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明治安田J1リーグ

【コラム】攻撃のカギは左サイド。好調・浦和レッズがFC東京戦で描く勝利への道筋

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【国内サッカー・ライターコラム】リーグ戦4試合でいまだ負けなしと好調を維持する浦和レッズ。敵地で4位のFC東京と対戦する中、現在の好調の要因やFC東京戦での勝利へのポイントを探る。
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新生・浦和の幕開けは上々のスタート

昨季とは違った姿を見せる。それは今季の浦和にとって一つのキーワードだ。

残留争いを演じ、最終的に14位でリーグを終えた2019シーズン。AFCチャンピオンズリーグでは2シーズンぶりの決勝進出を果たしたが、1年を通して見れば苦しいシーズンだった。

そんなシーズンを経て、今年から強化体制を一新。フットボール本部長に戸刈淳氏、スポーツダイレクター(SD)に土田尚史氏、テクニカルダイレクターに西野努氏がそれぞれ就任した。土田SDは就任会見でチームとして定めた選手理念の一つである『浦和を背負う責任』を改めて強調するとともに、「個の能力を最大限に発揮すること」、「前向きに、積極的に、情熱的に戦うこと」、「攻守に切れ目なく、常にゴールを奪うためのプレーを展開すること」をチームコンセプトとして提示した。

2018年途中には暫定監督、2019年途中からは監督を務め、今年自身のキャリアで初めて正式な監督として新シーズンを迎え「三度目の就任という気持ちでやっている」と話す大槻毅監督は、チームコンセプトをベースとした「主体的な意図を持ったサッカー」に取り組んでいる。フォーメーションを[4-4-2]に変えただけではなく、全体をコンパクトにしながら攻守に渡って自らアクションを起こすことを強調。そのスタイルは開幕前のキャンプから一貫している。

ここまでリーグ戦4試合を戦い3勝1分。カップ戦を含めて公式戦2連勝という状況で中断を余儀なくされたが、再開後にはディフェンディングチャンピオンの横浜F・マリノスに引き分けた後、ベガルタ仙台、鹿島アントラーズに連勝し、首位の川崎フロンターレと勝ち点で並ぶ2位につけている。大槻監督が「(この結果に)大きな思いを持っていることはない」と言うようにまだ4試合を消化したばかりという意識は強いが、上々のスタートと捉えていいだろう。

攻撃の鍵を握る左サイドコンビ

2020_7_17_jleague_yurukiメンバーは中断前後で少し顔ぶれが変わった。中断前は2試合ともにベンチスタートだったMF青木拓矢が3試合中2試合にフル出場。中断前は出場機会がなかったMF長澤和輝も2試合のスタメン出場を含めて全3試合に出場した。

さらに、2次キャンプの途中からチームに合流したことで「戦術や自分の役割など、いろいろなことで苦労していた」新戦力のDFトーマス・デンが、中断前のメンバー外から一転して3試合連続フル出場と立場を一気に変えている。

デンは加入前からスピードが評価されていたが、単純な走るスピードだけではなく反応と判断が早く、再開後はカバーリングの良さが際立つなど、再開から3試合中2試合を無失点で終えた立役者となっている。加えてパス精度も高く、日本代表歴のある百戦錬磨のDF槙野智章、DF鈴木大輔らを抑えてスタメン出場を続けていることもうなずける活躍ぶりだ。中断期間で「自分の役割もはっきりとした」と好感触を得ているデンは、個の能力が高いアタッカーを揃えるFC東京を相手に守備のキーマンの一人となる。

一方、攻撃陣は新加入のFWレオナルドがリーグ戦3試合に出場して2得点。FW興梠慎三も2得点を挙げて浦和加入後リーグ戦100得点を達成し、リーグ通算150得点に王手をかけるなどエースとしての存在感は揺るがない。

また、DF山中亮輔とMF汰木康也が組む左サイドが攻撃のカギを握る。加入1年目の昨季は思うように活躍できなかった両者だが、山中が「僕と康也のところはストロングポイントだと思ってプレーしているし、レッズでも攻撃の形としてうまくいっている部分が多くある」と言うように両者の突破力やコンビネーションは浦和の攻撃の中心だ。

実際、開幕戦の湘南ベルマーレ戦の3点目はFWマルティノス、第3節の仙台戦の2点目はMF関根貴大と途中出場の選手も絡んでいるが、リーグ戦で流れの中で生まれたゴールはすべて左サイドが起点となっている。そして、FKから生まれた鹿島戦のゴールもキッカーは山中だった。大槻監督はキャンプから左サイドに限らずあらゆるポジションで様々な組み合わせを試しており、今回も組み合わせが変わる可能性もあるが、誰が出ようともFC東京の右サイドを崩せるかどうかが結果に大きく関わってくるだろう。

対FC東京戦はリーグ戦12試合負けなし。過去28試合で負けたのはわずかに一度。浦和にとってFC東京はお得意様と言える相手だ。ただ、「過去のことよりも明日の試合」(大槻監督)。仮に浦和にとって良いデータであっても、生まれ変わるならば過去にすがるのではなく今と先を見なければならない。近い将来、「生まれ変わった」と自らが発するだけではなく周りからもそう評価されるように、浦和は目の前のFC東京戦で勝ち点3を取ることに集中する。

文・菊地正典

福島県出身。大学卒業後、サッカーモバイルサイトの編集・ライターを経てサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の記者として活動し、横浜FC、浦和、千葉、横浜FMの担当記者を歴任。2020年からはフリーランスとして活動している。著書に『浦和レッズ変革の四年 〜サッカー新聞エルゴラッソ浦和番記者が見たミシャレッズの1442日〜』、『トリコロール新時代』(ともにELGOLAZO BOOKS)がある。

明治安田生命J1リーグ第5節 放送予定

日時対戦カード会場放送予定
7月18日(土)18:00ベガルタ仙台 vs 北海道コンサドーレ札幌ユアスタDAZN
7月18日(土)18:00鹿島アントラーズ vs 横浜F・マリノスカシマDAZN
7月18日(土)18:00横浜FC vs 川崎フロンターレニッパツDAZN
7月18日(土)18:00名古屋グランパス vs サガン鳥栖豊田スDAZN
7月18日(土)19:00柏レイソル vs 湘南ベルマーレ三協F柏DAZN
7月18日(土)19:00FC東京 vs 浦和レッズ味スタDAZN
TOKYO MX
NHK BS1
7月18日(土)19:00ガンバ大阪 vs 大分トリニータパナスタDAZN
7月18日(土)19:00ヴィッセル神戸 vs 清水エスパルスノエスタDAZN
7月18日(土)19:00サンフレッチェ広島 vs セレッソ大阪EスタDAZN

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