3連覇を目指した昨季、最後まで優勝争いを繰り広げながらも横浜F・マリノスを上回ることができずに2位でシーズンを終えた川崎F。タイトルという面でも2017年以降、初の無冠に終わり、悔しさの残るシーズンとなってしまった。
そんな川崎Fは9日、リーグ優勝の奪還に向け、新シーズンのトレーニングをスタート。さっそくボールを使ったトレーニングで汗を流すなど、今季への強い決意が溢れている。
練習後、取材に対応した鬼木達監督は「世界のトレンドに捉われるのではなく、やはり自分たち独自のフロンターレらしさを追求していきたい」と主張。そういう思いにW杯を見て改めて感じたと口にした。
「やはりクラブチームでしかできないことがあると思います。同じサッカー仲間からでもフロンターレのサッカーを見たいと思ってもらえるような、感動を与えられるような、常にエキサイティングなゲームができるように取り組んでいきたいと思っています。日本の中で一番面白いと言われるサッカーをしたい。それプラス、どの国からでも自分たちのサッカーを見ることができるので、日本が面白いサッカーをしているぞと話が出たときに、真っ先に名前があがるのが自分たちのクラブであってほしい。そういうクラブ、チームにしていきたいですし、その先頭を選手たちに走ってほしいです」
チームとしては今オフに主将を務めていたDF谷口彰悟が移籍。新たなチーム作りが求められる中、鬼木監督は「どんなに大きな存在だろうと抜けたあとには必ず次に替わって来る人が来るものだと思います。そこに大きな期待をしたいです」と語り、出場機会の少なかった既存選手や新加入選手の台頭を期待しているようだ。
谷口から背番号5を受け継いだ佐々木旭は「クラブのために全てをかけて戦いたいなという気持ちがあったので、自分がフロンターレの中心になって戦っていきたいという思いで『5番をつけたいです』と伝えました」と経緯を説明。新シーズンに向け、「なんとしてもチームのタイトルに貢献できるように頑張りたい」と強い思いを明かしている。
新たなスタートを切った川崎Fが今季、どんなサッカーを見せてくれるか楽しみだ。
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