現在、J1で16位の横浜FCは、開幕10試合で27失点を喫し、第10節を終えて3分け7敗で最下位と低迷。主に守備面の課題を抱え、初勝利が遠い日々を過ごしてきた。その現状打破の一手として四方田修平監督はシステム変更を決断。第10節までの基本布陣だった[4-2-3-1]から[3-4-2-1]に変更すると、1試合平均失点が第10節までの『2.7』から第11節から第19節にかけて『1.1』に減少。この采配後は、3勝2分け4敗とチームの成績も上向いてきている。
林氏が「5枚の最終ラインと2枚のダブルボランチでブロックを作ってからのカウンターという形が最大の特長」と言及する横浜FCのスタイルについて分析した。
まず基本的な布陣に採用する[3-4-2-1]だが、守備時は[5-2-3]のブロックに可変するのが横浜FCの基本的な戦い方だ。ただ押し込まれた時は2枚のシャドーの選手がダブルボランチの脇まで下がって[5-4-1]のブロックを形成する。
だが、林氏は「あまり[5-4-1]の状況は作り出したくない」と強調。その理由に「攻撃のために(前線に)3枚を残したい」という意図を明かし、攻守のバランスが背景にあると指摘する。
そのためにポイントに挙げたのがウイングバックの縦スライドだ。
林氏は、「WBが相手WGに対して引っ張られてしまうと、ボランチ脇のスペースを使われてしまう。そこにWBが縦(方向に)スライドして、そこに連動して最終ラインが横にズレることで4枚の最終ラインを作れる。その呼吸が大事になる」と守備を機能させる上でのポイントを明かした。
一方攻撃は、最前線のFWマルセロ・ヒアンとシャドーのMF山下諒也とMF小川慶治朗の前線3枚で成立させるのが基本的な戦い方だ。前節・ガンバ大阪戦の映像を用いて解説した林氏は、「戦い方はシンプル。自陣でブロックを作って前線の三人でカウンターで仕留める」のが横浜FCの戦い方だと主張した。
今週末は、敵地で川崎Fとの”神奈川ダービー”に臨む横浜FC。硬い守備ブロックと鋭いカウンターというスタイルでダービーを制することができるか注目だ。
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