当初予定日の3月20日からおよそ3カ月遅れで開幕する2020シーズンのプロ野球。本来であれば、2月のキャンプインからオープン戦を12〜16試合程度行うなど、約1カ月間を調整期間にあてられる。
しかし各球団は新型コロナウイルスの影響で一時は活動を休止。5月末から練習を再開して6月2日から6月14日に行われた練習試合で最後の調整を行うなど、通常よりも短い準備期間で開幕に臨む。
そんななか、開幕に向けて必死にアピールを続ける選手たちに注目。
驚異の打率で注目を集める助っ人外国人選手、スタメン奪取を狙う走塁のスペシャリスト、開幕一軍を目指す若手たち、新たなエースとして開幕マウンドを任された投手など、開幕前にチェックしておきたいセ・リーグ6球団の選手たちを紹介する。
埼玉西武ライオンズ
コリー・スパンジェンバーグ外野手
12球団で今最も当たっているバッターは、西武のコリー・スパンジェンバーグ外野手だろう。オープン戦では打率.174、本塁打ゼロに終わったが、練習試合では4試合で打率.727、3試合連続の計4ホーマーと別人のように打ちまくっている。4月に第1子が生まれるなど乗りに乗っている新助っ人が、山賊打線にさらなる厚みをもたらす。
福岡ソフトバンクホークス
周東佑京外野手
強力打線に目が行きがちのソフトバンクにおいて、足で存在感を示しているのが周東佑京外野手だ。昨季は代走や守備固めでの起用が主だったが、チーム断トツの25盗塁を決めた。打率.196に終わった打撃が大きな課題だが、練習試合6試合で打率.364とアピールしており、このまま好調を保てれば自身初の開幕一軍入りも見えてくる。
東北楽天ゴールデンイーグルス
辰己涼介外野手
2年目の辰己涼介外野手がセンターのレギュラー獲りへアピールしている。昨年のシーズン前には新人王の有力候補に推されていたが、終わってみれば打率.229と悔しい1年に。現在、ケガで出遅れていた田中和基外野手を一歩リードしており、練習試合5試合で打率.400の打撃加え、3四球を選ぶ選球眼や走塁での貢献にも注目したい。
千葉ロッテマリーンズ
佐藤都志也捕手
正捕手の田村龍弘が腰痛で離脱する中、ドラフト2位ルーキーの佐藤都志也捕手が注目を集めている。「打てるキャッチャーを目指す」と語る22歳は、5日~6日の楽天戦で計3本塁打を記録。井口資仁監督もその打撃に太鼓判を押しており、現バッテリーコーチの清水将海(1997年)以来となる、新人の開幕マスクが現実味を帯びてきた。
北海道日本ハムファイターズ
吉田輝星投手
今年最も注目を集めているルーキーはロッテの佐々木朗希投手だが、昨年の主役は吉田輝星投手だった。1年目は1軍で4先発して1勝3敗・防御率12.27に終わったが、春季キャンプでは「1年を戦い抜く身体を作る」とリベンジへ鼻息は荒い。3日のロッテ戦では1回2失点と打たれたが、「次は笑えるように」と語るなど次回登板に期待だ。
オリックス・バファローズ
山岡泰輔投手
5日の広島戦で山岡泰輔投手が披露した7回無失点のピッチングを見て、西村徳文監督は「(開幕投手は)誰が見ても分かるでしょう」と名言。24歳の右腕にとって、2年連続の大役となった。球界屈指のスライダーの使い手が、仕上げの段階でどんなピッチングを見せるか注目したい。
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