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【コラム】東克樹が新人王以来の2ケタ勝利へ王手 復活左腕が腕を振る 18日から阪神3連戦|プロ野球

【コラム】東克樹が新人王以来の2ケタ勝利へ王手 復活左腕が腕を振る 18日から阪神3連戦|プロ野球(C)産経新聞社
【プロ野球 コラム】横浜DeNAベイスターズは、8月18日からの3連戦で阪神タイガーズと対戦する。報知新聞社・宮田和紀記者に注目選手を挙げてもらった。
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プロ5年目27歳のDeNA・東克樹が18日の阪神戦(横浜スタジアム)に先発する。今季はここまでハイペースで勝利を積み重ねている。16試合の登板で9勝2敗、防御率2.19をマーク。4月6日の巨人戦(横浜スタジアム)で7回4安打無失点で今季初勝利を挙げると、6月1日楽天戦(楽天モバイルパーク宮城)から7月2日の中日戦(横浜スタジアム)まで4戦4勝と白星をつかみ続けた。

7月は1勝止まりだったが、8月11日の巨人戦(東京ドーム)で復活の白星を手繰り寄せた。「ここ数試合、試合を作っていた中で勝つことができずに。頼りになる4番が1発打ってくれて。本当に報われたなというか、粘り強く投げてきてよかったなと。牧が1周している間に、こみ上げてくるものがありました」。9回に飛び出した4番・牧の逆転2ランで1か月ぶりにつかみ取った9勝目を、ベンチで涙を流しながら喜んだ。

春先は苦しんでいた。オープン戦登板で結果が残せず、開幕ローテーション枠の6番目を争っていた。「何とかチャンスがつながったというか。次に投げるチャンスをもらえたら結果を残したい」と背水の陣で投げたオープン戦最終登板、3月19日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で6回無失点と好投。結果を残して、ようやくローテ最後の1枠に滑り込んだ。

開幕直後は、地方遠征の影響で週5試合の変則日程が続いたため、次の登板日が確約されない厳しい状況が続いた。それでも結果を残して勝利を積み重ねてきた。

18年にプロ入り1年目で11勝を挙げたが、決して順風満帆だった訳ではない。20年2月には左肘のトミー・ジョン手術を受け、1年以上をリハビリに費やした。21年9月28日のヤクルト戦(神宮)で767日ぶりに1軍登板を果たした。10月23日の中日戦(横浜)で2年ぶりの勝利を挙げた。

復活ロードを順調に歩む左腕に対して、三浦大輔監督は22年シーズンの開幕投手の大役を託した。前年に1勝以下の投手が開幕投手を務めるのは球団史上では32年ぶり2人目。それほど珍しいことだった。「1年間ローテを守って、チームを引っ張ってもらう」と指揮官が厚い信頼を寄せてのものだったが、勝ち星は遠かった。腕を振り続けた1年間だったが、1勝6敗、防御率4.62。2年連続で1勝に終った。

シーズンオフに球団の小谷正勝コーチングアドバイザーから「お前は俺の期待を今年3番目に裏切った男やぞ」とハッパをかけられたことを明かした。「まさにその通り。絶対に見返すという強い気持ちになれた」と完全復活を誓った。そうやって迎えた23年シーズンだった。

思い出の地で最高の勝利を飾り、勢いに乗った。4月30日の中日戦(バンテリンドーム)では二塁を踏ませない完璧な内容で、4安打無四球完封勝利を挙げた。2018年5月以来、自身5年ぶり2度目の完封を97球の“マダックス”(100球未満での完封勝利)で決めて見せた。三重・四日市の出身で、名古屋は愛工大名電で高校時代を過ごした地。両親を始め20人を超える友人、知人が応援に駆けつけた。その中でも、特に勝利を届けたかったのが大池中2年で担任だった樋口和恵先生だった。「学期が始まって家庭訪問の前に、家庭訪問があった」と苦笑するほど、お世話になった恩師だ。ヒーローインタビューでは「両親、親戚、自分の娘、友人も含めたくさんの方が来てくれたので完封できて良かった」と全員に感謝を伝えることもできた。

18年に11勝5敗で新人王を獲得して以来の2ケタ勝利まであと1勝に迫っている。「残りの試合は勝つしかない。チームを勝ちに導いていけたらなと思っています」と9勝目を挙げた直後に気合を入れ直していた。

復活を遂げた頼りになる左腕がチームのために腕を振り続ける。

文・宮田和紀(スポーツ報知)

1976年10月5日生まれ。46歳。大阪府出身。1999年に報知新聞社に入社。2022年からDeNA担当。

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