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【最強は誰?】WARで見る新助っ人外国人ランキング|野手編|プロ野球

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【最強は誰?】WARで見る新助っ人外国人ランキング|野手編|プロ野球(C)Getty Images
【プロ野球 ランキング】2022年に来日する新助っ人外国人選手をWARでランク付けして紹介する。
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WAR(Wins Above Replacement)はセイバーメトリクスの指標の1つで、メジャー最低レベルの選手と比較して、どれだけ多くの勝利に貢献したかを表す数値だ。

野手は打撃に加えて守備も加味されるため、投手よりも高い数値になる傾向があったり、投手の中でもその仕事量の関係で、先発と救援では数値に大きな差が出てきたりと問題点はあるものの、例えば野手はいくら打撃成績が良くても守備がダメだと数値は低くなるので、選手をトータルで評価するのに有益な数字として、MLBでは契約時の判断材料など色々な場面で用いられている。

ちなみに、昨季ア・リーグのMVPに輝いた大谷翔平(エンゼルス)は野手で5.1、投手で3.0(いずれもFanGraphsの数値)をたたき出しており、合算した8.1はMLB全選手の中でトップの数字だった。

今回は来日する外国人選手をFanGraphsが算出した通算WARでランク付けし、そのトップ5に名を連ねた選手を紹介していく。少々乱暴だが、ここに名前のある選手が、今年来日する大物助っ人5選という見方だ。それでは野手編、行ってみよう!

5位 ブレイビク・バレラ(オリックス)

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【通算WAR0.2|右投げ両打ち|MLB歴4年】

右打ちのアダム・ジョーンズと左打ちのスティーブン・モヤが退団したオリックスは、その穴を埋めるべく両打ちのバレラを獲得した。

パワーヒッターの2人とは対照的にシュアな打撃が持ち味のバレラは、メジャーでは4シーズンで打率.236と奮わなかったものの、マイナー最上クラスの3Aでは5シーズンで通算打率.303をマーク。昨季も打率.313を記録した。

また、選球眼が良く、マイナー通算の四球数(371)は三振数(333)を上回っており、通算出塁率は.362と優秀。選球眼の良さから2014年シーズンに主に1番を打ったエステバン・ヘルマンのように、上位打線で起用しても面白そうだ。

守備では本職の二塁に加え、三塁と遊撃でも先発出場の経験があり、近年マイナーでは外野を守る機会も増えている。両打ちのシュアな打撃に複数ポジションを守れる汎用性は、チームにとって頼もしいオプション。主力に故障者が出た時などは、特に重宝されるだろう。

そんなバレラは若い頃は全く注目されておらず、10年に国際FAでセントルイス・カージナルスと契約した際の契約金はわずか1000ドル。それでも自らの牙に磨きをかけ、8年かけてメジャーの舞台にたどり着いたバレラ。マイナー時代の監督の言葉が、そんな彼のことをよく表している。

「バレラはフィールド上で派手な選手ではない。他のプロスペクトのように体格に恵まれているわけでもないが、すべての才能が詰まっている」。

ベネズエラ出身の苦労人は、NPBでジャパニーズドリームをつかむことができるだろうか。

4位 ライアン・マクブルーム(広島)

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【通算WAR0.4|左投げ右打ち|MLB歴3年】

昨年は大砲候補だったケビン・クロンが打率.231、6本塁打に終わり、鈴木誠也の援護砲という役割が最後まで不在だった広島。今年はその大黒柱がメジャー挑戦で抜けるとあって、主砲の存在そのものが空席という状況だ。

果たしてマクブルームは、この大きな穴を埋めることができるだろうか。

マクブルームは珍しい左投げ右打ちの内野手。2014年にドラフト15巡目(全体444位)でトロント・ブルージェイズに入団し、2度目の移籍先となったカンザスシティ・ロイヤルズ時代の19年にメジャーデビューを果たした。

翌20年は代打の切り札として活躍し、チームトップとなる17回の代打起用で、打率.333・3本塁打と勝負強さを見せつけた。昨季はメジャーでの出番は減ったものの、マイナー最上クラスの3Aでチームトップの32本塁打と、パワーを存分に発揮した。

マクブルームの特徴は、通算打率.312と速球系のボールに強いこと。打席でのアプローチに優れ、ボールを見極めて好球を仕留めるスタイルは評価が高い。対照的に変化球にはもろいため、MLBよりも縦横の変化やコントロールで勝負する日本野球にどこまでアジャストできるかが成功の鍵となる。

メジャーでは大成できず、マイナーでホームランを連発していた境遇がクロン(通算151発)とダブるマクブルーム。マイナー通算134発のパワーを武器に、カープ首脳陣の悩みの種を解消することができるか。

3位 レナート・ヌニェス(日本ハム)

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【通算WAR1.6|右投げ右打ち|MLB歴6年】

BIG BOSS就任1年目の日本ハムを救うべくやってきた、ベネズエラ出身のスラッガー。

ヌニェスのパワーは若い頃から知られており、16歳だった2010年にはこの年齢の選手としては高額の契約金220万ドルでオークランド・アスレチックスに入団。ドミニカ・サマーリーグやアリゾナ・リーグで経験を積むと、14年にはマイナーのA+級で29本塁打を放ち、その年のマイナーリーグのオールスターに世界選抜チームとして出場するまでに成長した。

その後、マイナーの階級を上げてもなおパワーを発揮し続けたヌニェスは、16年にメジャーデビュー。初年度は本塁打ゼロに終わったが、翌年にマーティン・ペレス(当時テキサス・レンジャーズ)からメジャー初ホームランを放った。

ハイライトは2度の移籍を経てボルティモア・オリオールズの選手となった19年。シーズン108敗と絶賛再建中のオリオールズにあって気を吐き、この年はともにチーム2位の31本塁打、90打点と打線をけん引した。

コロナ禍で60試合の短縮シーズンとなった20年もチームトップの12本塁打を放ったが、若手を昇格させるためにロースター枠を空ける必要があるチーム事情もあってオフに自由契約となり、昨年はデトロイト・タイガースとミルウォーキー・ブルワーズの2球団に所属した。

ヌニェスは長所と短所がはっきりしている。長所は前述の通りパワー。31ホーマーを放った19年の本塁打の平均飛距離413フィート(約125m)は、その年のメジャー全体で8位の記録だった。一方で短所は、ホームランバッターの宿命である三振の多さと、守備の貢献がほとんど期待できないという点。

一応、メインとして一塁と三塁を守れるがどちらも拙守とあって、ここ数年の定位置だったDHを日本でも務めることになりそう。それでもパワーという一芸でどこまで北の大地を楽しませてくれるか、今から楽しみだ。

2位 グレゴリー・ポランコ(巨人)

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【通算WAR6.0|左投げ左打ち|MLB歴8年】

アメリカのメジャーリーグ、マイナーリーグを合わせた選手の数は、日本と比較して桁違いだ。ドラフトにしても、NBPは昨年のドラフトで最も遅い指名だったのが日本ハムに9位で指名された上川畑大悟だったのに対し、MLBはチャーリー・コノリーという選手が20巡目、全体順位はなんと612位だった。

全員が指名球団に入団するわけではないが、それでも毎年大量の選手がプロ入りし、マイナーリーグは海の物とも山の物ともつかない若手であふれかえる。

その中のごくごくわずか、将来のMLB行きが有力視される金の卵を「プロスペクト」と呼ぶが、ポランコはかつてプロスペクトの中のプロスペクトだった。

2009年にアマチュア・フリーエージェントでピッツバーグ・パイレーツと契約すると、5ツール(ミート力・長打力・走力・守備力・送球力)を備えた外野手として頭角を現し、12年には打率.325・16本塁打・40盗塁とハイレベルな数字を並べ、マイナーの所属リーグでMVPを獲得。翌13年も好成績を収めると、14年にはプロスペクトのランク付けで有名な『Baseball America』誌が選ぶランキングで、MLB全体の10位という高評価を得た。

パイレーツの未来と期待されて14年にデビューを果たしたポランコだったが、肩の脱臼など度重なる怪我の影響もあり、メジャー8年間で打率3割、30本塁打、30盗塁は1度も達成できず、期待されていたようなスーパースターにはなれなかった。

それでも通算本塁打と盗塁はそれぞれ96/98と100の大台に迫っており、昨季も11本塁打、14盗塁を記録するなど、パワーとスピードはまだまだ衰えていない。左中間に強い打球を飛ばせることもストロングポイントだ。

左腕が苦手、大振りで三振が多いという弱点を克服し、日本の地でキャリアを再生させることができるだろうか。

1位 フレディ・ガルビス(ソフトバンク)

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【通算WAR10.5|右投げ両打ち|MLB歴10年】

メジャー10年間のうち、7シーズンをレギュラーとして過ごした正真正銘の大物だ。

ベネズエラ出身のガルビスは、16歳の時にフィラデルフィア・フィリーズのスカウトの目に留まり入団。上背がなかったためあまり注目はされていなかったが、遊撃守備でめきめきと頭角を現し、6年目の2012年にメジャーデビューを果たした。

当時、フィリーズのショートには07年にナ・リーグMVPを受賞したジミー・ロリンズがいたため、最初の3シーズンはバックアッパーだったが、ロリンズが去った15年からは正遊撃手としてプレー。17年には162試合すべてに出場し、トレードでサンディエゴ・パドレスに移籍した18年も全試合出場と、この2年間ではメジャーでただひとりとなる2年連続全試合出場を達成した。

ガルビスの最大の強みは守備力だ。ゴールドグラブの受賞経験はないものの、16年から3シーズンはナ・リーグの遊撃手でベストの守備率を記録しており、遊撃での通算守備率.9837は、偉大な先達だったロリンズ(.9834)をランキングで1つ上回る歴代3位という好記録だった。

また、昨季は本職の他にも三塁と二塁でも先発出場と芸の幅を広げており、今宮健太というショートの絶対的存在がいるソフトバンクにとって、その汎用性は魅力的だ。

打撃は通算打率.246が示すように、確実性には乏しい。さらに通算の出塁率が.292と選球眼にも課題を残すが、2度のシーズン20発を含む通算109本塁打のパンチ力は期待大。初球からガンガン振ってくるタイプだが、その初球を打った打率は.369と好結果を残しており、積極的なスタイルでチームに活力を注入してくれそうだ。

他にもスイッチヒッターだったり、長いドレッドヘアをなびかせたりと、注目すべきポイントが満載。ソフトバンクには同じスペイン語を話すアルフレド・デスパイネらキューバ勢が多数在籍しており、チームにも問題なく溶け込めそうだ。

その他では楽天に加入した2人のパワーヒッターにも注目。体重113キロの巨漢クリス・ギッテンスは、昨季マイナーで47試合に出場し、打率.305・15本塁打を記録。もう1人のホセ・マルモレホスは83試合で打率.338・26本塁打と打ちまくり、マイナー3AのMVPに輝いた。楽天は昨季の本塁打数(108)がリーグ5位とパワー不足が課題だっただけに、ツインバズーカ砲にかかる期待は大きい。

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