優勝を争うチームの週末の試合は意外な結果となった。
首位の横浜F・マリノスは北海道コンサドーレ札幌の守備を最後まで崩し切れずにスコアレスドロー。2位の川崎フロンターレも敵地でFW小林悠のゴールから先制したものの、後半に柏レイソルに追いつかれてドロー決着となった。そのほかにも3位のサンフレッチェ広島がスコアレスドローに終わり、4位のセレッソ大阪は2点差を追い付かれてドロー。5位の鹿島アントラーズも勝ち越し点が生まれずに引き分けて、6位の柏も含め、上位6チームが全て勝点1を積み重ねる結末となった。
一方、熱い戦いが繰り広げられたのは残留争いだ。
ヴィッセル神戸とガンバ大阪の残留争い直接対決は、前半から素早い切り替えをベースに神戸が主導権を握る。ただ、G大阪も体を張った守備で相手の攻撃をシャットアウト。そして、耐える時間を続けると、55分に最終ラインの裏をとったDF黒川圭介のグラウンダーのクロスをFWレアンドロ・ペレイラが押し込み、G大阪が待望の先制点を奪った。
神戸はこのまま敗れると非常に厳しい状況に追い込まれてしまう。そんな危機的状況を救ったのが神戸のエースだった。後半頭からピッチに入ったFW大迫勇也は、83分にFW武藤嘉紀が獲得したPKを決めて試合を振り出しに戻すと、後半のアディショナルタイムにはボックス内でパスを受けたところから絶妙なコントロールで右足を一閃。これがゴール左に決まり、神戸が劇的な形で逆転に成功した。このまま試合は終了。勝点3を奪った神戸は一気に13位へと浮上。敗れたG大阪は自動降格圏の17位に後退した。
もう一つの残留争い直接対決では、アビスパ福岡と清水エスパルスが激突。序盤からホームの福岡が主導権を握っていたものの、29分に清水がDF山原怜音のゴールで先制し、ビハインドを追うことになってしまう。
ただ、福岡は前半の良い内容を継続しつつ、MF中村駿の直接FKとFW山岸祐也のゴールで逆転して前半を折り返した。後半に入っても巧みにゲームを動かす福岡は、49分に素晴らしい連携から山岸がこの日2点目を奪ってリードを2点に。その後、清水の反撃をFWチアゴ・サンタナのPKによる1点に抑えた福岡は、ホームで貴重な勝点3をゲット。この結果、福岡は残留圏の14位に浮上し、清水との勝点差が「1」となっている。
残り4試合。ここからインターナショナルブレイクに入るなか、最後にどんなドラマが繰り広げられるか楽しみにしたい。
■J1リーグ第30節結果
鳥栖 1-1 鹿島
磐田 2-2 C大阪
柏 1-1 川崎F
湘南 0-0 浦和
名古屋 0-0 広島
福岡 3-2 清水
横浜FM 0-0 札幌
FC東京 2-0 京都
神戸 2-1 G大阪
J1 順位表
※第30節終了時点
順位 | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 差 |
---|---|---|---|---|---|
1 横浜F・マリノス | 59 | 17 | 8 | 4 | 29 |
2 川崎フロンターレ | 54 | 16 | 6 | 7 | 19 |
3 サンフレッチェ広島 | 51 | 14 | 9 | 7 | 13 |
4 セレッソ大阪 | 48 | 13 | 9 | 7 | 11 |
5 鹿島アントラーズ | 47 | 12 | 11 | 7 | 5 |
6 柏レイソル | 45 | 13 | 6 | 11 | 1 |
7 FC東京 | 43 | 12 | 7 | 10 | 2 |
8 サガン鳥栖 | 41 | 9 | 14 | 7 | 6 |
9 浦和レッズ | 40 | 9 | 13 | 7 | 14 |
10 名古屋グランパス | 39 | 9 | 12 | 9 | -3 |
11 北海道コンサドーレ札幌 | 35 | 8 | 11 | 10 | -12 |
12 清水エスパルス | 32 | 7 | 11 | 12 | -7 |
13 ヴィッセル神戸 | 31 | 8 | 7 | 14 | -9 |
14 アビスパ福岡 | 31 | 7 | 10 | 13 | -10 |
15 湘南ベルマーレ | 31 | 7 | 10 | 12 | -13 |
16 京都サンガF.C. | 30 | 7 | 9 | 13 | -7 |
17 ガンバ大阪 | 29 | 7 | 8 | 15 | -15 |
18 ジュビロ磐田 | 24 | 5 | 9 | 15 | -24 |
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