7月19日から27日かけて開催される『EAFF E-1サッカー選手権2022』。今大会に臨む日本代表メンバーには、海外組を選出しないだけでなく、ヴィッセル神戸のFW大迫勇也やFC東京のDF長友佑都といったW杯出場経験のある国内組メンバーも選ばない方針を固めている。
その中で今回のJリーグプレビューショーでは、サッカー解説者の坪井慶介氏がJ1第21節の各カードの予想と合わせてE-1日本代表メンバーに推す”坪井ジャパン”を勝手に選出。「森保監督が選びそうというのは関係なく、ただ僕が見たいメンバーを選びました」という基準で、坪井氏がどんなメンバーを選出したのか。
まず川崎フロンターレからは最多となる3名を選出。代表常連メンバーのセンターバックにDF谷口彰悟と右サイドバックにDF山根視来に加えて、ボランチにMF脇坂泰斗を選出。特に脇坂については、「キックの精度も高いし、ペナルティエリア付近で得点に絡む仕事ができる。こういう仕事ができる選手が坪井ジャパンには必要になってきます」と絶賛し、「川崎のためにも、坪井ジャパンのためにも頑張ってもらいたい」と期待を寄せている。
続いて好調のサンフレッチェ広島から選ばれたが、GK大迫敬介とMF藤井智也だ。守護神に選ばれた大迫は、「楢崎正剛選手に匹敵する安定感がある。ビックセーブを難なくやっているように見せるポジショニングの良さが素晴らしい」と言及し、右サイドハーフで選ばれている藤井は、「ドリブルの推進力と速さで一人で駆け上がれることで、DFライン、もしくは中盤ラインも下げてしまう効果がある。特に詰まった展開になったときに剥がせる選手は大事になる」とそれぞれの選出理由を明かしている。
そして「サイドからの攻撃も冴えていますし、サイドに寄せてからの中央突破も冴えている」と首位を快走する横浜F・マリノスからは、好調な攻撃陣の二人を選出。まず2トップの一角には、「多彩な攻撃を支えている」と語るMF西村拓真を選出し、左サイドハーフには「途中から出ても、先発からでも力を発揮できる」とMF宮市亮を選んだ。特に宮市は、「本当のジャンパンにも是非」と推薦している。
さらにアビスパ福岡からも二人が選ばれた。一人目は、「左利きで前線にしっかりとボールを配給できる。なおかつ対人プレーではしっかりと人にもいける気持ちの強さも特徴の一つ」と高く評価するDF宮大樹。もう一人は、「前での潰し、頭を越えればプレスバックしてボールを奪うという守備範囲の広さが際立っている。さらにそこから攻撃にも繋げられる」と攻守両面を評価するMF前寛之だ。この二人は、2019年に水戸ホーリーホックで共にプレーし、同い年。「宮選手が相手が後向きの時にぐっと寄せる、そこに前選手がしっかりとプレスバックする。それだけでなく、前選手がしっかりと動いてコースを切ってくれる。だから宮選手も思い切ってインターセプトなり、距離を詰めることができる。二人の連係があるからこその守備の硬さ」と二人の連係の良さも選出の決め手となっている。
もう一人のストライカーに選ばれたが、代表選出待望論の声も多い鹿島アントラーズのFW鈴木優磨だ。「坪井ジャパンでも鹿島でやっているようなプレーを望んでいきたい。今はゴールだけではなく、味方を活かすプレーも上手い。そこも存分に発揮してほしい」とストライカーとして期待を寄せている。
最後に左サイドバックには、レノファ山口FCのDF橋本健人がJ2からサプライズ選出された。今年、慶應義塾大学を卒業したばかりの22歳ではあるが、2020シーズンから特別強化指定選手として2年間で18試合に出場。「非常に頭の良い選手で、味方のポジショニングを見ながら自分がどこなら生きるのかというポジショニングも良い。左足のクロスの質も高く、ビルドアップの起点にもなれる。ハイプレスを受けても良い判断でボールを味方につけたり、自分で持ち運ぶこともできる」とサッカーIQの部分を高評価。
また「決定的なクサビのパスを出すこともできる。身体能力が高い選手ではありませんけど、ボールの置き所が良いので簡単には奪われない」と技術も優れている攻撃的なサイドバックだ。「E-1開催の時にJ2は中断しないので、選ばれるのは難しいかもしれませんが、J2にもこういう選手がいることをみなさんにも知ってもらいたい」と語っている。
”坪井ジャパン”に選ばれた勇士たちが、E-1選手権を控える中で本当の日本代表メンバーを勝ち取るために、どんな活躍を見せてくれるのか。今週末もJリーグに注目したい。
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