10日、各地でJ1、J2、J3の試合が開催された。
8試合が行われたJ1では、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスが激突。注目の上位対決は序盤から緊迫した攻防が繰り広げられた中、試合が動いたのは82分のことだった。左サイドのCKを手にした横浜FMは、ゴール中央でFWアンデルソン・ロペスがフリーで豪快なヘディングシュート。これがゴールに突き刺さり、アウェイチームが先制点を手にした。
これで前に出るしかなくなった鹿島に対して横浜FMは鋭い攻撃を展開。89分にFW西村拓真がヘディングシュートを沈めて追加点を奪うと、アディショナルタイムには相手のオウンゴールを誘発して3点目を奪った。この得点で勝負あり。終盤に畳みかけた横浜FMが前節の敗戦を払拭する勝利で2位に浮上した。一方、鹿島は5連勝でストップ。順位を3位に下げている。
その他の試合では、京都サンガF.C.がスピーディーなサッカーで、ここまで無敗のサガン鳥栖を翻弄して3-1で勝利。順位を7位に上げた。いまだ未勝利のヴィッセル神戸、湘南ベルマーレは、セレッソ大阪、ジュビロ磐田と対戦。神戸は前半の失点を跳ね返すことができずに敗戦、湘南は最後までゴールが奪えずスコアレスドローと、どちらもまたしても勝利を手にすることができなかった。
J2は6試合が開催された。前日に2位の東京ヴェルディ、3位のFC町田ゼルビアが敗れたことで、勝てば一気に抜け出すことになる首位の横浜FCだったが、1点リードの中で後半アディショナルタイムに同点弾を被弾。ジェフユナイテッド千葉に1-1のドローとなり、勝点3を積み上げることができなかった。また、6試合勝利なしと厳しい状況が続いていたモンテディオ山形は、ブラウブリッツ秋田との“奥羽本戦”で5-1の勝利。新加入のFWデラトーレが2ゴールを奪う鮮烈デビューでチームに勝点3をもたらした。
9試合が開催さたJ3では、首位の福島ユナイテッドFCがカマタマーレ讃岐とスコアレスドロー。AC長野パルセイロを相手に4得点を奪って勝利したいわきFCが同勝点の2位に浮上し、藤枝MYFCを2-0で破った鹿児島ユナイテッドFCも同勝点の3位へと上がった。
■ 4月10日開催 結果
・J1第8節
清水 1-1 G大阪
FC東京 0-0 浦和
広島 1-0 福岡
神戸 0-1 C大阪
鹿島 0-3 横浜FM
湘南 0-0 磐田
名古屋 0-2 札幌
京都 3-1 鳥栖
・J2第9節
仙台 2-1 山口
山形 5-1 秋田
千葉 1-1 横浜FC
新潟 2-0 栃木
金沢 1-1 水戸
大分 1-0 徳島
・J3第5節
沼津 4-0 北九州
鳥取 3-0 YS横浜
今治 1-0 八戸
鹿児島 2-0 藤枝
長野 0-4 いわき
富山 1-3 岐阜
讃岐 0-0 福島
松本 2-2 宮崎
愛媛 2-1 相模原
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