2015年に高校2年生ながら、2種登録されたアビスパ福岡でデビュー。2016年にトップチームに昇格すると、高校3年生らしからぬパフォーマンスで着々とチーム内での地位を確保した。その活躍で、僅か19歳でベルギー1部リーグのシント・トロイデンに移籍。
ベルギーで1シーズン半を過ごし、2019-20シーズンからボローニャに活躍の場を移した冨安健洋は、周囲の予想を上回るスピードでセリエAに適応した。ここまで負傷欠場の第8~12節、出場停止の第22節を除く全試合に出場している。シニシャ・ミハイロヴィッチ監督やチームメイトからの信頼は絶大だ。
ボローニャでの主戦場は4-2-3-1システムの右サイドバック。持ち味の対人守備や絶妙なポジショニングで相手のサイドアタックを封じれば、攻撃時は堅実なビルドアップで貢献し、機を見たオーバーラップからの正確なクロスで好機も演出している。CBとして先発出場した第17節のレッチェ戦でも、 イタリアメディアからまずまずの評価を得た 。
なにより素晴らしかったのがシーズンの入り方。第1~2節のMOMに輝き、ファン選出のクラブ月間MVP(19年8月)を受賞した。その後も継続的に好パフォーマンスを披露し、第16節のアタランタ戦では移籍後初のアシストを記録。第26節のラツィオ戦では豪快な右足ボレーを突き刺したが、 VARでゴール取り消し に。セリエA初得点はお預けとなった。
いまや プレミアリーグやラ・リーガのクラブからも注目される存在 になった冨安。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』は「ボローニャは絶対に手放さないつもりだ。たとえ、2500万ユーロを積まれたとしても」と予想する。今後のさらなる活躍に期待だ。
プレースタイル
アビスパ福岡時代では、センターバックだけではなく、ボランチでもプレー。現在プレーするボローニャではサイドバックにコンバートされた。圧倒的なフィジカルと、巧みなボールテクニック、そしてクレバーさを併せ持つ心技体揃った守備のオールラウンダー。抜群の守備能力だけではなく、長短のパス配給能力に長けており、現代サッカーに求められるディフェンダー資質を兼ね備えている。また、生来の真面目な性格もあり、頼れるリーダータイプでもある。
動画:プレー集
プロフィール・経歴
冨安健洋/Takehiro Tomiyasu
1998年11月5日生まれ 188cm・84kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2015 | アビスパ福岡 | 0試合・0得点 |
2016 | アビスパ福岡 | 10試合・0得点 |
2017 | アビスパ福岡 | 35試合・1得点 |
2017-18 | シント・トロイデン | 0試合・0得点 |
2018-19 | シント・トロイデン | 27試合・1得点 |
2019-20 | ボローニャ | 29試合・1得点 |
2020-21 | ボローニャ | 22試合・2得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月18日現在)
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