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【コラム】巨人・菅野智之がヤクルト3連戦先陣。与四球率の向上に見える進化 | プロ野球

【コラム】巨人・菅野智之がヤクルト3連戦先陣。与四球率の向上に見える進化 | プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】セ・リーグ5位の読売ジャイアンツ(巨人)は、18日からの3連戦で 東京ヤクルトスワローズとの3連戦を迎える。報知新聞社・小島 和之記者に巨人の注目選手を挙げてもらった。
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巨人は18日から首位・ヤクルトとの3連戦(神宮)に臨む。6月24~26日以来となる敵地での対戦。前回神宮では1勝2敗と負け越しているだけに、今回は菅野智之、戸郷翔征、メルセデスのエース級3投手で必勝を期す。

初戦を任されたエース・菅野は、今季ここまで14試合に登板して6勝5敗、防御率3.08。チーム2位の10度のクオリティースタート(6回以上自責3以下)を記録している。5月上旬には右肘違和感による一時離脱があったが、5月19日の広島戦では8回1/3を5安打1失点、6月2日のソフトバンク戦(ともに東京ドーム)は8回5安打無失点と好投。試行錯誤を重ねていく中で「自分の感覚で投げられた試合も何試合かある。その確率を上げていく」と手応えも明かしていた。

プロ10年目を迎え、チームを支え続けてきたエースの心境にも変化があるようだ。年齢を重ねるにつれて肉体の変化がある中で、「マイナスよりもプラスを見つけたいという思いがある」と明かす。今季、意識するのは与四球率だという。1試合あたり(9イニング)の平均四球数を表す数値で、昨季の菅野は1.95だったが、17日時点では1.64を記録するなど向上している。「防げるところは防ごうと取り組んでいる部分」と語るように、取り組みが結果に表れている。

1イニングあたりに出した走者の数値を表す「WHIP」も重点を置くポイントだ。「(被安打+与四球)÷投球回」で算出される数値で、近年メジャーで投手成績の指標の一つとして定着している。先発投手であれば1.20未満でエース級とされる中、17日現在で1.14。「自分なりに試行錯誤、努力しながらやろうとしている部分。あまりフォーカスされない数字の部分で頑張ろうとしています」と語っていた。

長いシーズンでは、いつも万全のコンディションで戦えるわけではない。理想のパフォーマンスが発揮できない時でも、これまでの経験や高い技術力で勝負している点は、投手としての成熟を感じさせる部分でもある。6月17日の中日戦(バンテリンドーム)では速球の最速は144キロながら投球術で中日打線を7回6安打無失点に封じる好投を見せた。110キロ台のカーブやフォークの投球割合を増やして緩急を効かせ、投球パターンの引き出しの多さを示した。

7月2日の広島戦(マツダ)では、全99球をセットポジションから投げて7回5安打無失点。「自分の中で最大限できるパフォーマンスがセットポジションの方が出せるんじゃないか、と。その日のベストを常に探した結果、抑えられたので良かった」と振り返っていた。

今季、ヤクルト戦は2登板で2敗だが、前回登板となった10日のDeNA戦(東京ドーム)から中7日と十分な調整期間を経てマウンドに立つ。現状、チームは借金4で首位・ヤクルトと13ゲーム差の5位だが「やるべきことはシンプル。投手はとにかく少ない球数で長いイニングを最少失点で投げる。無駄な四死球、進塁を許さずに先頭打者を切ること」と基本に立ち返る重要性を強調していた。

登板前日の17日は東京ドームでキャッチボール、短距離ダッシュなどを行って最終調整。チームが5連敗中と苦しむ中で迎える登板へ「大事な3連戦の頭になるので、勝つ投球ができるように頑張ります」と気合いを入れた。重要な初戦を託されたエースが責任感を胸にマウンドに上がる。

文・小島和之(スポーツ報知)

1990年6月21日生まれ。32歳。千葉県松戸市出身。市船橋高から法大を経て、2013年報知新聞社に入社。文化社会部を経て16年に読売ジャイアンツ担当。その後、西武、日本ハム、ヤクルトを担当し、今年から6年ぶりにジャイアンツ担当に復帰。投手を中心に取材中。

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