新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開幕を延期しているプロ野球。2005年から続く交流戦が中止となるなど異例な状況のなか、日本野球機構(NPB)は6月開幕に向けて競技している。各球団はチーム練習の中断を余儀なくされ、選手個人で自主練習を行い、開幕の日に向けて調整を続けている。
今回DAZN NEWSでは、2017年シーズンのパ・リーグを振り返り、各賞の受賞者を紹介していく。
2017年パ・リーグ総評
投手個人賞をソフトバンクが席巻
2017年シーズンのパ・リーグは、94勝と圧倒的な強さを見せた福岡ソフトバンクホークスが2年ぶりに制覇。MVPに輝いたのはキング・オブ・クローザーこと、サファテ投手。プロ野球記録を塗り替える54セーブという前人未到の記録を打ち立てた。66試合の登板で自責点はわずか『8』。防御率1.09とキャリアでも最高の記録を残した。新人賞には埼玉西武ラインズから源田壮亮内野手が受賞。遊撃手のレギュラーとして143試合に出場し、155安打、37盗塁、打率.270の成績を残すなど、1年目から守備と走塁で印象的なプレーを見せた。
ベストナインには、優勝したソフトバンクから捕手の甲斐拓也、遊撃手の今宮健太、外野手の柳田悠岐、DHのデスパイネと最多の4選手が選出されている。2位となった西武からは投手で菊池雄星、二塁手で浅村栄斗、外野手で秋山翔吾の3名が選ばれた。そのほか、東北楽天ゴールデンイーグルスからは、一塁手で銀次、三塁手でウィーラーが共に初受賞。北海道日本ハムファイターズからは西川遥輝が選出された。
守備の名手に送られるゴールデングラブ賞もソフトバンク勢が最多選出となり、甲斐、今宮、柳田に加えて、三塁手で松田宣浩が受賞している。そのほかのポジションは、投手に西武の菊池、一塁手は楽天の銀次、二塁手は千葉ロッテマリーンズの鈴木大地、外野手は日本ハムの西川がそれぞれ初受賞となった。外野手のもう1枠は、西武の秋山が3年連続4度目と貫禄を見せつけている。
各個人賞の投手部門では、16勝を挙げたソフトバンクの東浜巨と西武の菊池が並んで受賞。共に初の栄冠となった。そのほかの部門はソフトバンク勢が席巻。勝率第一位は千賀滉大、セーブ王はサファテ、最優秀中継ぎは岩嵜翔が獲得。奪三振王は楽天の則本昂大が222奪三振で4年連続4度目となる受賞を果たしている。打撃部門は西武の秋山が首位打者と最多安打の2冠を達成。ソフトバンクのデスパイネは本塁打王と打点王の2冠となった。最高出塁率はソフトバンクの柳田、盗塁王は日本ハムの西川がそれぞれ受賞している。
連盟特別表彰では、就任3年目で2年ぶりのリーグ優勝に導いた、ソフトバンクの工藤公康監督が最優秀監督賞を受賞。また、ロッテの井口資仁内野手には功労賞が送られている。
最優秀選手賞
名前 | サファテ | 所属 | ソフトバンク |
登板 | 66 | 勝利 | 2 |
敗北 | 2 | セーブ | 54 |
ホールド | 3 | 投球回 | 66 |
奪三振 | 102 | 防御率 | 1.09 |
最優秀新人賞
名前 | 源田壮亮 | 所属 | 西武 |
試合 | 143 | 安打 | 155 |
本塁打 | 3 | 打点 | 57 |
盗塁 | 37 | 打率 | .270 |
長打率 | .351 | 出塁率 | .317 |
ベストナイン
ポジション | 名前 | 所属 | 回数 |
---|---|---|---|
投手 | 菊池雄星 | 西武 | 初受賞 |
捕手 | 甲斐拓也 | ソフトバンク | 初受賞 |
一塁手 | 銀次 | 楽天 | 初受賞 |
二塁手 | 浅村栄斗 | 西武 | 2年連続2度目 |
三塁手 | ウィーラー | 楽天 | 初受賞 |
遊撃手 | 今宮健太 | ソフトバンク | 3年ぶり2度目 |
外野手 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | 2年ぶり3度目 |
外野手 | 秋山翔吾 | 西武 | 2年ぶり2度目 |
外野手 | 西川遥輝 | 日本ハム | 2年連続2度目 |
DH | デスパイネ | ソフトバンク | 初受賞 |
ゴールデングラブ賞
ポジション | 名前 | 所属 | 回数 |
---|---|---|---|
投手 | 菊池雄星 | 西武 | 初受賞 |
捕手 | 甲斐拓也 | ソフトバンク | 初受賞 |
一塁手 | 銀次 | 楽天 | 初受賞 |
二塁手 | 鈴木大地 | ロッテ | 初受賞 |
三塁手 | 松田宣浩 | ソフトバンク | 5年連続6度目 |
遊撃手 | 今宮健太 | ソフトバンク | 5年連続5度目 |
外野手 | 秋山翔吾 | 西武 | 3年連続4度目 |
外野手 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | 2年ぶり3度目 |
外野手 | 西川遥輝 | 日本ハム | 初受賞 |
投手表彰
タイトル | 名前 | 所属 | 成績 | 回数 |
---|---|---|---|---|
最優秀防御率 | 菊池雄星 | 西武 | 防御率1.97 | 初受賞 |
勝率第一位 | 千賀滉大 | ソフトバンク | 勝率.765 | 初受賞 |
最多勝利 | 東浜巨 | ソフトバンク | 16勝 | 初受賞 |
最多勝利 | 菊池雄星 | 西武 | 16勝 | 初受賞 |
最多セーブ | サファテ | ソフトバンク | 54セーブ | 3年連続3度目 |
最優秀中継ぎ | 岩嵜翔 | ソフトバンク | 46HP | 初受賞 |
最多奪三振 | 則本昂大 | 楽天 | 222奪三振 | 4年連続4度目 |
打者表彰
タイトル | 名前 | 所属 | 成績 | 回数 |
---|---|---|---|---|
首位打者 | 秋山翔吾 | 西武 | 打率.322 | 初受賞 |
最多安打 | 秋山翔吾 | 西武 | 185本 | 2年ぶり2度目 |
最多本塁打 | デスパイネ | ソフトバンク | 35本 | 初受賞 |
最多打点 | デスパイネ | ソフトバンク | 103打点 | 初受賞 |
最高出塁率 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | 出塁率.426 | 3年連続3度目 |
最多盗塁 | 西川遥輝 | 日本ハム | 39盗塁 | 3年ぶり2度目 |
特別表彰
タイトル | 名前 | 所属 |
---|---|---|
最優秀監督賞 | 工藤公康 | ソフトバンク |
功労賞 | 井口資仁 | ロッテ |
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