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【コラム】交流戦開幕、今季ブレイク中の虎右腕・村上が因縁の西武戦で雪辱へ|プロ野球

宮崎尚行
【コラム】交流戦開幕、今季ブレイク中の虎右腕・村上が因縁の西武戦で雪辱へ|プロ野球(C)報知新聞社
【プロ野球 コラム】阪神タイガースは30日から始まる日本生命セ・パ交流戦で埼玉西武ライオンズと対戦する。報知新聞社・宮崎尚行記者に注目選手を挙げてもらった。
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2023年の交流戦が、30日に幕を開ける。阪神は今季最長の8連勝をマークするなど、直近16戦15勝(1敗)。5月は2試合を残して球団月間記録にあと1に迫る18勝(4敗)と、新記録が視野に入る歴史的な勢いで締めた。

交流戦突入時の貯金17は、2021年の16を上回る球団最多。また、2位(DeNA)との6ゲーム差も同年の4.5を上回る同最大差となった。記録ずくめの開幕ダッシュを岡田監督は「出来過ぎ」と受け止める。一方で、「そら、まだまだやろ。23でも勝てんかったやんけ」と冷静さを忘れない。

脳裏にあるのは、2008年の苦い思い出だ。7月22日にマジック46を点灯させながら、8月以降に失速。最終的に23の貯金を抱えながら、巨人にセ・リーグ史上最大となる13ゲーム差からの逆転V逸となった。18年ぶりのアレ(優勝)を成し遂げるためにも、最後の最後まで油断できないことを実体験をもって理解しているからだ。

パ・リーグ最初の相手は現在、リーグ5位の西武。予想先発は与座、本田、宮川だ。過去、交流戦での対戦成績は32勝33敗。年度別のカード勝敗は勝ち越し、負け越しともに7度で、五分が3度と、ほぼ互角だ。ただ、現在ベルーナドームの呼称の敵地では13勝18敗と少し分が悪い。初っぱなで勢いをつけるためにも、重要なカードになる。

虎の先陣を切るのは今季、ブレイク中の村上だ。プロ3年目の右腕はここまで7試合に登板して、プロ初勝利を含む4勝1敗。規定投球回に3イニング足りないものの、防御率1.47の好成績を収めている。1963年に阪神・中井悦雄が樹立したセ・リーグ記録の開幕31イニング連続無失点に並ぶなど、インパクトも抜群。オールスターのファン投票中間発表では投票用紙にノミネート外ながら現在、先発部門1位につけるなど注目度は急上昇中だ。

飛躍のきっかけのひとつが今年1月、青柳に師事した自主トレだった。チームのエースから下半身の使い方など力感のない投球術を学び、足から上半身への連動を高めるフォームを研究。直球の1分間の回転数は100以上増し、一流とされる2400を超えた。「フォーム的なところで、感覚がいい。それが一番、結果につながっていると思います。真っ直ぐの質が上がっり、その結果、変化球もより効いてきました」と手応えをにじませる。

村上自身、「今までの(成績)が自信になっているので、そこを打たれたらどうしようじゃなくて、いつも通りいけばいけるっていう感覚でいければいいかなと思います」と、好結果を力にも変えている様子で心強い。敵地へ向かう直前、29日の甲子園での投手練習では「チームが勢いづけられるようなピッチングをしたい」と力を込めた。

雪辱の思いもある。プロ初登板となる先発を果たしたのが、2021年の交流戦だ。5月30日、当時はメットライフドームの呼称だった敵地・西武戦。2回1/3を3安打3四球5失点でKOされた。くしくも、今年同じ登板日、舞台を迎える右腕は「それは何も関係なく、普通に今まで通りやれたらなと思います」と気持ちをのみ込む。しかし、忘れるわけがない。

「フォアボールをいっぱい出しちゃったんで、そこはないようにやっていきたい」。四球が絡み3ランを被弾した当時を振り返り、静かに闘志を燃やした。今季は計43回で、わずか4四球と安定した制球力を見せてきた。「成長した姿っていうか、そういうところを見てもらえればと思います。パ・リーグだからと、ピッチングスタイルを変えようとは思わない。自分がゼロに抑えれば負けることはないんで、そこはしっかり抑えれるようにやっていきたいです」。2年越しのリベンジを果たして、さらなる躍進につなげる。

 
文・宮崎 尚行(スポーツ報知)

1977年10月16日生まれ。45歳。山口県出身。2002年に報知新聞社入社。23年から阪神担当。

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