週末の大きなトピックとして挙げられるのは、神戸が12試合目にして初勝利を手にしたことだろう。
ここまで神戸が躓くと予想した方は少ないのではないだろうか。大きな補強がなかったとはいえ、昨シーズン以上にFW武藤嘉紀やFW大迫勇也、FWボージャン・クルキッチらがフィットしていくことを考えれば優勝争いの一角に考えられても不思議ではない。それほどに楽しみなメンバーが揃っていた。
しかし、シーズンが開幕するとなかなか勝ち切れない試合が続く。7試合を終えて4分3敗となると、この状況を変えるため三浦淳寛監督を解任。ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が新指揮官に就任し、AFCチャンピオンズリーグのグループステージに関してはなんとか突破することができた。
ただ、ACLから戻ってきて最初の試合となった前節のガンバ大阪戦は、最後までゴールが奪えいないまま0-2で完敗。Jリーグでは未勝利が11試合に延びており、このままではいずれ降格という言葉もちらつくような状況に陥っていた。そんな中で迎えた今節のサガン鳥栖戦。厳しい状況に追いやられているチームを救ったのは、MFアンドレス・イニエスタだった。
トップ下の位置で先発出場を飾ったイニエスタは、さっそく2分に巧みなフェイントから先制点を奪取。14分には相手のマークを外す絶妙なパスからMF汰木康也のゴールをお膳立てした。この前半の2点がチームを後押しし、後半にも2つのゴールを追加。今季初の4得点で初勝利を手にした神戸は、順位もついに最下位から脱出。この勝利が反撃の狼煙となるかが注目される。
そのほかの試合で目立ったのは上位陣。首位の鹿島アントラーズがFW鈴木優磨の2ゴールなどで北海道コンサドーレ札幌を一蹴すれば、2位の川崎フロンターレはアビスパ福岡に危なげなく勝利。3位の横浜F・マリノスは湘南ベルマーレとの神奈川ダービーに完勝し、勝点3を積み重ねている。
ミッドウィークには川崎F、横浜FMの試合があるため、その結果によって上位陣の順位が変わることもありえる。まだ半分も終わっていない状況ではあるが、今年の優勝争いはこの3チームを中心に動いていくことになりそうだ。
■J1リーグ第13節結果
浦和 0-0 広島
磐田 2-1 FC東京
名古屋 1-0 C大阪
京都 0-0 清水
鹿島 4-1 札幌
神戸 4-0 鳥栖
川崎F 2-0 福岡
湘南 1-4 横浜FM
柏 0-1 G大阪
J1 順位表
順位 | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 差 |
---|---|---|---|---|---|
1 鹿島アントラーズ | 28 | 9 | 1 | 3 | 8 |
2 川崎フロンターレ | 26 | 8 | 2 | 2 | 7 |
3 横浜F・マリノス | 24 | 7 | 3 | 2 | 10 |
4 柏レイソル | 20 | 6 | 2 | 5 | 1 |
5 サガン鳥栖 | 19 | 4 | 7 | 2 | 4 |
6 サンフレッチェ広島 | 18 | 4 | 6 | 3 | 3 |
7 FC東京 | 18 | 5 | 3 | 5 | -1 |
8 セレッソ大阪 | 17 | 4 | 5 | 4 | 1 |
9 京都サンガF.C. | 17 | 4 | 5 | 4 | 1 |
10 ガンバ大阪 | 17 | 4 | 5 | 4 | 0 |
11 北海道コンサドーレ札幌 | 17 | 3 | 8 | 2 | -4 |
12 アビスパ福岡 | 15 | 3 | 6 | 4 | 1 |
13 名古屋グランパス | 14 | 3 | 5 | 5 | -3 |
14 ジュビロ磐田 | 14 | 3 | 5 | 5 | -4 |
15 清水エスパルス | 13 | 2 | 7 | 4 | -3 |
16 浦和レッズ | 12 | 2 | 6 | 4 | 1 |
17 ヴィッセル神戸 | 7 | 1 | 4 | 7 | -9 |
18 湘南ベルマーレ | 7 | 1 | 4 | 8 | -13 |
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