セルティックのMF旗手怜央が巨大なインパクトを放った。
現地2日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ第22節(延期分)、レンジャーズとのダービー(オールドファーム)で2得点1アシストの大暴れ。3-0の快勝に大きく貢献し、ファンのハートをがっちりと掴んだ。
10、20年先も「夢のオールドファーム・デビュー」として、ファンやメディアの間で語り継がれるかもしれない。例えば、元スロバキア代表MFのリュボミール・モラフチク氏のオールドファーム・デビューは今なお語り草になっている。
1998年10月にデュイスブルク(ドイツ)からセルティックに加入した当時33歳のベテランは、同年11月のオールドファームで2ゴールと躍動。5-1の大勝に導く立役者となり、「神からの贈り物」(以降、これが彼の代名詞に)と絶賛された。
モラフチク氏はセルティックがわずか35万ポンドで獲得した選手だった。スコットランドでは無名に等しく、チームメイトからも最初は懐疑的な視線を向けられたMFが、総額2000万ポンド超の大型補強を敢行していたライバル撃破の立役者になったのだ。一夜にして「あらゆる人に認識された」(BBCのジョナサン・サザーランド記者)という。
その後、伝説のFWヘンリク・ラーションとホットラインを築くなど約3シーズン半に渡って活躍。二度のリーグ制覇を含め、退団後にレジェンドとして称えられる功績を残した。
移籍情報サイト『transfermarkt』によれば、旗手の移籍金は138万ポンド。レンジャーズが今冬にユヴェントスからレンタルで獲得したMFアーロン・ラムジーの年俸半分にも満たないといわれる。セルティックにとっては、まさに掘り出し物だろう。
ほぼ無名の存在から「レジェンド」へ。気が早いかもしれないが、モラフチク氏と同じ道を辿っても不思議ではないスタートを切ったのは確か。旗手への期待は膨らむばかりだ。
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