今節は上位陣が軒並み勝点3を手にする結果となった。
首位のヴィッセル神戸は、敵地で川崎フロンターレと対戦。試合は前半に大きなターニングポイントが訪れる。前半37分、MFジェアン・パトリッキがペナルティエリアに入る際どい位置でDF大南拓磨に倒されると、VARの末に大南にはレッドカードが提示された。このFKを大迫勇也が直接沈め、神戸が先制点を得るとともに数的優位で試合を進めることになった。
ただ、優勝争いに生き残るために負けられない川崎Fは、数的不利になっても懸命の戦いを見せる。後半はコンパクトな守備ブロックを維持しつつ、好機と見れば厚みある攻撃を展開。終盤にかけて決定機を作っていく。
それでも、77分に訪れたMF脇坂泰斗のシュートや試合終了間際のFWマルシーニョのシュートは、ゴールネットを揺らすことができず。このままタイムアップとなり神戸が3試合ぶりの白星で首位を死守した一方、川崎Fにとっては上との差が開く厳しい敗戦となった。
一方、2位の横浜F・マリノスは好調のガンバ大阪と対戦。34分にMF喜田拓也のシュートのこぼれ球をFWヤン・マテウスが押し込み先制するも、44分にMF山本悠樹のスルーパスに抜け出したFW食野亮太郎にゴールを奪われ、1-1のまま後半へと向かった。
勝利が欲しい横浜FMは、後半に入って再びアクセル全開。前への仕掛けを増やすと、FWエウベルがG大阪DF二人の間を突破したところを倒されてPKを獲得した。このPKはFWアンデルソン・ロペスが一度、GK東口順昭に阻まれるも、蹴った瞬間に東口の足がゴールラインにかかっていなかったとしてやり直しに。2度目のPKを冷静にアンデルソン・ロペスが沈め、横浜FMが勝ち越しに成功した。
終盤にはエウベルが2枚目のイエローカードで退場したことで数的不利に立たされた横浜FMだったが、最後までリードを死守して勝ち点3を奪取。神戸との勝点差をキープした。
また、上位2チームが勝利したことで負けられなくなった名古屋グランパスは、ホームで鹿島アントラーズと対戦。序盤から激しい攻防が繰り広げられた試合は、37分に藤井陽也のサイドチェンジをきっかけにサイドを攻略すると、FWキャスパー・ユンカーのグラウンダーのクロスをDF野上結貴が押し込み、名古屋が先制に成功する。
上位追走へ勝利が欲しい鹿島は、後半開始から選手交代を積極的に駆使しながら打開を図るが、なかなか名古屋の堅い守備を打ち崩すことができず。終盤に向けて圧力をかけ続けたが、ゴールネットを揺らすことができなかった。このまま試合を締めた名古屋は上位をピッタリとマークする勝点3をゲット。一方、鹿島は痛い敗戦を喫している。
その他、優勝争いに絡んでいくために勝利が欲しかった浦和レッズはサンフレッチェ広島に敗れて勝点を伸ばせず。同じくセレッソ大阪も後半アディショナルタイムの得点で追いついたが、柏レイソルを相手にドロー決着となった。アビスパ福岡はFW佐藤凌我の2ゴールの活躍で横浜FCに勝利して連勝を「5」に伸ばしている。
■J1リーグ第23結果
札幌 1-1 鳥栖
新潟 2-2 湘南
柏 1-1 C大阪
FC東京 2-0 京都
川崎F 0-1 神戸
福岡 2-0 横浜FC
横浜FM 2-1 G大阪
名古屋 1-0 鹿島
広島 2-1 浦和
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