今節は、混戦となり始めているJ1リーグの上位争いに動きがあった。
まずは首位浮上を狙う横浜F・マリノスと名古屋グランパスの注目カードの上位対決が行われた。
前半は名古屋がペースを握る。リーグ戦では全試合に先発していたキャスパー・ユンカーを外し、酒井宣福をリーグ初先発に抜擢した名古屋が横浜FMのビルドアップを前線の守備から遮断。その守備を機能させて立ち上がりからペースを握ると、前半終了間際の41分には森下龍矢が2試合連続となる先制点を奪い、リードで折り返した。
だが、後半は横浜FMが巻き返しを見せる。そして72分、左サイドの深い位置でボールをキープしていたエウベルからのラストパスを受けた喜田拓也が左足で狭いコースを射抜いて、主将の5年ぶりのゴールで追いつく。
その後もお互いが攻撃的な特長を表現し合う白熱の攻防を見せたが、勝ち越し弾は生まれず、勝ち点1を分け合う形で決着の時を迎えた。
この結果を受け、2位に浮上したのがサンフレッチェ広島だ。
前節を落とし、リーグ5連勝が止まった広島は、敵地で2連勝中と復調を見せるセレッソ大阪と対戦。お互いに前半から厚みのある攻撃でチャンスを作っていくが、両者の守護神がゲームを引き締める。
C大阪のキムジンヒョンが立て続けに好セーブを見せれば、広島の大迫 敬介も為田大貴のへティングをビックセーブで防いで、スコアレスという緊迫した状況が続く。
その中で試合が動いたのは、後半アディショナルタイム。試合終盤に得点が多い広島がエゼキエウの高速クロスを合わせたドウグラス・ヴィエイラという途中出場の二人がゴールをこじ開け、劇的な形で勝ち点3を手にしている。
また首位を走るヴィッセル神戸がリーグ4試合負けなしの湘南ベルマーレをホームに迎えた一戦は、21分に初瀬亮の鮮やかな直接FK弾で先制した神戸が、80分には大迫勇也が粘り強くキープしたところからこぼれ球を仕留めた山口蛍のゴールで突き放して、前節の敗戦を払拭する勝ち点3を奪い、首位を死守している。
その他、アルビレックス新潟とのアルベル・ダービーを制したFC東京とガンバ大阪に4ゴールと大勝を飾った鹿島アントラーズが今季初の連勝を手にしたほか、開幕から苦しむ川崎フロンターレがアビスパ福岡の敵地で3ゴールを奪う快勝で4試合ぶりの勝ち点3を手にしている。
なお、今節の未消化試合である浦和レッズとサガン鳥栖の一戦は、浦和がAFCチャンピオンズリーグ決勝に臨んでいる関係で、5月10日に予定している。
■J1リーグ第10節 結果
横浜FC 1-4 札幌
C大阪 0-1 広島
神戸 2-0 湘南
柏 1-1 京都
FC東京 2-1 新潟
横浜FM 1-1 名古屋
福岡 1-3 川崎F
鹿島 4-0 G大阪
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