「ホンダと日本のファンに敬意を」レッドブルが伝統的なホンダカラーでトルコGPに参戦…ホンダF1活動終了も今季の日本GPは幻に｜F1

レッドブル・レーシング・ホンダは7日、2021年のF1第16戦トルコGPにおいてスペシャルカラーのカラーリングでレースを行うと公表した。

パワーユニットのサプライヤーであるホンダは2021年限りでF1活動を終了すると表明していることから、今回はRB16Bを特別なホンダF1仕様にして挑むこととなった。

レッドブルは公式メディアを通じて、今回のカラーリング採用について説明している。

「レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリはホンダのホームレースウィークエンドとなるはずだった今週末、特別なカラーリングでレースをする。本来なら鈴鹿で最後のホームレースになるはずだったこともあり、これは日本のメーカーがファンにさよならを告げる機会になります」

「マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのRB16Bは、伝説的なホンダRA272をイメージした、白いカラーリングを基調としたものになります。リッチー・ギンサーが1965年、メキシコグランプリでホンダ初のF1優勝を決めた時のカラーから着想を得たもの」

そしてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、今回のカラーリングについて次のようなメッセージを発した。

「日本GPがパンデミックの犠牲になったため、レガシーの一部をイスタンブールに持ち込むことにしました。ホンダ、そして素晴らしい日本のファンに敬意を表し、この週末のレースに挑みたい。私たちのマシンに施したこのカラーリングは、ホンダによるここまでのF1の旅をリスペクトしたもの。今週末はこの伝説的なカラーで、ファンの皆さんにもう一度勝利の喜びを味わってもらいたい。レースがそのような結末になれば幸いです」

当初、10月8日～10日にかけて鈴鹿サーキットで「ホンダ日本グランプリ」という冠で日本GPが行われるはずだった。だが鈴鹿でのF1レース開催は新型コロナウイルスの事情もあり、8月18日に開催断念が公表されていた。

その後F1は今季のカレンダーを調整し、日本GPが行われるはずだった10月8日～10日に、第16戦トルコGPをセット。日本GPの開催断念に伴い、レッドブルは今回のトルコGPで“鈴鹿スペシャル”のカラーを採用することになった。

なお、レッドブルは「アルファタウリのマシンには、ピエール・ガスリーと角田裕毅のAT02リアウイング部分に、『ありがとう』を意味するメッセージを記します」と公表しており、トルコGPでは角田も日本に関連した特別なマシンを駆ることが確定している。

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