バイエルン・ミュンヘンのユースチームから2007年夏にトップチームとプロ契約を交わしたドイツ代表MFトニ・クロースは、同年9月にブンデスリーガデビューを飾り、出場わずか18分間で2アシストを記録。輝かしいキャリアのスタートを切った。
2009年1月から2010年6月にかけてレヴァークーゼンで経験を積み、2011-12シーズン途中からバイエルンでも主力の座を確保。負傷に泣かされる期間もあったが、2012-13シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ（UCL）、ブンデスリーガ、DFBポカールの3冠に大きく貢献した。
そして、ドイツ代表としても2014年のブラジル・ワールドカップ（W杯）制覇に大きく貢献し、大会終了後にレアル・マドリードへと完全移籍。スペインの地でも実力を最大限に発揮し、“新銀河系”に必要不可欠な選手として前人未到のUCL3連覇も経験した。
プレースタイル
しばしば“メトロノーム”と評されるクロースの最大の武器は、やはり驚異的なまでのパスの正確性だろう。特にレアル・マドリード移籍初年度の2014-15シーズンには年間を通して92％のパス成功率を記録。戦術眼の高さも生かしてピッチ全域をカバーするロングパスで相手を揺さぶり、90分をかけて相手を仕留める。
また、とりわけキャリア初期に積極的にチャレンジしていたように、ミドルの精度も抜群。レアル・マドリードではバランスをとることも多いが、相手陣内高い位置でボールを持った際には超高精度のシュートで相手GKを脅かす。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
トニ・クロース／Toni Kroos
1990年1月4日生まれ 183cm・76kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2007-08 | バイエルン・ミュンヘン | 12試合・0得点 |
| 2008-09 | バイエルン・ミュンヘン | 7試合・0得点 |
| 2008-09 | レヴァークーゼン | 10試合・1得点 |
| 2009-10 | レヴァークーゼン | 33試合・9得点 |
| 2010-11 | バイエルン・ミュンヘン | 27試合・1得点 |
| 2011-12 | バイエルン・ミュンヘン | 31試合・4得点 |
| 2012-13 | バイエルン・ミュンヘン | 24試合・6得点 |
| 2013-14 | バイエルン・ミュンヘン | 29試合・2得点 |
| 2014-15 | レアル・マドリード | 36試合・2得点 |
| 2015-16 | レアル・マドリード | 32試合・1得点 |
| 2016-17 | レアル・マドリード | 29試合・3得点 |
| 2017-18 | レアル・マドリード | 27試合・5得点 |
| 2018-19 | レアル・マドリード | 28試合・0得点 |
| 2019-20 | レアル・マドリード | 35試合・4得点 |
| 2020-21 | レアル・マドリード | 19試合・1得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月10日現在）
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