29日から始まる後半戦。セ・リーグ首位を走るヤクルトは、11ゲーム差で2位の阪神と甲子園球場で3連戦に臨む。リーグ連覇へ、チームを勢いづかせるためにも、好スタートを切りたい。そのキーマンには、長期離脱から復帰したドミンゴ・サンタナ外野手(29)を挙げる。
3月25~27日の阪神との開幕3連戦(京セラドーム大阪)では、打率4割6分2厘、3本塁打、8打点をマーク。3試合連続で決勝打を放つなど、好相性ぶりを発揮した。
だが、4月7日に「下半身のコンディション不良」のため抹消。同26日に米国で左膝半月板のクリーニング手術を受けた。懸命なリハビリの末、術後9週間ほどで練習を再開させ、7月2日に再来日。「いろんなドクターの意見を聞いた上で至った決断。患部の状態は100%です」と万全を強調した。
当初は、2軍戦に出場してからの1軍合流を予定していたが、新型コロナウイルス集団感染の影響で2軍戦がなく、チームが4連敗を喫していた17日に1軍昇格。いきなりの1軍戦だったが、17~24日までの7試合で打率4割1分2厘、3本塁打、4打点をマーク。「まだ自分の居場所があることは恵まれている。チームのために全力を尽くしたい」と、有言実行の活躍を見せた。
この離脱期間で、チームへの思いをより一掃強くした。苦しいリハビリ生活も、オスナ、青木ら、チームメートの励ましのメッセージに支えられた。「『早く帰ってきて』と優しい言葉をもらった。いち早くチームに復帰したかった」。
4番を担う村上からも激励のメールが届いた。アップ中やベンチでも、よく会話をする2人。チームに合流した日は、再会を喜び、笑顔で言葉を交わした。今季は全17試合で「5番」出場し、村上の後を打つ。相手に、村上との勝負を避けられにくくするためにも、5番打者の重要性は理解している。「彼は絶対に結果を残すと思う。自分にもいい刺激になっている」と7歳下の4番の活躍が自身にもプラスに働いている。
中軸を中心に、早い段階で打線が援護できれば、投手陣も勢いに乗れる。後半戦初戦となる29日は、小川が先発する。5月3日の阪神戦(甲子園)では、完封勝利をマークし、阪神戦は16イニング連続無失点中だ。新型コロナウイルスで離脱していた田口、清水らリリーフ陣の合流も間近で戦力はそろいつつある。仲間の支えで苦しい時期を乗り越え、パワーアップした強力助っ人を中心に、チームスワローズは優勝街道を突き進む。
文・森下知玲(スポーツ報知)
1995年10月6日生まれ。26歳。福井県出身。2018年に報知新聞社入社。19~21年まで西武担当、22年からヤクルト担当。
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