PKをめぐって2度のVARが介入した大きな話題となったシーンだ。
DF山根視来のクロスからMF遠野大弥がこぼれ球をシュートするが、これは鹿島DFが体を張って阻止。しかし、こぼれ球がMF橘田健人の下に溢れ、ワンタッチでゴールを狙う。ただこのシュートもゴールカバーに入った鹿島のMF荒木遼太郎が体でストップしたかに思われた。しかしここで主審は笛を鳴らすと、荒木のハンドでPKを与え、レッドカードを提示。リプレイ映像では、荒木の肩に当たっているようにも見えたが、VARチェックが行われた上で判定は覆らなかった。
そしてこのPKを蹴ったMF家長昭博のシュートをGK早川友基がコースを読んでストップし、鹿島が逆転の危機を脱したかに思われた。一度はプレーが続行されたものの、再びVARが介入。PKのやり直しが宣告された。リプレイ映像では家長が蹴った瞬間に早川の足がゴールライン上に残っておらず、かつ鹿島、川崎Fの両選手が蹴る前にペナルティエリア内に入っていた。この一連のジャッジが妥当だったのか議論が繰り広げられた。
まず最初の焦点として荒木のブロックはハンドだったのか。今野は「荒木選手のスーパークリアだとは思うんですが、ハンドを取られてもしょうがないかなと思う」と荒木の脇が上がっていた点を指摘。ただ荒木が笛が鳴った後に見せた表情にも着目し、「もしハンドだったらあの表情はできないですよ」と主張した。
一方で大前は、今野の意見に同調した上で、川崎F目線での意見を述べた。荒木がハンドした瞬間を最も近くで見せいてたFW山田新が見せたクリアされた後のリアクションに注目し、「こういう時って攻撃側はハンドをアピールするけど、一番近くで見ていた20番の選手がハンドのアピールをあまりしていなかった。この選手も肩でクリアされたという感覚なのかなと。だからどっちにも取れるとは思う」と独自の視点で意見を述べた。
ハンドとなる基準を含めた解説を求められた家元氏は、「肩の印象はもちろん持っています」と前置きした上で、「果たして当たったのは肩だけだったのか」と主張。リプレイ映像では、「肩と上腕にも当たっているように見える」と見解を示すと、「荒木選手の腕を見てもボール方向に動いているように見える。これは意図を持って腕でボールをコントロールしたと言える」と主審の決断を尊重。「ハンドに限りなく近かった」という結論を示した。
次の焦点になったのは、PKの蹴り直しについて。今野は「これは100%蹴り直しですね」と断言すると、大前も「今のルールなら蹴り直しになる」と二人の見解が一致。家本氏も「これはGK以外の両チームのフィールドの選手が明らかに入っていることと、GKも違反を行って止めているのでそれは対象になる」と解説した。
また今回は川崎Fが一本目を止められたことで蹴り直しになったが、仮に成功していた場合に蹴り直しになったのかという問いに家本氏は、「競技規則上はなる」と回答。続けて「本来はレフェリーが(蹴る前にペナルティエリア内に入った選手がいたことを)しっかりと把握しておけばその時点でやり直しになるのが競技規則通りになる」と補足している。
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