ベガルタ仙台 対 ジェフユナイテッド千葉 の見どころ
上位浮上をかけた直接対決だ。勝点24で12位のベガルタ仙台がホームに迎え撃つのは勝点23で14位のジェフユナイテッド千葉。ここで勝点3を積み上げ、プレーオフ圏内への肉薄していくチームはどちらだろうか。
仙台は前節までの3連戦を2勝1分けで終え、今季初の連勝も飾った。シーズン序盤はなかなか安定した戦いぶりを見せられなかった中、ここにきてチームの骨格が固まりはじめている。実際、その3連戦すべてでスタメンには同じ11人が並び、ゲーム内容も良化。内容と結果がリンクするようになってきた。
ただ、3連戦の3試合目となった前節・大宮アルディージャ戦では2つの顔をのぞかせてしまった。前半は長短のパスを織り交ぜながら主導権を握り、ピッチを広く使った攻撃から先制点まで奪う理想的な戦いを披露したが、後半に入ると一変。少なからず疲労の影響もあっただろうが、ラインが下がり相手に押し込まれる時間が増えると、終盤に同点ゴールを奪われ、3連勝を逃した。
その流れを考えれば、今節の持つ意味は大きい。ユアスタに帰って戦える一戦で再び勝点3をつかめれば、負けなしが今季最長の4に伸び、プレーオフ圏内が見えてくる。ホーム連勝を飾りリスタートを切りたい。
そのためのキーマンに挙げたいのが、チーム得点王の郷家友太だ。今季からベガルタゴールドのユニフォームに袖を通した23歳は、第2節から全試合に先発出場中。ジュニアユース時代を過ごした愛着あるクラブを引っ張っている。不思議なことにここまで挙げている5ゴールすべてがアウェイでのゲームであるが、今節こそホームのファン・サポーターの前で一発決め、チームも自身も波に乗りたい。
千葉は開幕から14試合まで連勝はなく3勝5分6敗で17位にまで沈んでいたが、ここに来て3連勝中と成績が向上。順位こそ14位とまだボトムハーフに位置するが、勝敗はタイに戻し、プレーオフ圏内とは勝点4差まで迫っている。
3連勝のすべてが1-0なのも特徴的。守備の安定が好調の要因の1つであるのは間違いない。今季から就任した小林慶行監督のもと、ショートパスを主体とした攻撃的なサッカーを目指していた中、序盤戦は守備の不安定さが低迷の原因になってしまっていたが、その課題が改善傾向にある。
ボランチに入る見木友哉はここまで全試合でスタートからピッチに立っており、チームの心臓として攻守のバランスを取っている。この背番号10が高い位置でボールを触れる時間が長ければリズムをつかめている証だろう。3試合ぶりのアウェイでの一戦。安定した守備をベースにゲームに入り無失点の時間を長くしていきながら、見木を中心に攻撃に転じていきたい。その先に4連勝が見えてくる。
他会場のカード
5月27日(土)
14:00 ヴァンフォーレ甲府 vs 大宮アルディージャ(J2)
4月以降の6勝全てを“ウノゼロ”で挙げている甲府はGK河田晃兵がキーマン。奮闘が光る守備陣の中でも存在感は特に大きく、前節は文字通り勝利の立役者となった。原崎政人新監督の初戦で勝点1を獲得した大宮は、最後に勝利したアウェイゲームが昨年9月の甲府戦。昨季から続く敵地での11試合連続未勝利、今季の9試合連続未勝利に終止符を打ち、最下位からの脱出を狙う。
14:00 V・ファーレン長崎 vs ジュビロ磐田(J2)
5位・長崎の前節はFW宮城天の退場で長い時間10人での戦いを強いられたものの、後半に追いつき価値あるドロー。今節は宮城に加え同点弾のMFカイオ・セザールが出場停止だが、ポジティブな流れを継続して上位に踏みとどまりたい。勝点1差で追う磐田は公式戦5連戦の5戦目。24日のYBCルヴァンカップで複数の選手が復帰したことも追い風に、5月を無敗で締めくくることができるか。
5月28日(日)
14:00 ブラウブリッツ秋田 vs 大分トリニータ(J2)
立て続けに喫した前半の2失点が響いて連敗した秋田だが、MF沖野将基が約1年3ヶ月ぶりにピッチへ戻ってきた。10番の帰還を待っていたホームのサポーターに今節は勝利を届けられるか注目だ。3位の大分は前節10人の相手に追いつかれたものの、第16節の大敗から立て直したことは明るい材料。首位とこれ以上離されたくないなかで迎える秋田戦は、古巣対決のMF茂平に期待がかかる。
14:00 栃木SC vs ファジアーノ岡山(J2)
2連敗、4試合勝利なしと苦しむ栃木が正念場を迎えている。低調な内容に終わった前節の試合後には時崎悠監督が危機感をあらわに。今季初の3連敗は絶対に避けたいなか、ホームで意地を見せられるか。対する岡山は課題となっていた“2点目”を取り切り今季5勝目。途中出場のFWルカオ、MFステファン・ムークの二人によって決勝点がもたらされたことも大きな収穫となるはずだ。
14:00 ザスパクサツ群馬 vs 藤枝MYFC(J2)
第12節以降はホームで勝利、アウェイで敗戦を交互に繰り返している7位の群馬。今季は連敗がまだないなかで、5勝2分1敗と好成績を残している本拠地での強さを今回も見せたいところだ。対する13位・藤枝は3得点の快勝で連敗を「4」でストップ。内容に結果が伴ったのは大きな自信となる。“らしさ”を存分に披露した攻撃陣に加え、前半のファインセーブで流れを呼び込んだGK上田智輝にも注目したい。
14:00 東京ヴェルディ vs いわきFC(J2)
3連勝を狙う2位・東京Vの注目選手はMFバスケス・バイロン。高校卒業後の2019年に当時東北1部リーグだったいわきに加入し、2021年にはJ3昇格を達成。自身の原点ともいえる古巣との対戦には特別な思いを持って臨むはずだ。対するいわきは同じく2019年の東北1部時代を知るMF山下優人がキーマン。JFLの一昨季からフル出場を続ける主将は、チームを上位撃破へと導けるか。
14:00 清水エスパルス vs ツエーゲン金沢(J2)
清水の前節はFC町田ゼルビアに敗れ今季2度目の連敗。試合後に敗戦の責任を背負い、巻き返しを強く誓った秋葉忠宏監督は、勝利した24日のカップ戦を踏まえてどのようなメンバーで臨むのか。対する金沢は迫力ある攻撃を見せながらも、ここ2試合は相手の好守にも阻まれ無得点が続く。連敗で下位グループに片足を突っ込みつつあるなか、得意のショートカウンターに活路を見出したい。
14:00 徳島ヴォルティス vs FC町田ゼルビア(J2)
「盾と矛」の対決となった清水エスパルス戦をモノにした首位の町田。昇格へのターニングポイントとさえ思わせる劇的な勝利だったが、独走態勢を強めるべく今節も自分たちのスタイルで4連勝を狙う。その町田に対し、過去6連勝中と得意にしているのがホームの徳島だ。互いの体制が変わった今季も相性の良さは続くのか。連戦から一息ついたことで攻撃陣の本領発揮に期待がかかる。
14:00 ロアッソ熊本 vs モンテディオ山形(J2)
5月に入り3勝1分1敗と勝点を積んでいる熊本は、その5試合で計5得点をマークしているFW石川大地が好調の原動力に。4シーズンぶりのJ2でも実力を発揮しているストライカーが、二桁得点に乗せることができるか注目だ。対する山形も約3ヶ月ぶりの2連勝を達成し、じわじわと順位を上げてきた。熊本とは昨季のJ1参入プレーオフ2回戦以来の顔合わせ。あの日の悔しさをアウェイの地で晴らしたい。
15:00 水戸ホーリーホック vs レノファ山口FC(J2)
勝点17の18位・水戸と、勝点15で21位に沈む山口のシックスポイントマッチ。勝点20以下の下位グループのなかで、内容と結果の両面で特に厳しい戦いを強いられているのがこの2チームだ。ともに失点数はリーグ最多の「33」を記録しており、守備の安定性を高める必要があるのは明白。最終ラインの人選とともに、両チームが今季ここまで4人を起用しているGKの選択にも注目が集まる。
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