新型コロナウイルスの影響がスポーツにも広がる中、選手、チーム、ファンは何を想うのか。『DAZNダイアリー』ではスポーツにかかわる人たちの今を描く。今回の「A day in the life 音のないライトスタンドから」では、読売ジャイアンツの応援団長・丸山順二郎氏が、今の想いを伝えている。
本来であれば、プロ野球が当たり前のように開催されているこの時期。応援団が陣取るライトスタンドは選手を鼓舞するために、トランペットやホイッスル、そして拍手に大合唱と賑わう。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大を受けてプロ野球の開幕は延期。「生活の一部がなくなってしまった感じ」と丸山氏を喪失感が襲う。さらに「新型コロナウイルス対策連絡会議」の専門家チームは、野球の応援に欠かせないトランペットやホイッスル等の鳴り物による応援スタイルは感染のリスクが高いと提言。開幕が決まっても、今までのような応援スタイルを維持することは難しくなっている。
開幕がいつになるかは不透明で、応援スタイルにも制限が設けられる状況だが丸山氏は、「みんなとの応援活動」を取り戻そうと動き出した。
他の団員とともに球団職員と新たな応援スタイルについてミーティングを実施した。静かな球場のライトスタンドで、これまでに出された様々な案を実演。ホイッスルの代わりとなるプッシュ式警笛の使用では「ちょっと耳が痛くないですか？」など新たな意見が出てきた。
応援団がファンに呼びかける文言でも「『大きな声で』とかっていうのも煽ることと捉えかねないのでそういう文言もチェックしたい」という球団側に対して「これは染みついちゃってるんでね。『元気よく』なども制限されると、言うことがほとんどなくなってしまう」と議論は続いた。
「普通の生活の早く戻れるように、そして1日もはやく開幕できてみんなと（応援がしたい）。制限は出ると思いますが、応援活動ができて、みんなと早く興奮を味わいたいなと思います」
先が見えない辛い戦いが続くが「みんなで乗り越えて、みんなで力を合わせて乗り切る」と丸山氏は前を向く。全ては、音のないライトスタンドにあの熱狂を取り戻すために。
なお、丸山氏がプロ野球への想いを語った『DAZNダイアリー』は、現在DAZNで配信中だ。
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