レアル・マドリード(ラ・リーガ)が獲得を熱望し、一気に注目度が高まったエドゥアルド・カマヴィンガは、2019年4月にレンヌ史上最年少の16歳でリーグ・アンにデビューしたセントラルMFの新星だ。翌5月のモナコ戦では初スタメンを飾った。02年1月以降に生まれた選手の中で、彼より早く欧州5大リーグで先発した選手は一人もいない。
迎えた19-20シーズンは開幕戦から躍動。第2節パリ・サンジェルマン戦ではイタリア代表のマルコ・ヴェッラッティやブラジル代表のマルキーニョスと五分以上に渡り合ったうえで、1アシストを記録してマン・オブ・ザ・マッチに選出された。この活躍もあり、19年8月に 史上最年少でリーグ月間最優秀選手 に輝いている。
2018年末にレンヌと結んだ契約は2022年6月まで。ただ、それを満了する可能性は低そうだ。新型コロナウイルス禍による財政赤字を補填すべく、レンヌは今夏にカマヴィンガの換金を辞さない構え。スペイン『アス』によると、 5000万ユーロの値札 をつけたという。R・マドリード、ユヴェントス(セリエA)、ドルトムント(ブンデスリーガ)が有力な新天地候補と目されるが、はたして。
プレースタイル
2018-19シーズンのレンヌでカマヴィンガの同僚だった元フランス代表MFハテム・ベン・アルファが『ESPN』で、「彼は本当にすごいよ。技術的に優れていて、フィジカルの面でもまさに怪物だ。ピッチ上でできることはほぼ完璧であり、彼は現代のMFに必要とされる要素をすべて備えている選手だと思うね」と絶賛している。
さらに「ディフェンス、タックル、空中戦、ビルドアップ、ゴールと何でもこなせる万能なMFだね。テクニック面では左足の技巧が素晴らしい。知的でエレガントな面も持ち合わせているんだ」と賛辞を惜しまない。付け加えるなら、17歳にしてベテランさながらの落ち着きがあり、いかなる相手にも物怖じせずにプレーできる度胸も備える。
動画:プレー&ゴール集
エピソード
生まれはアンゴラ。1歳の時に一家揃ってフランスのリールに移住し、その後にフージェールへ。兄弟は自分を含めた6人で、幼少期は柔道に明け暮れた。しかし、兄弟とそのスポーツに興じるあまり、家の物を破壊しすぎたため、母のススメでサッカーに専念するように。13年には電気系統のトラブルで自宅が火災に見舞われたが、幸い一命を取り留めた。19年11月にフランスの市民権を取得。代理人はウスマン・デンベレやエンゴロ・カンテを顧客に持ち、フランスの国内外で大きな影響を持つムサ・シソコ。
プロフィール・経歴
エドゥアルド・カマヴィンガ/Eduardo Camavinga
2002年11月10日生まれ 182cm・68kg 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2018-19 | レンヌ | 7試合・0得点 |
2019-20 | レンヌ | 25試合・1得点 |
2020-21 | レンヌ | 23試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月26日現在)
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