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【コラム】ドラ3赤星優志が開幕ローテへ。高校時代に指名漏れ、大学で投げ込み成長|プロ野球

【コラム】ドラ3赤星優志が開幕ローテへ。高校時代に指名漏れ、大学で投げ込み成長|プロ野球時事通信
【プロ野球 コラム】開幕までオープン戦残り3試合となった読売ジャイアンツ(巨人)。報知新聞社・灰原万由記者に注目選手を挙げてもらった。
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巨人の新人、ドラフト3位右腕・赤星優志投手(22)がオープン戦で圧巻の成績を残し、開幕ローテ入りがほぼ確実となった。実現すれば、巨人のルーキーでは2019年の高橋優貴以来の快挙。首脳陣の信頼もつかんだ赤星だが、これまでの野球人生は、決してエリート街道を歩んできたわけではなかった。

日大鶴ケ丘高ではエースを務めたが、甲子園出場はなし。プロ志望届を提出し、ドラフト当日は一人、学校の図書館でパソコンを開き指名を期待していたが、名前が呼ばれることはなかった。指名漏れを経験し、これまでの人生で「一番大きな失敗だった」と振り返る。それでも「正直、そこまで行けるとは思っていなかったので、大学4年間で頑張ろうと思いました」と切り替えは早かった。

悔しさをバネに、日大では体作りから見直し、技術面ではプロ野球選手の動画を参考にしながら研究を重ねた。「大学に入ってからはウェートトレーニングを自分で始めて、その中でも野球につなげる動きを入れるようにしてやりました」。成果が表れ、徐々に球速がアップ。高校時代は最速145キロだった直球も152キロにまで向上した。

また、大学恒例の練習メニューが赤星の一番の武器を生んだ。「大学では、毎日基本的にブルペンに入るという決まりがあって。自分で調整しながら、球数自体はすごく増えたと思います」。夏と冬、年2回の強化期間には1カ月間、毎日100球を投げた。4年間合計すると計2万4000球。「たくさん投げてきて、リリースポイントが安定した。軽く振ってもいいボールがいくようなフォームや感覚をつかむのが大事」。ひたすら反復することでコツをつかみ、抜群の制球力を養ってきた。

大学3年秋までは力投型だったが、ツーシーム、カットボールに磨きをかけ、打たせて取ることも覚えた。4年春の東都入れ替え戦で1部昇格の立役者となると、指名漏れから4年後に即戦力としてプロの扉をこじ開けた。

環境への適応を優先し、新人投手は全員2月のキャンプ2、3軍からのスタート。2軍スタートだった赤星は1軍練習に参加した際、ブルペンで捕手の構えたミットがほとんど動かない正確な制球力を披露した。原監督も「ストライクを取ることには全く不安はなさそう。鹿取さんみたいな感じだね。洗練された、完成度が高いように見える」と、現役時代に右のサイドスローで通算131セーブを挙げた鹿取義隆氏のようなコントロールや投げっぷりを感じ取って絶賛。1軍昇格を果たすと、実戦でも即戦力と期待された通りの完成度を披露した。プロ初のキャンプをけがなく完走した赤星は「試合どうこうは置いておいて、練習で見ればいい感じで追い込むことができた。100点に近い」と充実の時間を過ごした。

13日のオープン戦・阪神戦(甲子園)では自己最長の5回を4安打無失点と快投し、オープン戦は3登板で計11回を1失点、防御率0.82(18日現在)。わずか1四球と制球力も際立ち、開幕ローテ入りをほぼ手中に収めた。

プロ1年目の目標は「けがなく1軍の戦力として、チームの優勝に貢献すること」。プロ野球開幕まで残り1週間。期待の新星が、原巨人に新風を吹かせる。

文・灰原万由

1997年6月20日生まれ。24歳。千葉市生まれ、大阪府吹田市育ち。東京工業大学附属科学技術高から中央大学法学部を経て、2020年報知新聞社に入社。昨年から読売ジャイアンツ担当。主に投手を取材中。

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