今季、ここまで10試合を終えて4位と上位につけている広島。スキッベ体制2年目となりインテンシティ高いハイプレスからゴールを狙う完成度が高まっている。その強さの秘密について、今回は徹底分析した。
佐藤氏は今季の強さの要因として「昨シーズンと同様に連動した守備が一つの強み」と主張。前線からの連動した守備が機能していることに加え、「後ろが同数で守れる強みがあるので、しっかり前に、人、ボールホルダーに対していける。繋がりを持って2枚目、3枚目が守備の連動を勇気を持っていけるのは、後ろ3枚に強さがあることが大きい」と語り、縦幅が広くなってしまう中でも最終ラインの屈強なCB3人が跳ね返せることが大きいと説明した。
この話を聞いた槙野氏は「人に対して強い選手がいるからこそできるやり方」と解説し、「結構これで裏返されているチームもあります。後ろに強い選手がいる、走力、フィジカル能力の高い選手がいるからできる」と広島だからこそ構築されたスタイルであると口にした。
また、この守備ができているためにボックス内に多くの人数をかけることができ、シンプルなクロスを約束事としている中で中盤の選手までゴール前に入っていけることが強みと分析した。
シント=トロイデンでWBを務める橋岡は、自身のチームと照らし合わせつつ「ワイドが入っていくことはキツい」と強調。ただ、その上で「そこまでの走力があるからこそ、クロスを上げる側からしても、少し大きくなってもワイドの人が入ってこれるので上げる側からしたら楽」と語り、走力の強みがチームにプラスを与えていると明かした。
福岡戦のキーワードについて佐藤氏は「一の矢、二の矢、三の矢」と回答。「福岡の保持に対してどうはめ込めるか。連動した守備を作れるか」をポイントに挙げた。加えて攻撃面のポイントとしては、相手のCBとSBの距離を広げることが鍵だとしている。逆に福岡はそこをうまく掻い潜れるかがポイントになりそうだ。
最終的なスコア予想は2-1に。好調のチーム同士の対戦だが、どんな結末が待っているのか。両者の対決に注目したい。
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