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【コラム】大山悠輔や佐藤輝明に表れる岡田野球 ベンチの“機敏”な65歳にも要注目|プロ野球

【コラム】大山悠輔や佐藤輝明に表れる岡田野球 ベンチの“機敏”な65歳にも要注目|プロ野球(C)産経新聞社
【プロ野球 コラム】阪神タイガースは7日からの3連戦で東京ヤクルトスワローズと対戦する。報知新聞社・安藤理記者に注目選手を挙げてもらった。
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阪神が開幕ダッシュを決めた。7日から今季初の本拠地・甲子園でヤクルトを迎える。開幕4連勝以上は、岡田彰布監督が前回指揮を執った最後の年に5連勝した08年以来。開幕3連戦では両リーグ最多の18得点を奪ったが、大山悠輔内野手が全試合で打点を挙げ、攻撃陣を引っ張った。

岡田監督は主砲について「ホームラン30本とは言わん。やっぱり打点や」と昨秋から何度も口にしてきた。本人も「かえす仕事をもっと」と意気込んでいるが、打点量産は個の力ではできない。「前の打者が必死に塁に出て、走ってくれるから」と感謝。チーム全体に四球の多さが目立つ。積極的な打者が多い中、出塁率を求めてきた指揮官の考えが、さっそく浸透している。

「『四球を』というのはチームとしてやっている」と大山。佐藤輝も4日の広島戦(マツダ)で自己最多となった1試合3四球に「努力のたまもの」とニヤリと笑った。中野は春季キャンプ中から「あえて追い込まれる状況を作っている。早いカウントで打つことは、いつでもできる。追い込まれた後の粘りを」と練習。岡田監督も「打てのサインでも、全部打たんでええ」と意識付けし「けっこう見逃すようになったよな」と効果を実感している。

犠飛も目立つ。4試合を終えた時点で6本は、リーグ全体の9本の3分の2を占めた。1死までに走者を三塁まで進められているわけだが、出塁、進塁を含め「点を取るための打撃」ができている証拠だ。

そんな岡田監督が映し出される瞬間を楽しむファンも多いのではないだろうか。ベンチで声を出し、好プレーに拍手。手をたたく動作が終わるか否かのうちに、手際よく次のサインを送る。65歳とは思えない機敏な動き。悠然と座ることが想像されていただけに、意外なシーンだ。

岡田監督いわく、前回の監督時代とベンチの雰囲気も違うという。感情を表に出して戦うナインの様子に「今の選手たちの方が試合に入り込んでいるよな。前はベテランも多くて、どしっと冷静な感じやったけど」。自身も同化するように感情を表現しているが、その一方で、頭の中は超冷静だ。

1日のDeNA戦は延長12回で野手16人、投手8人を使った。めまぐるしい選手交代をあっさりこなし、サヨナラ勝ちのきっかけは12回2死からの代打・糸原の右前打。「ずっと12回までいく流れを考えていた。糸原をよく残したな」と自画自賛していた。

翌2日は、4―2の8回1死一塁から中野の二盗が決まったところで島田に代打・原口。1ストライクから打席に入った原口がエスコバーから2ランを放った。守護神・湯浅の休養を決めていた試合で貴重な追加点。「普通や、点を取りにいってるんやから」と涼しい顔で振り返った。

なぜ、最初から代打ではないのか。盗塁成功までは「(左打者の方が)キャッチャーも投げづらい。ピッチャー心理も、走者気にせんと(左対左で)抑えようと思う」と左打者の島田。盗塁失敗でも、9回の守りに守備力の高い島田が残った。さらに、指揮官は「原口も昨日のお返しをせなあかんから」と付け加えた。代打の切り札は、前日にもエスコバーの球筋を見ていた。三邪飛に打ち取られていたが「昨日も紙一重。昨日の今日だし、あの速い球を打てるのは原口」と選択。コーチ陣に「昨日のことがあるから、これいくで」と予言までしていた。合理的な考えの中に感情も込めた采配が驚きの結果を生んだ。

「普通や」と強調した指揮官だが、オリックス時代以来11年ぶりの指揮で「普通」は見事。「それは選手がダイヤモンドを走り回ってるからやで。ランナー出んかったら、何もできへんのやから。活発に打ってくれるから余計に思い出すよな、点取るためにどうしたらええのか」。15年ぶりに甲子園の一塁側で指揮を執る3連戦にも注目が集まる。

文・安藤理

1986年1月27日生まれ。37歳。愛知県出身。2009年からプロ野球取材に携わり、21年に報知新聞社入社。22年から阪神担当。

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