ドイツ王者バイエルンでプレーし、世界一のストライカーとの呼び声も高いロベルト・レヴァンドフスキ。すでに年齢は30歳を越えたが、衰えは全く見られない。
レヴァンドフスキはレフ・ポズナンでキャリアをスタートさせると、2010年にはドルトムントへとステップアップ。当初はルーカス・バリオスの控えだったが、2シーズン目からはスタメンに定着し、22ゴールをマークして優勝に大きく貢献した。4シーズンに渡ってドルトムントの絶対的エースとして活躍すると、2012-13シーズンにはチャンピオンズリーグでレアル・マドリーから1試合4ゴールを奪い、世界に大きなインパクトを与えた。
そのレアル・マドリーも獲得を狙っていたが、2014年にはフリートランスファーで、国内最大のライバルであるバイエルン・ミュンヘンへと加入。以来、すべてのシーズンでリーグタイトルを獲得、3度の得点王も手にするなど、充実のときを過ごしている。2015-16シーズンのヴォルフスブルク戦では、「ブンデスリーガでの最速ハットトリック」「最速4ゴール」「最速5ゴール」「途中出場選手での1試合最多ゴール」という4部門においてギネス世界記録も樹立した。
31歳となった2019-20シーズンは序盤戦からゴールを量産。開幕戦から11試合連続得点という記録も打ち立てた。ケガに強い彼にしては珍しく負傷も負い、中断前最後の2試合は欠場となったものの、新型コロナウイルスによる中断もあり、現在はコンディションも回復している。
元来、プロ意識は非常に高く、身体のメンテナンスは事欠かない。本人も「あと2~3年は最高レベルでプレーできる」と息巻いている。
プレースタイル
ドルトムント加入当時はトップ下などで起用されることもあったが、現在はクラブでも代表でも絶対的なセンターフォワードとして君臨する。ストライカーに必要とされるすべての能力を、最高レベルで備えている稀有な存在だ。
両足でのシュート精度、空中戦での強さ、ボールキープ力、スピードなどあらゆる点でワールドクラスであり、世界一のストライカーとの呼び声も理解できるものだ。PKキッカーとしても知られるが、近年ではFKにも挑戦し、独特のキックモーションから美しい放物線を描いている。
特筆すべきは自身の身体の生かし方を完璧に理解していること。身体能力とも言い換えられるが、トラップする際のタッチの柔らかさ、相手を押しのける強さを併せ持っており、「柔」も「剛」もプレーからは見て取れる。184センチと決して大柄ではないが、ヘディングも強く、相手にも競り負けない強さは、身体の使い方の上手さゆえだ。
動画:プレー集
エピソード
徹底的な自己管理で知られており、自身の食事に関してもこだわりを持つ。食事の順番は、一般人とは全く逆で、まずデザートを食す。その後メインディッシュ、サラダを経て、スープを最後に摂るというスタイルだ。この食事法は脂肪の燃焼を高めることができるとされ、これを実践してから「より力を発揮できるようになった」と本人は証言している。
また、妻のアンナさんは元空手家。同時にフィットネスやトレーニングなどにも造詣が深く、レヴァンドフスキのコンディション管理に一役買っている。
プロフィール・経歴
ロベルト・レヴァンドフスキ/Robert Lewandowski
1988年8月21日生まれ 184cm・80kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2008-09 | レフ・ポズナン | 30試合・13得点 |
2009-10 | レフ・ポズナン | 28試合・18得点 |
2010ー11 | ドルトムント | 33試合・8得点 |
2011-12 | ドルトムント | 34試合・22得点 |
2012-13 | ドルトムント | 31試合・24得点 |
2013-14 | ドルトムント | 33試合・20得点 |
2014-15 | バイエルン | 31試合・17得点 |
2015-16 | バイエルン | 32試合・30得点 |
2016-17 | バイエルン | 33試合・30得点 |
2017-18 | バイエルン | 30試合・29得点 |
2018-19 | バイエルン | 33試合・22得点 |
2019-20 | バイエルン | 31試合・34得点 |
2020-21 | バイエルン | 21試合・26得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月26日現在)
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