清水エスパルス 対 ジュビロ磐田 の見どころ
ただのダービーでは無くなった。J1への生き残りを懸けた17位・清水と最下位・磐田による”静岡ダービー”は、互いのプライド以上に残留に向けて結果が大きな意味を持つ一戦だ。
当初は10月1日に開催されるはずだった第31節の”静岡ダービー”。台風15号の影響により、静岡市清水区で断水被害が続いたことで今週末の22日に延期されると、この2週間近くでお互いの状況が大きく変わった。
第32節の川崎フロンターレ戦(2●3)に敗れたことで再び降格圏に沈んでいる清水。しかし今節を含む残り3試合を全勝できれば、文句なしに残留を決めることはできる。ただ9月からあと一歩のところで勝利を逃し、ここ4試合勝利なし。そんなチーム状況の中で迎えるダービーを残留への転機にしたいところだ。
今夏にはMF乾貴士やMFヤゴ・ピカチュウ、FW北川航也と新たな攻撃陣を加え、8月は3勝1分けと好成績で復調したかに思われていた。だが、9月以降は、数的優位に立った後に2失点を喫したサンフレッチェ広島戦(0●2)、後半アディショナルタイムに被弾した湘南ベルマーレ戦(1△1)、そして反撃が及ばなかったアビスパ福岡戦(2●3)とあと一歩のところで勝ち点を逃し、内容は悪くない中でも結果が出ないという壁にぶつかってきた。
この約2週間のインターバルを挟んで、どのように勝利への執念を見せていくか。特に前後半の終了間際での失点が多いことを踏まえても隙のないゲーム運びを見せられるかがこの4試合の反省を活かす上でも肝となる。このダービーで勝利への執念を見せられるか。最も必要なマインドになりそうだ。
一方で磐田は、大逆転での残留に執念を見せ始めている。第30節・セレッソ大阪戦(2△2)、第31節・鹿島アントラーズ戦(3△3)とあと一歩で勝ち切れない試合が続いていたものの、10月12日に行われた延期分の第27節では、途中出場のMF古川陽介が値千金の決勝点を決め、首位を走る横浜F・マリノスを撃破。渋谷洋樹監督就任後初白星となる8試合ぶりの勝利は、チームの流れを大きく変える1勝を掴んでいる。
ただ依然として残留ラインとは残り3試合で勝ち点「6」差と厳しい状況には変わりない。残りを全勝できても残留に手が届くかどうかの微妙なラインだ。それでも高いミッションに挑戦し、達成できなければ残留への道を切り開くことはできない。それだけに磐田がダービーで目指す結果は勝利のみだ。
この終盤に復帰したMF山田大記がチームのパフォーマンスを引き上げる存在となっているが、横浜FM戦では足の違和感で前半途中にピッチを退いている。ただ足の状態は、「だいぶ状態は良くなったので問題ない」と回復ぶりをアピール。このダービーに間に合いそうなのは大きな朗報だ。攻守に渡って献身的なプレーを見せている古巣対決のMF金子翔太や鹿島戦でようやくシーズン初得点を決めたFW杉本健勇との前線のユニットを機能させる上でも背番号10の活躍がポイントになる。
お互いにシーズン途中に監督を交代し、我慢の時を過ごしてきた2022シーズン。それでも我慢の先にあるのが”残留”という希望か、降格という悪夢か。その希望を掴むためには避けては通れない宿命の相手。両者の運命を左右する静岡ダービーは、22日16時に幕を開ける。
第31節 対戦カード
日時 | 対戦カード | スタジアム | 配信・放送予定 |
---|---|---|---|
10月22日(土) 16:00 | 清水エスパルス vs ジュビロ磐田 | アイスタ | DAZN |
ドコモスポーツくじ販売PR!
【10/3~10/末まで】
Jリーグ観戦をもっと楽しもう!ドコモスポーツくじはコチラ
関連記事
●J1残留争いは最終局面へ。現実的には6チームの争いだが、”静岡ダービー”の結果次第ではさらに大混戦も | Jリーグ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。
● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?