プロ野球とJリーグによる「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第7回会議が11日に行われ、NPBの斉藤惇コミッショナーとJリーグの村井満チェアマンが延期されている開幕について言及した。
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス 。しかし、台湾や韓国のプロ野球は開幕を迎え、ドイツ・ブンデスリーガも16日からの開催が決定するなど、他の国々ではスポーツが再開されている。
日本では、プロ野球の開幕日として6月19日が候補に上がっていると報じられていた。しかし斉藤コミッショナーは「世界的には出口の話がでていますが、台湾のプロ野球、韓国のプロ野球、サッカー、ドイツもサッカーが再開すると聞いております。国の状況がありますが、日本の状況では予断を許さない。本日の時点で開幕の日付けを確定するのは難しいのではないかと賜った」とコメント。専門家からの提言を受けて、開幕日の決定には慎重な姿勢を見せた。
同様にリーグ戦の延期が続くJリーグについても村井チェアマンは「今日の連絡会議は再開日程を具体的に議論することはしていません。スポーツ文化を守っていくために、野球界、サッカー界、その他のスポーツも含めてですが、しっかりとリスクを下げていく準備を重ねていくということの目線合わせができたかなと思っています」と、協議を重ねる重要性を説いた。
一方で、一部の県において緊急事態宣言の緩和や解除が実施されている現状を鑑みて、斉藤コミッショナーは「これ(解除や緩和)を受けての結果は20日過ぎから30日までに出てくる。その結果が今後の我々の決定に影響する」と、現状を静観しつつ20日以降に開幕日決定に向けて協議する考えを明かした。
また今後については「具体的には野球を開催した場合の細かいガイドライン等々を先生方のアドバイスを頂きながら作成し、丁寧な準備に入り、そして移動リスクをどれだけ我々が軽減し、選手やスタッフ、ならびに皆様方の健康を害さないようにできるかということを検討していきたい」と再開後の安全確保に向けたガイドラインの作成を急ぐ。
村井チェアマンも同様に「実際、再開したところで再流行も報じられるようなこともあり、具体的に再開だけではなくて再開後もどうやったら安定的にスポーツが運営できるかという、そのくらいの長期の視点で準備をしていかなければいけないということを気持ちを新たにしました」とコメント。長期戦は避けられないとの見方を示している。
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