 |
育2位 | 中山晶量 | 投手 | 徳島インディゴソックス |
育3位 | 山口アタル | 外野手 | テキサス大タイラー校 |
育4位 | 山本晃大 | 投手 | 信濃グランセローズ |
選択選手紹介
1位指名・矢澤宏太(やざわ・こうた)
外野手と投手の二刀流として話題となった逸材。藤嶺藤沢高3年時もプロ志望届を提出したものの指名漏れ。日本体育大の4年間で大きく飛躍した。
本塁打を放つパワーはあるが、いわゆる長距離砲タイプではなく中距離ヒッター。それに加えてスピードもあるタイプで、2022年夏に行われたハーレムベースボールウィークでは5試合で3盗塁を決めた。投手としては150キロを超えるストレートに縦のスライダーが持ち味。ハーレムベースボールウィークではイタリア戦で先発のマウンドに登り、6回無失点11奪三振と国際舞台の場でも結果を残した。
日本ハムは二刀流の開拓者である大谷翔平(現エンゼルス)を育てた実績があるだけに、どのような育成プランを用意しているのか注目が集まる。
ポジション | 投手 | 生年月日 | 2000年8月2日 |
身長 | 173cm | 体重 | 71kg |
投打 | 左投左打 | 経歴 | 藤嶺藤沢高−日本体育大 |
2位指名・金村尚真(かねむら・しょうま)
150キロ右腕。中学時代にU15侍ジャパン入り。岡山学芸館高3年時に夏の岡山大会決勝で、西純矢(現阪神)を擁する創志学園高に敗れ甲子園には手が届かず。
富士大進学後は、1年時からコンスタントに試合に登板。3年春には完全試合を含む7勝0敗、防御率0.16でベストナイン、最優秀選手、最優秀防御率のタイトルを獲得した。150キロのストレートとカットボール、スプリット、スライダーなどの変化球を操る。先発タイプで制球力もある。
ポジション | 投手 | 生年月日 | 2000年8月29日 |
身長 | 175cm | 体重 | 73kg |
投打 | 右投右打 | 経歴 | 岡山学芸館高−富士大 |
3位指名・加藤豪将(かとう・ごうすけ)
28歳のオールドルーキーとなり即戦力候補。アメリカ生まれアメリカ育ちで、2013年にはMLBのドラフトでニューヨーク・ヤンキースの2巡目(全体66番目)で指名を受けた。
マイナー生活が長かったが、2022年4月に3球団目の所属となったトロント・ブルージェイズでメジャーデビューし二塁打も放った。その後はニューヨーク・メッツへ移籍するもメジャー昇格はならず。2022年はマイナーで81試合に出場し打率.219、9本塁打、34打点の成績だった。
二塁を中心に複数のポジションを守れるユーティリティー。2022年は一塁、二塁、三塁、左翼の守備についている。
ポジション | 内野手 | 生年月日 | 1994年10月8日 |
身長 | 185cm | 体重 | 91kg |
投打 | 右投左打 | 経歴 | ランチョ・バ−ナ−ド高−ブルージェイズ−メッツ |
4位指名・安西叶翔(あんざい・かなと)
甲子園出場経験はないが、150キロ右腕として注目を浴びた。186センチと上背があるものの、投げ下ろすことなくサイド気味に投げる投球フォームが特徴的。スライダー、チェンジアップなどの変化球も操る。3年夏は2試合で10回を投げ無失点、11奪三振と好投を見せた。
ポジション | 投手 | 生年月日 | 2004年11月13日 |
身長 | 186cm | 体重 | 86kg |
投打 | 右投右打 | 経歴 | 常葉大菊川高 |
5位指名・奈良間大己(ならま・たいき)
常葉大菊川高時代に「静岡の(デレク)ジーター」とも称され、3年夏の甲子園に出場。大会後にはU18日本代表入りも果たした。立正大では1年時から試合に出場。4年春のリーグ戦では二部ながら打率.349をマークしている。打撃よりも守備面で注目を集めるタイプ。
ポジション | 内野手 | 生年月日 | 2000年5月8日 |
身長 | 174cm | 体重 | 74kg |
投打 | 右投右打 | 経歴 | 常葉大菊川高−立正大 |
6位指名・宮内春輝(みやうち・はるき)
多古高(千葉県)時代に甲子園出場はなし。明星大でもほぼ二部で過ごし、全国大会への出場経験はなかった。日本製紙石巻では2019年、2020年と都市対抗野球に出場。いずれも中継ぎで1試合に登板し無失点だった。右のサイドスローからカットボール、スライダー、シンカーなどの変化球を繰り出す中継ぎタイプ。ストレートは140キロ台前半がほとんど。
ポジション | 投手 | 生年月日 | 1996年5月25日 |
身長 | 176cm | 体重 | 75kg |
投打 | 右投右打 | 経歴 | 多古高−明星大−日本製紙石巻 |
育1位指名・藤田大清(ふじた・たいせい)
花咲徳栄高では甲子園出場経験なし。2年秋からは「3番・右翼」を任されていた。左の強打者タイプで、長距離砲候補だが脚もある。3年夏の埼玉県大会ではベスト4で敗れるも、6試合で打率.462とハイアベレージをマークした。
ポジション | 外野手 | 生年月日 | 2004年8月23日 |
身長 | 187cm | 体重 | 82kg |
投打 | 右投左打 | 経歴 | 花咲徳栄高 |
育2位指名・中山晶量(なかやま・てるかず)
鳴門高時代に甲子園に3度出場し、本塁打も放った。同学年のエースは日本ハムでチームメートとなる河野竜生だった。明治大では4試合の登板のみ。徳島インディゴソックスでは、先発と中継ぎの両方で起用されている。2022年は22試合の登板で4勝4敗3セーブ、7ホールド、防御率2.73の内容だった。
ポジション | 投手 | 生年月日 | 1999年2月8日 |
身長 | 188cm | 体重 | 90kg |
投打 | 右投右打 | 経歴 | 鳴門高−明治大−四国ILplus・徳島 |
育3位指名・山口アタル(やまぐち・あたる)
日本人の父とカナダ人の母を持つカナダ出身の隠し玉。投手と外野手の二刀流候補で日本でのプレー経験はなし。
ポジション | 外野手 | 生年月日 | 1999年5月28日 |
身長 | 180cm | 体重 | 95kg |
投打 | 右投右打 | 経歴 | テキサス大タイラー校 |
育4位指名・山本晃大(やまもと・こうだい)
佐久長聖高時代にチームは甲子園に出場するも、自身はベンチ外だった。関西学院大では4年春の大学選手権に出場し、3回無失点の内容だった。今年加入した信濃グランセローズでは15試合で防御率2.90の成績。150キロを超えるストレートを武器としている。
ポジション | 投手 | 生年月日 | 1999年4月23日 |
身長 | 185cm | 体重 | 88kg |
投打 | 左投左打 | 経歴 | 佐久長聖高−関西学院大−BC・信濃 |
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