今回も3つの事象をピックアップ。その中で注目されたのが、J1第16節FC東京対横浜F・マリノスの67分の場面だ。
DF畠中槙之輔がFWディエゴ・オリヴェイラからボールを奪うとMFマルコス・ジュニオールにパス。そこにすかさず反応したMF松木玖生が体を入れてボールを奪取した。ただ、ここでマルコス・ジュニオールが顔を抑えて倒れ込み、その場で笛は鳴らなかったものの、ボールがピッチ外に出た後にVARが介入することとなった。リプレイで見ると、松木が体を入れてボールを奪った際に右肘のあたりがマルコス・ジュニオールの顔に当たっており、結局、主審は映像を確認した上でノーファウルからレッドカードに変更。松木は一発退場となった。この判定が妥当だったのかを議論した。
最初に話題を振られた今野は、「何回も見ましたけど、僕はレッドカードかなと思います」と主張。松木が左手で相手の位置を確認していることを指摘した上で、どこまで来ているかわかっている状況で「別に腕を振り上げる必要がない」とし、強さを見せようとしたあまり腕が相手の顔にヒットしてしまったためレッドカードはやむなしと答えた。
一方、初登場となった関口は、「自分が松木選手だったら」と前置きしつつ「一回、(相手の)スピードというか強さを止めるために力をグッと入れたところに顔があったという感じだと思います」と語り、イエローカードが妥当でレッドカードは厳しいと自身の見解を明かした。
両者の意見が分かれた中で元国際審判員の家本政明氏は「正直、映像のアングルによって受ける印象が違う」と述べ、主審や副審の立ち位置を確認した上で「現場でこれを懲戒罰に値すると認識するのは結構難易度が高いと思います」と強調。続けて腕の移動の距離など接触の程度の度合いについて説明し、「100%レッドカードというシーンではないですが、80%のボーダーのところには十分このアングルだと感じます」とレッドカードが出ても不思議ではないと見解を口にした。
また、今回はノーファウルの流れからVARが介入することになったが、これが最初の時点でイエローカードが出ていたらVARは介入していたのかと質問された家本氏は、「いいポイントですね」と語りつつ「イエローカードが提示されていればVARが入らなかった可能性が強いんじゃないかなと思います」と説明した。
最後に家本氏は「VARが映した映像を見る限りは、主審の判断は受け入れられるものだなと思います」と語り、今回の事象の場合レッドカードは妥当であると結論づけている。
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