ドルトムントのアーリング・ハーランドやジェイドン・サンチョと並び称されるブンデスリーガ屈指の若手がアルフォンソ・デイヴィスだ。2019-20シーズンのバイエルンでレギュラーの座を掴んだ新鋭は、世代を代表するスターへの階段を猛スピードで駆け上がっている。
史上2番目の若さ(15歳257日)でMLSデビューを飾り、カナダ代表の最年少デビュー記録を塗り替えたデイヴィスは、19年1月にバイエルンへと加わった。当時はウインガーで、加入初年度はリーグ戦6試合出場と物足りない結果に終わった。
風向きが変わったのは19-20シーズン。最終ラインに負傷者が続出したことで、デイヴィスは左サイドバックにコンバートされる。すると、スピードや対人戦の強さを武器にめきめきと頭角を現し、バックアッパーから一気に主力の1人へと大出世した。チャンピオンズリーグのチェルシー戦で圧巻のパフォーマンスを見せるなど、強豪クラブを相手に実力を証明し、4月にはバイエルンとの契約を25年6月まで延長した。
『トランスファー・マルクト』による推定市場価値は4500万ユーロ(約52億円)まで上昇。2000年11月生まれと伸びしろは十分に残っており、世界屈指の左サイドバックとなる可能性を秘めている。
プレースタイル
元々はウインガーであり、攻撃的な左サイドバックとして台頭。コンバート時に本人は「プレーできるならどこでも」と前向きな姿勢を示していた。
ブンデスリーガでも屈指のスプリントを誇る脚力が武器。そのスピードはポジショニングの多少のミスなら帳消しにできるほど。オーバーラップのタイミングやクロスの精度には課題があるものの、日を追うごとにゴールを演出する能力が高まっている。アシストの数がどんどん増えていきそうだ。
動画:プレー&ゴール集
エピソード
ピッチ上では左CBを務めるダヴィド・アラバから常に助言を受けている。デイヴィス本人は「ピッチでどう動くべきかアドバイスをくれるんだ。いつ攻撃し、残るかとかね。彼の横にいられるのは嬉しいし、アドバイスを聞いている」と話す。
ピッチを離れると、物怖じしない陽気なキャラクターぶりを発揮。自身のインスタグラムでキリアン・ムバッペやクリスティアーノ・ロナウド、パウロ・ディバラらスター選手の“ゴールパフォーマンスモノマネ”を披露し、チームのシンボルであるトーマス・ミュラーの動きを完コピしたことでも話題を集めた。
プロフィール・経歴
アルフォンソ・デイヴィス/Alphonso Boyle Davies
2000年11月2日生まれ 181cm・72kg 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2016 | バンクーバー・ホワイトキャップス | 8試合・0得点 |
2017 | バンクーバー・ホワイトキャップス | 27試合・0得点 |
2018 | バンクーバー・ホワイトキャップス | 31試合・8得点 |
2018-19 | バイエルン | 6試合・1得点 |
2019-20 | バイエルン | 29試合・3得点 |
2020-21 | バイエルン | 13試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月26日現在)
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