町田ゼルビア 対 ジュビロ磐田 の見どころ
正真正銘のビッグゲームが、町田GIONスタジアムで実現する。相対するのは首位を走る町田ゼルビアと追走する2位のジュビロ磐田。勝点6差の首位攻防戦は白熱必至のゲームとなる。序盤戦から首位に立ち、第10節以降は一度もその座を明け渡していない町田がここでライバルを蹴落とすのか、こつこつと勝点を積み上げ、じわりじわりと順位を上げ、ついに自動昇格圏内まで浮上してきた磐田が、首位狩りを成功させるか。目の離せない天王山が幕を開ける。
迎え撃つ立場となる町田は、7月16日に予定されていた第26節・ブラウブリッツ秋田戦が台風の影響で延期となり、1週間後の第27節・ジェフユナイテッド千葉戦で今季初の3失点で4敗目を喫し、少し暗雲が立ち込めたかのように思われたが、第28節・徳島ヴォルティス戦、第29節・ファジアーノ岡山戦できっちりと連勝。スタイルの異なる相手からしっかりと勝利し、勝点60にまで到達させた。
序盤戦からチームをけん引してきた選手たちに加え、夏の補強ではSBの鈴木準弥とSHのバスケス・バイロンを獲得。戦力増強に抜かりはなく、早速その二人は右サイドでコンビを組み、3試合連続で先発出場を続けている。この試合でも、松原后とドゥドゥが並ぶ磐田の左サイドに対して、新戦力ユニットが先手を奪えるかが一つのポイントとなるだろう。
今節と次節で迎える磐田、清水との“静岡勢2連戦”は昇格・優勝争いを大きく占うゲームとなる。ここであっさりと2連勝してしまえば一気にJ1昇格とJ2優勝の2つが現実味を帯びて来る。ただその一方、もし連敗するようなことがあれば、その争いはより混戦を極める。黒田ゼルビアにとって運命の2週間。高い勝率を誇り、ホームアドバンテージのある野津田でまずはサックスブルーを倒したい。
敵地に乗り込み、追いかける状況にある磐田は、6月以降のリーグ戦で11戦負けなし中。8勝3分けと勝点を積むペースも速く、第19節時点で6位だった順位も気が付けば2位にまで上がって来た。
その中、目覚ましい活躍を見せているのは1トップに入るジャーメイン良。直近5試合で4ゴールを記録し、そのすべてを後半で決めている勝負強さを発揮している。好調な点取り屋によい形でボールを集めることができれば、得点の可能性は高まるはず。今季まだない1試合複数得点をマークできれば、勝利の確率はなおさら高まるだろう。
2位の磐田からすれば勝たなければならない一戦。その命運は、スピード自慢のレフティーストライカーに託された。
他会場のカード
8月12日(土)
18:00 水戸ホーリーホック vs V・ファーレン長崎(J2)
水戸は3試合連続のスコアレスドロー。長崎に対しても昨季から3試合続けて無得点での敗戦を喫しているが、0-4で敗れた前回対戦時とは陣容が大きく変わっており、違う姿を見せたい。対する長崎も前節は0-0で勝点1にとどまり、自動昇格圏との差は8ポイントに拡大した。久々の完封を記録した守備陣にはDFカルロス・グティエレスが加入。終盤戦の追い上げに向け、救世主としての働きを期待したい。
18:00 清水エスパルス vs レノファ山口FC(J2)
清水は2戦連続のウノゼロ勝利を飾り、今季最高位の3位に浮上。守備の安定に加えてMF乾貴士が戻ってきたことも明るい材料で、この山口戦でも勝点3を積み上げて次節のFC町田ゼルビア戦へ向かいたいところだ。対する山口は終了間際の失点で勝利を逃すことになったが、FWシルビオ・ジュニオールが加入2戦目で1G1Aの大活躍。頼もしきストライカーを携えて、0-6で敗れた前回対戦の雪辱を誓う。
19:00 モンテディオ山形 vs ジェフユナイテッド千葉(J2)
好調な両チームが上位進出をかけて激突する。9位の山形は3連勝中。2試合連続で試合終盤に決勝ゴールを挙げているFW後藤優介には、今節も切り札としての働きが期待される。一方、勝点2差で追う10位・千葉は5戦負けなし。田口泰士、髙橋壱晟の両MFが出場停止の中、キーマンはMF見木友哉だ。直近9戦未勝利、敵地に限れば2013年を最後に勝ちがない山形戦だが、相性の悪さを払拭する活躍を見せたい。
19:00 ツエーゲン金沢 vs ロアッソ熊本(J2)
3試合ぶりの白星を挙げた金沢は残留圏の20位に浮上。MF加藤潤也の第14節以来となるゴールはもちろん、豊田陽平、奥田晃也の2トップが機能したこともチームに勢いを与えるだろう。対する14位・熊本は連敗こそ止めたものの、後半戦8試合でいまだ未勝利。金沢との勝点差はわずか「2」と敗れれば追い抜かれる一戦だが、決定力不足を解消できるか。ケチャップの蓋が開かれるのを期待したい。
19:00 大分トリニータ vs 藤枝MYFC(J2)
終了間際の同点ゴールで3連敗は免れたものの、停滞感を拭えない大分。ホームゲーム5連敗は何としても避けたい中、7月以降4得点と気を吐くDF松尾勇佑に期待がかかる。対する藤枝も後半ATに決勝ゴールを許して5戦未勝利となった。この夏は主力の流出があった一方で積極的な補強を続け、FWレオナルド、DF中川創らが加入。新戦力を組み込みながら藤枝らしさを表現し、勝点3をつかみたい。
8月13日(日)
18:00 ブラウブリッツ秋田 vs 東京ヴェルディ(J2)
2試合連続で無得点に終わった秋田は、試合の2日前に33歳の誕生日を迎えるFW青木翔大に期待。ホームゲームでは5月7日を最後に勝利から遠ざかり、得点力不足がその一因となっているが、自身のゴールで流れを変えられるか。対する東京Vは清水エスパルスに敗れて4位に後退。こちらも2試合連続の無得点に終わった中、復帰を果たした前節に存在感を示したMF齋藤功佑の働きが勝敗の鍵を握る。
18:00 いわきFC vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
いわきは長崎に乗り込んだ前節、勝点1を持ち帰って連敗を回避。FW有馬幸太郎が第7節以来、4か月ぶりの復帰を果たしたこともポジティブなニュースとなり、前線の人選にも注目が集まりそうだ。対する甲府は下位相手に2試合連続で完封負け。順位こそ6位にとどまっているが、試練の時を迎えている。昇格争いへ再び絡んでいく上で、7シーズンぶりに復帰したFWクリスティアーノの奮起は不可欠だ。
19:00 栃木SC vs 徳島ヴォルティス(J2)
勝点31の19位・栃木と、勝点29の21位・徳島が激突する日曜の注目カードだ。栃木は前節5試合ぶりの黒星。ライバルのザスパクサツ群馬にシーズンダブルを許した悔しさをバネにしたい今節は、レアンドロ・ペレイラが加入したFW陣の活躍に期待がかかる。対する徳島は2点リードを守れず痛恨のドローに終わった。最後に勝利したのは第20節の栃木戦。再び3ポイントを持ち帰り、残留圏へ再浮上できるか。
19:00 ベガルタ仙台 vs ザスパクサツ群馬(J2)
10戦未勝利で残留争いが現実的になってきた仙台は、その10試合で計26失点。今節はDF菅田真啓を出場停止で欠く中、前回の群馬戦で決勝点を決めたDFキム・テヒョンに注目だ。対照的に、群馬は前節の勝利で9戦負けなし。1万人を超す観衆の前で“北関東ダービー”の優勝を決めたことも大きな成功体験となった。ユアテックスタジアム仙台では過去11戦勝利がないが、今度こそ歴史的な1勝をつかみにいく。
19:00 大宮アルディージャ vs ファジアーノ岡山(J2)
大宮はMF泉澤仁の劇的な決勝ゴールで今季初の連勝。最下位脱出、残留圏浮上に向けてライバルたちの背中が見えてきた。引き続きホームで戦う今節は、安定した守備を武器に2020年以来の3連勝を狙う。一方、2連敗を喫した岡山は、リーグ戦では5月3日を最後に得点のないFW櫻川ソロモンがキーマン。前節は自身のPK失敗から試合の流れを相手に渡してしまったが、その悔しさを晴らす活躍を見せたい。
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