今回のテーマは「新外国人選手」。助っ人外国人と言うほうが耳馴染みが良いかもしれない。
海を越えて日本の地に活躍の場を求めた彼らの働きは、チームの成績を左右すると言っても過言ではない。当たるか外れるか博打のような外国人選手の存在は、ファンにとっても非常に興味深いものだ。
今季は新型コロナウイルスの影響により現時点では来日できていないが、一足早く今季期待の新助っ人外国人選手を紹介していく。第6弾はソフトバンクのコリン・レイだ。
コリン・レイ(福岡ソフトバンクホークス)
投手/右投右打/アメリカ出身/31歳
昨年の日本シリーズでの好投を置き土産に、1年でMLBへの復帰を果たしたマット・ムーア(フィラデルフィア・フィリーズと1年300万ドルで契約)の穴埋めとして、ソフトバンクは2019年から目を付けていたコリン・レイを獲得した。メジャーでは先発・救援と両方の経験があるが、千賀滉大、石川柊太、東浜巨に次ぐ先発投手として期待される。
レイは11年にインディアナ州立大学からドラフト12巡目(全体383位)指名でサンディエゴ・パドレスに入団。同大学が輩出した著名なOBに、世界で初めて内側側副靱帯再建術を受け、自身の名前がその手術の通り名になった通算288勝の大投手、トミー・ジョンがいる。
196cmの長身を誇るレイは、「背の高い投手は成長に時間がかかる」という定説通り、大卒の入団からデビューまで4年以上の歳月を要した。「周りのみんなは僕がいつかメジャーに昇格できるって言ってくれたけど、僕自身は自分を信じられなかった」と語ったレイだったが、15年に念願のメジャー初昇格を勝ち取ると、デビュー戦で初先発初勝利を飾る。この時ばかりは「自分を信じることができた」と記念すべき1勝を喜んだ。
翌年は開幕から先発ローテーションの一角として投げ、18先発で5勝をマーク。しかし、7月末にマイアミ・マーリンズへトレードされると、新天地初登板で右肘を痛め故障者リスト入り。結局、母校の大先輩の名を冠したトミー・ジョン手術を受けることになり、その後のシーズンを棒に振った。
17年は全休し、18年にマイナーで復帰するも昇格できず、オフに40人登録を外されFAに。19年にシカゴ・カブスと契約してダルビッシュ有(現パドレス)とチームメイトになると、翌年の8月にダルビッシュの先発試合でリリーフとしてマウンドに上がり、約4年ぶりのメジャー登板を果たした。
レイは真っすぐで押すタイプではなく、変化球を投げ分けて打者を打ち取る軟投派。それでもトミー・ジョン手術前はストレートの平均球速が140台半ば程度だったが、昨年はサンプル数が少ないとはいえ150kmまでアップしていた。
変化球はカットボールとカーブに加え、昨季からはチェンジアップをレパートリーに追加。また、ストレートも綺麗な真っすぐではなく、シンカーのように変化し、ゴロを打たせるのに効果的だ。速球とカーブでグイグイ押すムーアとは対照的な特徴を持つレイは、球団の2年越しのラブコールに応え、日本で大化けすることができるだろうか。
2021新助っ人外国人選手名鑑
- ジャスティン・スモーク(巨人)
- エリック・テームズ(巨人)
- メル・ロハス・ジュニア(阪神)
- ドビダス・ネバラスカス(広島)
- ドミンゴ・サンタナ(ヤクルト)
- コリン・レイ(ソフトバンク)
- ルスネイ・カスティーヨ(楽天)
- アダム・コンリー(楽天)
- アデイニー・エチェバリア(ロッテ)
- ロビー・アーリン(日本ハム)
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