現在39歳のアンドレス・イニエスタは、2018年夏に下部組織時代から在籍したFCバルセロナ退団を決意し、ヴィッセル神戸に電撃加入。UEFAチャンピオンズリーグやFIFAワールドカップなど、世界的な数々のタイトルを手にしてきたイニエスタは、繊細なボールタッチから繰り出される世界基準のプレーで、加入直後からJリーグを席巻してきた。
神戸では2019年に天皇杯チャンピオンに輝き、2度のAFCチャンピオンズリーグに出場するなど、クラブに栄光をもたらしてきたが、近年は負傷などの影響もあり、日本での6シーズン目に突入していた今季は、J1で3試合の出場のみ。その全てが途中出場となっていた。
これらの功績を踏まえ、三木谷浩史社長は、「世界最高のプレイヤーだけでなく、人柄、また謙虚な姿勢を含めて全ての人に尊敬され、愛されるプレイヤーが神戸に来て、5年間を過ごしてくれたことは、我々のクラブ、日本サッカー界に大きな財産になったと思っている」と讃えた。
この5年間を涙ながらに振り返ったイニエスタは、「良い時もあれば、苦しい時もあった。自分が神戸に来た時に目標として掲げていたタイトルの獲得やACLへの2度の出場、様々な歴史を刻んできた。ただ昨シーズンのように苦しい時期もあった。その経験がチームや仲間たちをより強くしてくれたと思っている」と語った。
また、この決断に至った理由については、「ずっと自分はここで引退する姿を想像してきた。時に物事は希望や願望通りにはいかないもの。まだまだピッチで戦い続けたい思いがある。この数ヶ月間も激しいトレーニングを重ね、チームに貢献できる準備はできていた。しかし、それぞれの歩む道が分かれ始め、監督の優先順位も違う方向にあると感じ始めた。それが自分に与えられた現実であり、リスペクトを持って受け入れた。最終的には自分の競技面での現実と自分がプレーし続けたいという情熱を掛け合わせて、ここで去ることがベストの決断だとクラブとの話し合いで決めた」と説明した。
今後については、「正直に言うと、まだ自分もわからない。まずはここでの時間を全うしてどんな可能性が出てくるか見ていきたい。ただサッカー選手としてプレーしながら引退したいと言う気持ちが強い。それがここでは難しい。そう言う場所を見つける努力をしたい」と現役続行の意思を表明している。
なお神戸でのラストゲームは、7月1日にホーム・ノエビアスタジアム神戸で行われるJ1第19節・北海道コンサドーレ札幌戦と三木谷社長から発表。また6月6日には国立競技場で行われる古巣・バルセロナとの親善試合も予定している。
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