29日、各地でJ1、J2、J3、WEリーグが行われた。
首位を走るヴィッセル神戸は、ホームで湘南ベルマーレと対戦した。互いにゴールに迫る中、先に試合を動かしたのは神戸だ。21分、ゴール正面のFKでDF初瀬亮が左足で直接狙うと、鮮やかなシュートがゴール右へと決まりホームチームが先制に成功した。その後、湘南に盛り返される時間もあったが、集中した守備で無失点を続けると、80分に山口蛍が冷静に右足のシュートを沈めて勝負あり。2点のリードを奪った神戸は、そのまま逃げ切り2-0で勝利。前節の敗戦を払拭する勝利で首位を堅持した。
今節の中で上位対決となったのは、横浜F・マリノスと名古屋グランパスの一戦だ。試合は我慢強い守備から素早い攻撃を繰り出していく名古屋がよりチャンスを作り出していく。すると41分、左で受けたDF森下龍矢がカットインから右足のシュートを沈め、名古屋が先手を奪った。
ただ、前年度王者の横浜FMも黙っていない。後半に入りさらに攻撃に厚みを持たせていくと、72分に人数をかけた攻撃からMF喜田拓也が決め切り同点に追いついた。その後は互いにゴールに迫るシーンもあったが、あと一歩のとこでゴールネットは揺らせず。上位対決は1-1の痛み分けとなった。
そのほか、FC東京がアルビレックス新潟との打ち合いを制して6位に浮上。川崎フロンターレはアビスパ福岡に快勝して4試合ぶりの勝利を手にした。鹿島アントラーズはガンバ大阪を4-0で破り連勝で9位に上がっている。
10試合が行われたJ2は、2位の大分トリニータが敵地でベガルタ仙台に0-1で破れて4位に転落。逆にいわきFCを1-0で下したV・ファーレン長崎が4連勝で2位に浮上した。首位のFC町田ゼルビアはホームでロアッソ熊本と対戦し、DF奥山政幸とFWエリキのゴールでリードを広げながら失点を一つに抑えて勝ち点3の奪取に成功した。
また、最下位の徳島ヴォルティスはジュビロ磐田を相手に打ち合いを制して3-2で勝利。FW柿谷曜一朗の2ゴールなどポジティブな内容で今季初勝利を手にしている。
J3は7試合が開催。カターレ富山が松本山雅FCとの上位対決を制し、今日試合の無かったAC長野パルセイロを抜いて暫定首位に立ったほか、奈良クラブ、愛媛FCもそれぞれガイナーレ鳥取、FC琉球を破って勝ち点を伸ばしている。
5試合が行われたWEリーグは、三菱重工浦和レッズレディースがノジマステラ相模原を相手にMF猶本光、FW菅澤優衣香のゴールを守り切り2-0で勝利。13試合を終えて12勝目を手にした。そんな浦和を追うINAC神戸レオネッサも、ホームでマイナビ仙台レディースを一蹴。FW田中美南の2ゴールなどで3-0の快勝を収めている。
■4月29日開催 結果
・J1第10節：
横浜FC 1-4 札幌
C大阪 0-1 広島
神戸 2-0 湘南
柏 1-1 京都
FC東京 2-1 新潟
横浜FM 1-1 名古屋
福岡 1-3 川崎F
鹿島 4-0 G大阪
・J2第12節：
仙台 1-0 大分
秋田 0-1 岡山
山形 1-1 山口
いわき 0-1 長崎
群馬 2-1 甲府
町田 2-1 熊本
清水 2-0 栃木
磐田 2-3 徳島
千葉 1-0 大宮
水戸 0-2 東京V
・J3第8節：
FC大阪 0-1 沼津
鳥取 0-2 奈良
岩手 0-2 鹿児島
富山 3-0 松本
讃岐 0-3 八戸
北九州 1-1 相模原
愛媛 2-1 琉球
・WEリーグ第15節：
千葉L 2-2 EL埼玉
浦和 2-0 N相模原
大宮V 3-2 新潟L
AC長野 3-3 S広島R
I神戸 3-0 マイ仙台
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