【注目選手】MLB通算92発の大砲、バースの再来と期待されるジャスティン ・ボーア ｜ 阪神タイガース ｜ セ・リーグ ｜ プロ野球

選手紹介

ジャスティン ・ボーアは、2009年のMLBドラフトで全体770位となる25巡目指名を受けて、シカゴ・カブスと契約。入団後は、カブス傘下のアリゾナリーグ・カブスでメジャー昇格を目指して研鑽に励んだ。しかしそのチャンスはなかなか訪れず、マイナーリーグで5シーズンを過ごした。

転機が訪れたのは、2013年12月。ボーアは『ルール5ドラフト』（有望選手に活躍の場を与えるため、他チーム所属の現役選手を指名獲得できる制度）で、マイアミ・マーリンズに入団する。2014年6月4日にはメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りを果たし、翌5日に行われたタンパベイ・レイズ戦で7番・指名打者としてメジャーデビューを飾った。

デビューシーズンこそ代打での出場が多く本塁打も1本にとどまったが、2年目の2015シーズンには一塁手のレギュラーを掴むと、最終的には129試合に出場し打率.262、23本塁打、73打点と一気に才能が開花した。

2016シーズンは故障との戦いとなり成績を落としたが、2017シーズンは108試合に出場し、打率.289、25本塁打、83打点は全てキャリアハイの記録となった。なお、オフシーズンにはチームメートであり敬愛するイチローを追って来日。ほっともっとフィールド神戸で自主トレを行った。

2018シーズンもマーリンズでプレーしていたが、8月10日にトレードでフィラデルフィア・フィリーズへ移籍。しかし、フィリーズでは正一塁手を務めるカルロス・サンタナとのポジション争いに敗れ代打起用が続いた。シーズンオフにはFAとなり、12月にロサンゼルス・エンゼルスと単年契約を結ぶ。ところがエンゼルスでも熾烈なポジション争いに巻き込まれ、一塁手はアルバート・プホルス、DHは大谷翔平と出場機会を分け合うこととなり、本来の実力を発揮できないまま退団となった。

2019年12月14日に阪神タイガースとの契約でNPBに挑戦することが決定。一塁手かつ左打ちであることから、『バースの再来』として阪神ファンから大きな期待を寄せられた。

しかしプロ野球への適応に遅れ、開幕から18打席連続無安打の球団記録を更新。これはバース氏が1983年に記録した15打席連続無安打を更新する不名誉な記録となってしまった。それでも2020年7月1日の中日ドラゴンズ戦で来日初本塁打を放ち、同月5日の広島カープ戦では来日2号となる満塁本塁打を記録。徐々にアジャストするとシーズン17本塁打をマークした。しかしシーズン終了後に自由契約選手として公示されている。

プレースタイル

マイナーリーグで5シーズン連続2桁本塁打を放ち、MLBでは6シーズンで通算92本塁打の記録が示す通り、長打力を持ち味とするスラッガー。また三振数が多い一方で、選球眼がよく出塁率が高い。キャリアハイの成績を残した2017シーズンは、98三振ながらも47四球。打率.289ながらも出塁率.366と好成績を残している。

左打ちのボーアは、右投手に対しては強さを発揮するが左投手には弱い。来日後は左投手に対して練習試合から公式戦までの通算27打席で無安打に押さえ込まれていた。しかし来日初本塁打は中日の左腕・岡田俊哉から放ったもの。左投手に対してどれだけアジャストできるかが、プロ野球での成功の鍵を握る。

一方で守備に関しては、MLB通算460試合で失策15、守備率.996が示すように一塁手として守りでの貢献も期待したい。

プロフィール・経歴

年度別成績

※2020シーズン終了時点

通算成績

※2020シーズン終了時点

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