13日、各地でJ1、J2、J3、WEリーグが開催された。
3試合が行われたJ1。土曜日注目カードのヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島による”直接対決”は、首位チームが盤石の勝負強さを示した。
一進一退の白熱した攻防を見せた前半からスコアレスで迎えた後半立ち上がり。神戸がオウンゴールからリードを奪うと、その後は広島の猛攻を耐え凌ぎながら後半アディショナルタイムにFW武藤嘉紀が勝負を決める追加点を沈めて決着。神戸が6ポイントマッチを制し、首位を堅持した。
一方の広島は、MF満田誠を長期離脱で欠く中で、前後半で自分たちのスタイルを表現し、交代策を使いながら攻勢を強めたが、最終的には相手の硬い守備を崩せず、連勝は「2」でストップ。1試合消化試合が少ないものの、神戸とは勝ち点「6」離されることとなった。
最下位に沈んでいた横浜FCと16位・柏レイソルの”直接対決”は、横浜FCがエースFW小川航基の7試合ぶりのゴールを最後まで守り切って、今季2勝目をマーク。明日ゲームを控えるガンバ大阪を上回り、暫定で最下位から抜け出している。
激しい撃ち合いとなった湘南ベルマーレと北海道コンサドーレ札幌の一戦は、6分にMF駒井善成のゴールで先制した札幌が、59分、60分と立て続けの失点で一時逆転を許したものの、70分にはFW小柏剛、75分にはMF浅野雄也のゴールで再度勝ち越し、試合終盤にはタイ人のMFスパチョークがダメ押しとなる4点目を決め、今季初の連勝を手にしている。
10試合が行われたJ2リーグは、上位勢の明暗が分かれる結果となった。3位の東京ヴェルディと首位に立つFC町田ゼルビアが激突した”東京クラシック”では、前半アディショナルタイムに生まれたFWエリキの決勝点を逃げ切った町田が、上位対決を制し、首位を死守。一方で2位・大分トリニータが後半にMF中川寛斗のゴールで追いついたものの、ロアッソ熊本と勝ち点1を分け合い、4位・V・ファーレン長崎がツエーゲン金沢の敵地で0-2で完敗に終わり、連敗を喫している。
前節に続いてホームで派手な勝利を飾ったのが清水エスパルスだ。Jリーグでは初めての顔合わせとなった藤枝MYFCとの同県対決は、清水が前半30分までに4点を決め、早々に勝利を決定づけると、後半にはFWカルリーニョス・ジュニオがこの日2点目を決め、5-0と大勝。完全復活を遂げたオレンジ軍団がプレーオフ圏の5位に順位を上げている。
またもう一つの静岡県勢のジュビロ磐田も前半と後半の立ち上がりに2得点ずつを奪い、4点差をつけてザスパクサツ群馬を圧倒。71分、78分と立て続けにセットプレーから2失点を喫し、終盤は危ない場面も続いたが、このまま逃げ切って今季初の連勝を手にしている。
その他、大宮アルディージャが終了間際に追いつき、連敗を止める貴重な勝ち点1を手にすれば、監督交代したばかりのレノファ山口FCも2点のビハインドを追いつき、勝ち点1を掴み取っている。水戸ホーリーホックと栃木SCの”北関東ダービー”は、2-2の痛み分け、ベガルタ仙台とジェフユナイテッド千葉はそれぞれ3試合ぶりの白星を手にしている。
3試合が開催されたJ3では、4連勝の奈良クラブがFC大阪との”参入組同士”の一戦に敗れ、開幕戦以来の黒星を喫したほか、AC長野パルセイロと松本山雅FCの”信州ダービー”は、先週末の天皇杯予選に続いて宿敵を倒した長野がJリーグでは初めてこのダービーを制し、歴史的な1勝で暫定首位にも浮上している。
2試合が行われたWEリーグでは、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースがホームでFW千葉玲海菜の2得点を含む4発でノジマステラ神奈川相模原を下したほか、AC長野パルセイロ・レディースが、後半の2得点で大宮アルディージャVENTUSの敵地で勝利を飾っている。
■5月13日開催 結果
・J1第13節：
神戸 2-0 広島
湘南 2-4 札幌
柏 0-1 横浜FC
・J2第15節：
岡山 1-1 大宮
山口 2-2 徳島
甲府 0-1 千葉
金沢 2-0 長崎
清水 5-0 藤枝
磐田 4-2 群馬
仙台 2-1 山形
東京V 0-1 町田
大分 1-1 熊本
水戸 2-2 栃木
・J3第10節：
YS横浜 2-2 相模原
奈良 0-1 FC大阪
長野 2-1 松本
・WEリーグ第18節：
千葉L 4-0 N相模原
大宮V 0-2 AC長野
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