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【注目ドライバー】フル参戦2年目で2勝&総合4位…名門を支える若き実力差オスカー・ピアストリ|マクラーレン|F1

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【注目ドライバー】フル参戦2年目で2勝&総合4位…名門を支える若き実力差オスカー・ピアストリ|マクラーレン|F1Getty Images
【注目ドライバー】F1では3年目、オーストラリアの俊英オスカー・ピアストリのこれまでのキャリアを紹介する。
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経歴

各カテゴリーを制し1年ごとにステップアップ

2023-02-16 2021 F2 Piastri F1 Formula 1Getty Images

オーストラリア第2の都市・メルボルン出身、2001年生まれのオスカー・ピアストリは、2011年からカートキャリアをスタートさせる。豪国内のカテゴリーのみならず、欧州のレースにも出場して経験を積み、2016年から主戦場をフォーミュラの世界に移した。

ピアストリは2017年、当時16歳でイギリスのF4選手権にエントリーすると、シーズン6勝を挙げてランキング2位になると、翌年はフォーミュラ・ルノー・ユーロカップに挑戦。1年目は表彰台3回のランキング8位に終わったものの、チームを移籍して臨んだ2年目には、全20戦で7勝をマークしてシリーズを制した。

ここからピアストリの快進撃は続く。フォーミュラ・ルノー・ユーロカップでの走りが評価され、名門プレマ・レーシングからF3にステップアップすると、2020年開幕戦のフィーチャーレースでいきなりのポールトゥウィンを記録。その後も年間を通して安定した走りを見せ、優勝2回・表彰台6回でルーキーながらシリーズチャンピオンに輝いた。

2021年はF3王者として、同じくプレマ・レーシングからF2にエントリー。バーレーンでの開幕シリーズ第2戦では、ファイナルラップにチョウ・グァンユ(現アルファロメオ)を追い抜いて勝利を手にすると、多くのレースでポイントを獲得し、安定したパフォーマンスでチャンピオンシップをリード。最終的にチームメイトのロバート・シュワルツマンを抑えて、再びルーキーでの年間チャンピオンを獲得した。

F3、F2とF1直下のカテゴリーをいずれもルーキーで制したのは、ルイス・ハミルトン、ニコ・ヒュルケンベルグ、チャールズ・ルクレール、ジョージ・ラッセルに続いて5人目。その偉大な先輩たちに続いて、ピアストリもF1へのエントリー条件を満たした。

アルピーヌと決別しマクラーレンからF1デビュー決定

2022-03-04 Ocon Alonso Oscar Piastri Alpine F1 Formula 1Getty Images

2020年、当時F3に参戦していたピアストリは、ルノースポーツアカデミーに加入。チーム名が変わりアルピーヌアカデミーとなった2021年には、アブダビでのヤングドライバーテストでF1マシンを走行させ、期待の若手として経験を積んでいった。

F2チャンピオンとなった翌年の2022年は、F1のシートが空いていなかったこともあり、アルピーヌのリザーブドライバーとしてチームに帯同。同時にマクラーレンともリザーブドライバーの契約を結んでいたが、アルピーヌからいくつかのレースでフリー走行1回目を担当し、マシンのセットアップなど学習期間を過ごしていた。

シーズン中盤の2022年8月、アルピーヌのフェルナンド・アロンソが翌年からアストンマーティンへ移籍することが公式にリリースされ、チームはその後任としてピアストリを起用すると発表。しかしピアストリは、契約前に発表したチームへの不信感からその内容を否定する騒動に発展した。

この問題はFIAの契約承認委員会にかけられ、最終的にアルピーヌとの契約の有無や、他のチームへの移籍が可能な状況かについて議論された。最終的にピアストリ側に有利な判決が下り、その後、同郷のダニエル・リカルドの後釜として、マクラーレンへの移籍が発表された。

近年ではマーク・ウェバーやダニエル・リカルドといった才能あるオーストラリア人ドライバーがF1に在籍していた。偶然にも、ウェバーが引退した際にレッドブルのシートを引き継いだのはリカルドで、そのリカルドの後任がピアストリという、オーストラリア人の系譜がF1界には脈々と続いている。

実際にピアストリは2020年頃から同胞の大先輩、ウェバーのマネジメントを受けており、次世代のスターであるピアストリがオーストラリアのF1人気を大いに背負っている。また、2001年生まれのピアストリがレギュラードライバーとなり、これで21世紀生まれ初のF1ドライバー誕生となった。

デビューシーズンは中盤戦から存在感を示す

2023-10-30 Piastri Tsunoda Yuki F1 Formula 1Getty Images

デビューシーズンの2023年、ピアストリは古株の僚友ランド・ノリスに比べるとなかなか上位争いに加われない状況が散見されたが、シーズン中盤から一気に存在感を示していく。

日本GPでは初の表彰台となる3位に輝くと、続くカタールGPではスプリントレースでトップチェッカーを受けた。この公式セッションでトップだったのはピアストリだったものの、マックス・フェルスタッペンのドライバーズチャンピオンシップ3連覇が決まったスプリントということもあり、ピアストリの話題性はやや曇る結末となってしまった。それでも同シーズン、ピアストリは時折チームメイトのノリスを上回る速さを見せることもあり、改めてその地力と将来性を示した形になった。2023年は97ポイントで総合9位という成績でシーズンを終えている。

F1での2年目となる2024年、対ノリスというチーム間争いはもちろんのこと、ライバルチームを相手にどこまで力を示すことができるのか、ピアストリのレースぶりから目が離せない。

プロフィール

オスカー・ピアストリ

2024-05-19 Piastri McLaren F1 Formula 1Red Bull Content Pool

2001年4月6日生まれ|オーストラリア国籍|マクラーレン(2023~)

通算成績(2024年終了時点)

  • 出走/46回 
  • 優勝/2回 
  • PP/0回 
  • FL/3回
チーム名勝利数年間成績
2023年マクラーレン0勝9位
2024年マクラーレン2勝4位

2024年の成績

  • 年間:292ポイント/4位
  • 優勝/2回
  • PP/0回
  • FL/1回
レース名決勝順位
第1戦バーレーンGP
第2戦サウジアラビアGP
第3戦オーストラリアGP
第4戦日本GP
第5戦中国GP
第6戦マイアミGP
第7戦エミリア・ロマーニャGP
第8戦モナコGP
第9戦カナダGP
第10戦スペインGP
第11戦オーストリアGP
第12戦イギリスGP
第13戦ハンガリーGP
第14戦ベルギーGP
第15戦オランダGP
第16戦イタリアGP
第17戦アゼルバイジャンGP
第18戦シンガポールGP
第19戦アメリカGP
第20戦メキシコGP
第21戦サンパウロGP
第22戦ラスベガスGP
第23戦カタールGP
第24戦アブダビGP

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チーム・ドライバー

日程・番組表

 レースフリー走行・予選決勝
第1戦バーレーンGP 2月29日(木) ~3月1日(金)3月2日(土)
第2戦サウジアラビアGP 3月7日(木) ~8日(金)3月9日(土)
第3戦オーストラリアGP 3月22日(金) ~ 3月23日(土)3月24日(日)
第4戦日本GP 4月5日(金) ~ 6日(土)4月7日(日)
第5戦中国GP 4月19日(金) ~ 20日(土)4月21日(日)
第6戦マイアミGP 5月3日(金) ~ 4日(土)5月5日(日)
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5月17日(金) ~ 18日(土)5月19日(日)
第8戦モナコGP 5月24日(金) ~ 25日(土)5月26日(日)
第9戦カナダGP 6月7日(金) ~ 8日(土)6月9日(日)
第10戦スペインGP 6月21日(金) ~ 22日(土)6月23日(日)
第11戦オーストリアGP 6月28日(金) ~ 29日(土)6月30日(日)
第12戦イギリスGP 7月5日(金) ~ 6日(土)7月7日(日)
第13戦ハンガリーGP 7月19日(金) ~ 20日(土)7月21日(日)
第14戦ベルギーGP 7月26日(金) ~ 27日(土)7月28日(日)
第15戦オランダGP 8月23日(金) ~ 24日(土)8月25日(日)
第16戦イタリアGP 8月30日(金) ~ 31日(土)9月1日(日)
第17戦アゼルバイジャンGP 9月13日(金) ~ 14日(土)9月15日(日)
第18戦シンガポールGP 9月20日(金) ~ 21日(土)9月22日(日)
第19戦アメリカGP 10月18日(金) ~ 19日(土)10月20日(日)
第20戦メキシコGP 10月25日(金) ~ 26日(土)10月27日(日)
第21戦サンパウロGP 11月1日(金) ~ 2日(土)11月3日(日)
第22戦ラスベガスGP 11月21日(木) ~ 22日(金)11月23日(土)
第23戦カタールGP 11月29日(金) ~ 30日(土)12月1日(日)
第24戦アブダビGP 12月6日(金) ~ 7日(土)12月8日(日)