今年で30周年を迎えるJリーグの幕開けにふさわしい偉業達成となった。
湘南の大橋は18日の鳥栖戦で3得点を奪取。プロになってハットトリックは自身初で、J1開幕戦でのハットトリックは2006年に鹿島アントラーズのFW柳沢敦と川崎フロンターレのFW我那覇和樹が記録して以来、17年ぶり6人目の偉業となった。それほどまでの記録を達成したことで、今季の大橋に対する得点王への期待も高まっている。
そこで気になるのが、これまでに開幕戦ハットトリックを達成した6人の選手は得点王を手にできたかというところ。今回はそこにフォーカスしてみよう。
1993年 ジーコ(鹿島アントラーズ)16試合/9得点
(C)J.LEAGUE
開幕戦ハットトリックを達成した最初の選手となったのは、Jリーグ元年となった93年の開幕戦で名古屋グランパス(5-0)を相手に3得点を奪った鹿島のMFジーコだ。ただ、この年は初戦で圧倒的なパフォーマンスを見せたものの、第2節から怪我のために欠場。鹿島は1stステージを制覇したが、ジーコは怪我もあってなかなか得点を奪うことができなかった。2ndステージは13試合に出場して6得点を記録。年間9点は得点ランキングでトップ10に入れず、この年の得点王には28点を記録した横浜マリノスのFWラモン・ディアスが輝いている。
1997年 マジーニョ(鹿島アントラーズ)31試合/22得点
ジーコの偉業達成から4年後、二人目の達成者となったのが同じく鹿島のFWマジーニョだ。ホームで行われたヴィッセル神戸戦(5-2)で開幕戦ハットトリックを達成したマジーニョは、そこから得点を量産。年間22ゴールを叩き出し、チームの多くの勝利に貢献した。ちなみに22点は得点ランキングで3位タイ。この年の得点王には、25点の数字を残したガンバ大阪のFWパトリック・エムボマが輝いている。
2000年 バロン(ジェフユナイテッド市原)28試合/13得点
三人目の達成者は、2000年の開幕戦で京都パープルサンガ(6-1)を相手にハットトリックを達成した市原(現:ジェフユナイテッド市原・千葉)のFWバロンだ。前年に28試合17得点の記録を残し、得点ランキング3位に入ったストライカーは、シーズンが変わってもゴールを量産。開幕戦以降、チームが苦しい状態が続く中、前線の得点源として勝ち点獲得に貢献した。年間13点は得点ランキング9位となり、この年の得点王には20点でFW中山雅史が栄冠を手にしている。
2006年 柳沢敦(鹿島アントラーズ)23試合/4得点
(C)J.LEAGUE
続いて6年後に二人の達成者が現れた。一人はサンフレッチェ広島との開幕戦(4-3)でハットトリックを達成した鹿島のFW柳沢だ。前年までセリエAのメッシーナに所属していた柳沢は、この年に期限付き移籍という形でJリーグに復帰。その開幕戦でさっそくハットトリックを奪う離れ業を見せる。だが、その後は怪我なども響き、完全移籍の形式に変わってからもあまり得点を奪えず4得点でシーズンを終えた。
2006年 我那覇和樹(川崎フロンターレ)32試合/18得点
もう一人の達成者は、アルビレックス新潟との開幕戦(6-0)でハットトリックを記録した川崎FのFW我那覇だ。2004年にJ2で42試合22得点を記録していた我那覇は、05年こそ怪我の影響もあって6得点に終わったが、この年はJ1の舞台でストライカーとしての自身の力を存分に発揮。J1ではキャリアハイとなる18得点を記録した。ちなみにこの数字は得点ランキング4位タイで、浦和レッズのFWワシントンとG大阪のFWマグノ・アウベスが揃って26得点を奪い得点王に選ばれている。
意外にも開幕戦でハットトリックを達成した選手たちを振り返ると、その年に得点王に輝いた選手がいないことがわかる。これらの過去を跳ね除け、大橋が得点王に輝くことになるのか。シーズンの楽しみの一つとして注目していきたい。
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