選手紹介
プロ入り前
小学校1年生から野球を始めた坂本勇人は昆陽里タイガースで投手を務め、ニューヨーク・ヤンキースで活躍する田中将大投手が捕手を務めるなど、当時はバッテリーを組んでいた。伊丹市立松崎中学校時代はリトルシニアの伊丹シニアに所属し、2004年には青森の光星学院高(現・八戸学院光星)に進学した。
光星学院高では1年生時の秋から遊撃のレギュラーを掴み、3年生時の春には第78回選抜高等学校野球大会で甲子園を経験。チームは1回戦で関西高に敗れるも、自身は3安打を放つ活躍を見せた。すると2006年のドラフト会議で、堂上直倫の交渉権を逃した巨人からハズレ1位での指名を受けてプロ入りを果たす。
プロ入り後
1年目となる2007シーズンは主に2軍でプレーすることとなるが、7月に初めて一軍に昇格すると7月12日に行われた阪神タイガース戦で代走として初出場。9月6日の中日ドラゴンズ戦では延長に代打で初打席に立ち、決勝点となる初安打初打点を記録した。さらにチームは5年ぶりのリーグ制覇を達成するなど、坂本のプロキャリアは順風満帆なスタートとなった。
2年目の2008シーズンには8番・二塁として、巨人では松井秀喜以来の10代での開幕スタメン入り。さらに開幕戦で二岡智宏が負傷したことで、以降は定位置である遊撃のポジションを掴み、その後は巨人の中軸選手として成長していく。
2014シーズンのオフには、当時26歳だった坂本が阿部慎之助に変わる新主将に任命される。球団にとっては戦後最年少の主将ということで、大きな期待の現れとなった。
2010シーズンから2014シーズンまでは5年連続全試合出場を続けてきたが、2015シーズン以降はケガの影響もあり欠場が増えた。それでも2019シーズンには5年ぶりの全試合出場を果たすと、自己最多タイとなる173安打を放ち、自己最高となる40本塁打をマーク。チームを5年ぶりのリーグ優勝に導くと、自身は初となるセ・リーグの最優秀選手賞を受賞した。
2020シーズンは、坂本にとって大記録達成をかけた大事な1年となった。これまで13年間で積み上げた安打の数は1884本。 7月29日までに残りの116安打を放てば、榎本喜八の持つ31歳7か月16日の史上最年少記録を更新する。
しかし新型コロナウイルスの影響で開幕が大きく遅れた影響により、記録達成は 11月8日の東京ヤクルトスワローズ戦となった。1回裏に二塁打を放ち、プロ野球史上53人目の通算2000本安打を達成。巨人の生え抜きとしてはは阿部慎之助以来となる球団6人目で、31歳10か月での達成は榎本喜八の31歳7か月に次ぐ史上2番目の記録となった。
プレースタイル
レギュラーに定着した2008シーズン以降から2019シーズンまでの12年間で、1883安打を放つヒットメーカー。2017年にはNPB史上2番目の若さで1500安打を達成している。これほどの安打を放ってきた大きな要因は、天性とも言える内角打ちのセンス。腕の捌きがうまく、インコースの厳しい球もヒットゾーンに弾き返すことができる。
また、長打力も併せ持っており、2009シーズンから11年連続で2桁本塁打を記録。さらに2019シーズンには自己最多となる40本塁打を放つなど、強打も魅力の1つだ。
守りに関しては守備範囲が広く特に三遊間の打球に強く、補給してからノーステップで一塁に送球できるほどの肩の強さを持つ。一方で、ギリギリの打球に対しても果敢に勝負するため失策も多く、2008シーズンから2011シーズンまではリーグ最多失策を記録した。
それでも配球やサインから守備位置を変え、打者が打つ前から補給の準備を意識した動きとなったことで、2016年、2017年、2019年と3度のゴールデングラブ賞に輝いている。
走塁については50メートル6.0秒で、2012年から2017年までの6シーズンは10盗塁以上、中でも2013年と2014年は20盗塁以上を記録。一方で、2018年は9盗塁、2019年は5盗塁と減少している。
プロフィール・経歴
背番号 | 6 |
ポジション | 内野手 |
身長/体重 | 188cm/96kg |
生年月日 | 1988年12月14日 |
投打 | 右投左打 |
出身 | 兵庫 |
血液型 | AB |
経歴 | 光星学院高(甲)─巨人 |
ドラフト | 2006年ドラフト1位 |
年度別成績
※2021シーズン終了時点
年度 | 所属球団 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 刺 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
2007 | 巨 人 | 4 | 3 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .333 | .333 | .333 |
2008 | 巨 人 | 144 | 567 | 521 | 59 | 134 | 24 | 1 | 8 | 184 | 43 | 10 | 5 | 15 | 1 | 28 | 2 | 98 | 2 | .257 | .353 | .297 |
2009 | 巨 人 | 141 | 640 | 581 | 87 | 178 | 33 | 3 | 18 | 271 | 62 | 5 | 3 | 7 | 4 | 44 | 4 | 101 | 8 | .306 | .466 | .357 |
2010 | 巨 人 | 144 | 676 | 609 | 107 | 171 | 35 | 4 | 31 | 307 | 85 | 14 | 4 | 10 | 7 | 47 | 3 | 83 | 6 | .281 | .504 | .332 |
2011 | 巨 人 | 144 | 624 | 568 | 69 | 149 | 27 | 2 | 16 | 228 | 59 | 8 | 1 | 10 | 3 | 37 | 6 | 91 | 3 | .262 | .401 | .313 |
2012 | 巨 人 | 144 | 619 | 557 | 87 | 173 | 35 | 2 | 14 | 254 | 69 | 16 | 1 | 12 | 5 | 39 | 6 | 90 | 5 | .311 | .456 | .359 |
2013 | 巨 人 | 144 | 620 | 554 | 73 | 147 | 33 | 1 | 12 | 218 | 54 | 24 | 4 | 4 | 3 | 55 | 4 | 87 | 11 | .265 | .394 | .334 |
2014 | 巨 人 | 144 | 616 | 545 | 82 | 152 | 29 | 0 | 16 | 229 | 61 | 23 | 5 | 9 | 5 | 55 | 2 | 88 | 3 | .279 | .420 | .344 |
2015 | 巨 人 | 130 | 558 | 479 | 50 | 129 | 21 | 3 | 12 | 192 | 68 | 10 | 4 | 9 | 5 | 65 | 0 | 79 | 5 | .269 | .401 | .353 |
2016 | 巨 人 | 137 | 576 | 488 | 96 | 168 | 28 | 3 | 23 | 271 | 75 | 13 | 3 | 1 | 6 | 81 | 0 | 67 | 6 | .344 | .555 | .433 |
2017 | 巨 人 | 142 | 614 | 539 | 82 | 157 | 30 | 0 | 15 | 232 | 61 | 14 | 6 | 1 | 3 | 68 | 3 | 85 | 16 | .291 | .430 | .372 |
2018 | 巨 人 | 109 | 502 | 441 | 87 | 152 | 27 | 2 | 18 | 237 | 67 | 9 | 5 | 0 | 0 | 61 | 0 | 83 | 4 | .345 | .537 | .424 |
2019 | 巨 人 | 143 | 639 | 555 | 103 | 173 | 26 | 0 | 40 | 319 | 94 | 5 | 3 | 3 | 2 | 77 | 2 | 123 | 9 | .312 | .575 | .396 |
2020 | 巨 人 | 115 | 479 | 412 | 64 | 119 | 28 | 1 | 19 | 206 | 65 | 4 | 1 | 1 | 4 | 62 | 0 | 85 | 9 | .289 | .500 | .379 |
2021 | 巨 人 | 117 | 487 | 424 | 53 | 115 | 26 | 0 | 19 | 198 | 46 | 2 | 3 | 2 | 2 | 58 | 1 | 90 | 4 | .271 | .467 | .359 |
通算成績
※2021シーズン終了時点
試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
1902 | 8220 | 7276 | 1100 | 2118 | 402 | 22 | 261 | 3347 | 911 | 158 | 48 | 84 | 50 | 777 | 33 | 1250 | 91 | .291 | .460 | .360 |
タイトル
タイトル | 受賞年 |
---|---|
最優秀選手賞 | 2019年 |
ベストナイン賞 | 2009年、2012年、2016年、2018年、2019年、2020年、2021年 |
ゴールデングラブ賞 | 2016年、2017年、2019年、2020年、2021年 |
首位打者 | 2016年 |
最多安打 | 2012年 |
最高出塁率 | 2016年 |
侍ジャパン
大会名 | 出場年 |
---|---|
WBC | 2013年、2017年 |
プレミア12 | 2015年、2019年 |
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