1年でJ1復帰を目指す清水にとって大きな朗報だ。
今季J2を戦う清水は、1月6日の新体制発表会見の場でその時点で契約更新を発表していなかった権田、松岡、鈴木唯人、チアゴ・サンタナの4選手について大熊清ＧＭが「世界のウインドー（移籍期間）の関係で、まだ更新のリリースを出せていない選手がいる」と説明。彼らの去就が注目されていた。
クラブは1月28日、鈴木唯人がリーグ・アンのRCストラスブールへの期限付き移籍を発表したものの、残る3選手の去就について発表がない状況が続いていた。
現在33歳の権田は、FC東京やサガン鳥栖、ポルトガルのポルティモネンセなどを経て2021年に清水に加入。昨季はチームキャプテンを務め、リーグ戦33試合に出場。またカタールW杯では日本代表として全4試合に出場し、森保ジャパンの躍進を支えた。欧州への移籍を目指していたが、今回の発表を受けて残留が決定。クラブ公式サイトでは「クラブの目標達成のために、日々全力を尽くします」と意気込みを語っている。
現在21歳の松岡は、パリ五輪の日本代表候補の逸材。サガン鳥栖から2021年夏に清水へ加入すると、すぐにスタメンに定着。昨季は開幕前の怪我によって出遅れたものの、リーグ戦22試合に出場。クラブ公式サイトで「自分の夢、目標のためにヨーロッパからのオファーを待ちましたが成立しませんでした」と明かし、「この悔しさをバネに強く上手くなること、上に行くことだけを考えて、一日一日取り組んでいきます」と決意を述べている。
3日後に30歳の誕生日を迎えるチアゴ・サンタナは、2021年にポルトガルのサンタ・クララから清水に加入。加入後は、圧倒的なフィジカルと決定力を武器にエースとしてけん引。昨季は怪我の影響で序盤戦に出遅れながらも、リーグ戦27試合で14得点を記録し、J1得点王に輝いた。クラブ公式サイトでは、「この2年間、このクラブ、この街で生活し、ファンとのつながりがあったことが、契約更新を決断する原動力となりました」と明かし、「今シーズン清水エスパルスがいるべき場所に戻ることを信じている」とコメントしている。
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