待ちに待ったJ1リーグ開幕戦。期待に胸を膨らませる新シーズンの幕開けは、各地でその期待を裏切らない激しいバトルを繰り広げた。
その中で最高のスタートを切ったのは、昨季は残留争いに苦しんだ湘南ベルマーレだ。サガン鳥栖の敵地で迎えた開幕戦では、開始早々の3分、湘南らしいショートカウンターから生まれたFW大橋祐紀の先制点を皮切りに大量5得点とゴールラッシュ。その口火を切った大橋は36分、60分にもゴールを決め、プロキャリアで初のハットトリックを記録。プロ3年目の2021シーズンにマークしたシーズン4得点という自己最多に早くも迫っているストライカーが最高の形で新シーズンに入っている。
また節目の30周年を迎える今季のオープニングマッチとなった金曜日に開催されたJ1王者の横浜FMと昨季2位の川崎Fによる”頂上決戦”が行われ、昨季王者が勝負を制した。相手のビルドアップのミスを見逃さなかった横浜FMが、4分にMF西村拓真の得点で先制すると、前半終盤の38分にはセットプレーからFWエウベルが押し込んで2点差に広げる。川崎Fも巻き返しを見せた後半、ゴールに迫ったが、後半アディショナルタイムに生まれたMF橘田健人の1点止まり。数多くのチャンスを作りながらも追いつけず、昨季王者の前に屈する形となった。
一方でこの舞台に帰ってきた昇格組は、名古屋グランパスと対戦した横浜FCが、新加入のキャスパー・ユンカーの一発に沈み、開幕戦を落とした一方で、6年ぶりにJ1に帰ってきた新潟は、ドロー発進。12年半ぶりにJリーグに復帰したMF香川真司が起点となったところからC大阪に一時逆転を許したが、80分にCKからDF千葉和彦の得点で同点。敵地での開幕戦で貴重な勝ち点1を積み上げている。
その他にプレシーズンは苦しんだ鹿島アントラーズ、アルベル体制2年目を迎えるFC東京、昨季からの巻き返しを図るヴィッセル神戸が白星を飾り、好スタートを切っている。
■J1リーグ第1節結果
川崎F 1-2 横浜FM
FC東京 2-0 浦和
横浜FC 0-1 名古屋
京都 0-2 鹿島
C大阪 2-2 新潟
神戸 1-0 福岡
広島 0-0 札幌
柏 2-2 G大阪
鳥栖 1-5 湘南
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